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6月29日に、IHIより防衛装備庁に「XF9-1」という戦闘機用エンジンが納入された。
試作エンジンだが、推力は15トンを超える。米国「F-15」やロシア「Su-35」といった世界の一線で活躍する戦闘機のエンジンと同等以上の出力を持つ。
FSX問題で日本が強く出ることができなかった要因の一つが、自力でエンジン開発できる目処が立たず、米国に頼らざるを得なかったからだ。
戦後70年以上できなかったことが、ようやくできた。画期的なことだ。
実は、日本のジェットエンジン業界は、優れた技術を多く持ち、世界のジェットエンジンの性能向上に貢献してきた。
日本の技術の入ったジェットエンジンを積まない旅客機は現在、空を飛ばないまでになった。
日本の重工各社が、GE、プラットアンドホイットニー、ロールスロイスのエンジンの開発・生産に関与している。
成田空港や羽田空港にいる飛行機のエンジンは、10〜20%が日本製だ。
ボーイング「787」の「GEnx」では、高圧コンプレッサや低圧タービンなど、日本勢が15%以上を製造する。
エアバス「A320」やボーイング「737」の新型に搭載される「PW1100G」では、低圧コンプレッサ、燃焼器、ファンケースなど23%を製造する。
「XF9-1」は、日本が育ててきた世界のジェットエンジンを支えている要素技術を結晶と言える。
日本が、これまで製造した戦闘機向けエンジンは推力5トンの「XF5」に留まる。推力5トンでは一流の戦闘機を飛ばすには足りない。
それが「XF9-1」では、推力15トンを超える一流の戦闘機を飛ばせるエンジン全体を開発したのだ。
優れた要素技術を持つだけでなく、一流のエンジンを丸ごと作った実績も生まれた。非常に期待の持てるできごとだ。(2018/7/13 JB Press)