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【飛行技術】飛行機の窓の角が丸くなった理由には血塗られた歴史がある
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2019年07月23日 07時00分 乗り物
By Chris Liverani
小さくなっていくビルやどこまでも広がる一面の雲を窓から眺めるのが飛行機に乗る楽しみの1つという人も多いはず。そんな飛行機の窓はどれも角が丸くなっていて、地上の建物のような四角い窓がついていることはありません。飛行機の窓がたどった「血塗られた歴史」について、プログラマーのジェイソン・レフコヴィッツ氏が自身のブログで解説しています。
Why airplane windows have round corners | Just Well Mixed
https://jasonlefkowi...-have-round-corners/
初期の飛行機の歴史とは「軍用機の歴史」といえます。第一次世界大戦と第二次世界大戦では飛行機技術が軍事目的で利用され、軍用機で制空権を取ることは戦局を一変させるほど大きな意味合いを持ちました。第二次世界大戦が終結してようやく、飛行機の仕事は人と荷物を運ぶことになったわけです。
第二次世界大戦後の1949年、プロペラエンジンを搭載したプロペラ機が主流だった中、デ・ハビランド・エアクラフトが高出力で低騒音・低振動な新技術「ジェットエンジン」を搭載した旅客機「DH.106 コメット」を発表しました。DH.106 コメットによる空の旅は静かで快適で、出力を生かした高高度飛行によって天気の影響を受けにくく、さらに飛行速度も1.5倍。運行開始は1952年でしたが、登場後まもなくDH.106 コメットはイギリス航空機業界を席巻します。
しかし就航から1年後の1954年1月10日、英国海外航空シンガポール発ロンドン行781便が地中海上空で突如爆発、乗組員6名と乗客29名の合計35名が全員死亡するという墜落事故が起こってしまいます。さらに同年4月8日、南アフリカ航空にリースされていた機体がイタリアの西側に位置するティレニア海で爆発し、乗組員7名と乗客14名の合計21人が犠牲になりました。この一連の事故はコメット連続墜落事故として社会問題となり、当時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルが「資金と人員を惜しまず徹底調査せよ」と声明を出す事態となりました。
イギリスの航空機に関する国立研究施設であるロイヤル・エアクラフト・エスタブリッシュメントはチャーチルの命を受けて原因究明に奔走します。イタリア沖に墜落した機体のサルベージや大がかりな再現実験により判明したのは、当時のDH.106 コメットの「窓の角」が事故を引き起こしたということでした。
ジェットエンジンの出力によってDH.106 コメットはより抵抗の少ない高高度飛行が可能になりましたが、人間はそのような高高度の低気圧に耐えられないという問題がありました。その問題の解決策となったのが「機内の加圧」です。機内を加圧することによって外の空気が薄くなるような高度でも内部の人間が呼吸できるわけです。
しかし、機内を加圧すると飛行機の機体自身に圧力がかかります。当時のDH.106 コメットの窓は角が直角だったため、応力集中という現象により角の部分には過大な圧力がかかってしまいました。1年間の飛行を経たDH.106 コメットの窓の角は金属疲労によりもろくなり、圧力に耐えきれず崩壊。急激な減圧が事故を引き起こしたということです。
原因が判明したDH.106 コメットは改良されましたが、デ・ハビランド・エアクラフトは倒産。航空機製造の覇権はボーイングやロッキードなどのアメリカのメーカーが握ることとなり、世界の航空機の窓の角は丸くなったというわけです。
https://gigazine.net...ndows-round-corners/ - コメントを投稿する
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原因は初めて知った
超新技術の普及には犠牲が付き物という -
ただの応力集中だろと思ったら
ただの応力集中たった -
危ないなら窓はなくてもいいぞ
外の映像でも映しておけば -
応力集中だけど
金属疲労のテスト方法に誤りがあったことが証明された -
マンホールが丸い訳を教えてくれ
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>>7
どうやっても蓋が穴に落ちていかない -
知ってた
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メーデーで取り上げられてたね。
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なるほどね〜
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ただの英国海外航空シンガポール発ロンドン行781便だろと思ったら
ただの英国海外航空シンガポール発ロンドン行781便だった
便利だなこれ -
へーへーへー
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すごくくわしいな
デマ書く理由もないだろうしな -
>>7
地下水路の検査中の検査員の頭上にフタが落ちないようにするため -
原因調査のため実機を丸ごと巨大水槽に沈めて、水圧で加圧・減圧を千回以上繰り返したんだよな
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原因を確定するため巨大な水槽に沈めて検証したのは有名な話だろ?
改良された頃にはとっくにジェットが席巻してて用済みになってた、って説明も抜けてるな。 -
大場久美子でお腹いっぱいだ
九重佑三子はいらん -
>>18
事故を起こしたコメートはジェット旅客機だが -
歴史って面白い
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金属疲労が原因。子供の科学にあった。
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日本人はそんなこと知らなくていい!
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>>8
韓国のマンホールは四角いので時々落ちるらしい -
四角い窓の旅客機に乗ったことがある。
DC3。 -
怖くて>>1が読めない
だれか読んで -
>>28
そんな怖い話じゃないから普通に読め -
>>24
南朝鮮人は、ほんとにウンコ食べてるんだな。 -
新幹線の窓が小さいポリカーボネート製になったのも破損事故から中の人を守る為。
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船の窓なんて昔っから丸かったよね
そこまでしなきゃわからん事だったのか? -
>>5
壁と床と天井で外の映像を映してほしい -
>>31
最初は2座席分の長い窓だったよね -
>>7
四角いと丸い竿との一体感が薄れるから -
ニムロッドはもう飛んでないんだっけ
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ただの○○だろって言ってるアホ
この事故のおかげで明らかになった現象だからな -
軍用じゃない技術があったら教えてくれ
今の文明は全部血塗られてるだろ -
このコメット事故をきっかけにフェイルセーフ設計が重視される様になった
で、F111主翼離脱事故をきっかけに損傷許容設計に発展し
日本航空123便墜落事故をきっかけに破壊制御設計に昇華した -
圧力隔壁
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>>33
高所恐怖症の人が死んでしまう -
コメット時代の飛行機は耐性の余裕ゼロで設計されていたからね・・・
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アンチアイスオフ!!
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>>7 丸い蓋だと蓋の直径と穴の内径が合ってれば蓋がどんな角度で置いても落ちない
四角だと一辺の長さより対角線の方が長いから四角い穴だと四角い蓋は同じサイズ同じ形にしても
対角線に一辺を合わせれば蓋が穴に落ちてしまう -
ボーイングは知ってただろ
ブリカスに教えなかったのは書いてあるとおり -
ジェット旅客機なのに初飛行が1949年って凄いな
大戦末から検討に入ってたということだろ
デ・ハビランド社とか初めて知ったけど -
>>37
マンボーだろ -
ジェットのボーイングB-47戦略爆撃機の初飛行が1947年だから
ほぼ同時期か -
ダグラスの系譜を継ぐ機体はいまだに窓が四角っぽいよね
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>>46
ここが一番血塗られてるってことか -
大戦直後までのレシプロ旅客機は数千メートルまでの高度だったから与圧してなかった
だからコメットが出るまではこの問題は表面化することはなかった
唯一B29がこの領域にいたが問題が出る前に短期間で交換廃棄することも多く
また軍用機であるため事故は撃墜などと見分けがつかず看過されてたために気づかなかったとされる -
>>43
んなわけあるかい。いちおう2倍の安全率で設計
この安全率に基づいてまず2倍の内圧をかけて静圧に対する強度試験を行った後、
同じ試験機体で与圧の繰り返しによる疲労試験を行なった。しかし最初の耐圧試験で
材料が伸びて丈夫になってしまい金属疲労による亀裂が発生しにくくなっており、
続く疲労試験結果から算出される疲労寿命は実際よりはるかに長くなってしまった。
この誤った寿命に基づいて、まだ安全なはずと飛ばしているうちに金属疲労が進んで、
想定より早く空中破裂に至ってしまったものである。
現在では当たり前の知見だが、この事故で初めて広く知られることになった。
その後の飛行機開発では耐圧試験と耐久試験は別の試験機体で行なうようになった。 -
昔の映画で飛行機の中で格闘するシーンがあって
機内の窓が割れて気圧差から窓に挟まって死んだ敵がいたよな
あれ、何て映画だっけ -
>>5
昔は流してた離着陸時の映像を流さなくなったのも事故が原因 -
>>54
エイリアンかな? -
>>7
マンホールは男女差別なのでこれこらはメンテナンスホールと呼称を変更します。 -
メーデー民なら常識ですね(´・ω・`)
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離着陸のときに窓の日よけ開けろって言われるのはなぜ?
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>>59
見送りの人に手を振るためだよ。 -
>>19
大場久美子はデカプリン -
「血塗られた歴史」の使い方変じゃね?
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新幹線の窓も、そゆこと?
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>>1
メーデーで見た -
新幹線の窓は、角が丸いほうが掃除が早くできるから(嘘です)
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アルミの疲労の弱さも昔は分からなかった。落ちてから分析して分かる。
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窓が四角だったからというのは間違いだよ
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まん丸の方がサイバーパンク感があって新しいのでは?
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どうやって機内加圧してるの?
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コンプレッサー
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イギリスはジェット機で事故を起こしてアメリカに完全に引き離され、
商業用原子炉も黒鉛炉が事故を起こしてアメリカの軽水炉に負けて原子炉から撤退。
電子計算機でも、結局IBMやユニバックなどに負け。
車も。。。。 -
・人間は高高度の低気圧に耐えられないので機内を加圧する必要がある。
・窓の角が直角であると加圧により崩壊する。
・急激な減圧が事故を引き起こす。
3行で済むな。 -
今なら学生でも「応力集中だろ」ってるけど昔はそんな考え無かったんか
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東京大空襲で11万人
戦争兵ではなく民間人をたったの一晩で
断末魔と共に焼死虐殺された血塗られた歴史はよく知ってるが
エゲレツ人が何人死んだって? -
長い
三行で書け
アホ -
連合軍応力集中大爆死(笑笑)
やったあ!www -
クイズにもならないほど簡単なことなのに大きな犠牲を払っていたのね
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>>78
コメットの解析により知見が広がったのであって当時は未知の領域 -
補足するとうっかり集中応力を忘れてたんじゃなくて実機を使った加減圧耐久試験を行って安全性を確認していた
ところが当時は合理的と考えられた最初に安全率2倍の内圧試験ついで内圧の反復加圧の後外圧1回というサイクルが
亀裂の発生と進行を遅らせていたことが分かった
要は>>1の主張するような集中応力への不注意が問題なんじゃなくて応力の影響と試験の手順に勘所があったというわけだ -
>>19
アニメ版もたまには思い出してやってくれ -
新幹線の窓が小さくなったのは雪害石撥ねと投石対策だったが
高速化した新型はビジネスジェットの設計思想に近づいていると思う。 -
現在ならスパコンでシミュレーションするから
こういう事故は怒らないな -
>>15
マンホールの蓋にも血塗られた歴史があるんですね -
一方ロシア機の窓は丸かった
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空にぃーわっこーがぁれってぇー
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>>24
丸だと旭日旗と見間違えるからな -
>>24
丸だと旭日旗と見間違えるからな -
軍用機は加圧していると被弾したときに爆発するから
搭乗員は呼吸用にマスクしてるよ -
チキンを解凍してくださいに比べたら大した話でもないな
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操縦席の窓は丸くない
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勤続疲労か……辛いなぁ
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船の窓は戦前から丸かったくらいで応力集中くらいは技術者も意識していた
が、金属疲労による強度低下の見積りが小さすぎた。 -
応力集中を分かっていなかった航空機設計者がいたことに衝撃。
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