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世界遺産
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佐渡島の金山
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世界遺産 - コメントを投稿する
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佐渡島の金山は、2024年に登録された日本の世界遺産で、新潟県の佐渡島に遺存するかつての金山を主体とした鉱山にまつわる産業遺産である。
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江戸時代からの388年間で地金で金78トン、銀2330トンを産出し、国内のみならず出島貿易でオランダを介して輸出されたことから当時の世界経済にも大きな影響を与えた。
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さらに自然金から分離精錬された金は機械や化学薬品や電気分解を用いずに純度99.54%に達しており、これは同時代における世界最高峰の独自技術である。
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特に塩を触媒として塩化金・塩化銀を生成抽出する焼金法は実施していたという記録は多く残るが、実際に行われていた遺構が確認されているのは世界的にも珍しい。
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河川に流出した砂金すくいに始まり、山肌を切り崩す「大崩し」から、地表に露出した鉱床を狙う「露頭掘り」や「樋追い掘り」を経て、
鉱脈を追ってトンネル状に横穴を穿ち、さらに斜坑から竪坑へと伸びてゆく坑道掘削への技術移行の変遷を見ることができる。 -
鉱石から金銀含有部分を抽出する粉砕選別作業用の石臼を作るために専用の採石場を選定し、上臼と下臼の石材を変える工夫により精細で高純度な精製を実現。
このような鉱業道具の調達先が判明している事例は珍しい。 -
生産技術に関わる採掘・選鉱・精錬・鋳造の遺跡や佐渡奉行所のような管理体系、武士を含め鉱夫・荷駄・造幣・両替・海運などに携わった人々の職種別集落跡や木造の家並み、寺町などの町割が、
鉱山から港まで直線距離で約2キロ、高低差180メートルの間に地形を活かして効率良い生産ラインとして配置されている。 -
鉱山石工の技術を応用した石段や石垣も随所に見られ、近世における工業地域の都市計画の様子が良好な状態で遺存しており、これは世界的にも稀有な存在である。
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西三川砂金山では閉山後、砂金をすくうための川浚い段水路を棚田に改変しており、田畑を潰して工場を建てるような一次産業から二次産業への農地転用は珍しいことではないが、
二次産業から一次産業への自然回帰的な事象は海外からも注目されている。 -
読み方さどのきんざんかよ
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