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サブカル
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後味の悪い話 サブカル板支部 [無断転載禁止]©2ch.net
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UPLIFTで広告なしで体験しましょう!快適な閲覧ライフをお約束します!
■注意■
・ネタバレ必須です。 既出上等。
・知らない人にも内容がわかるように紹介して下さい。(>>2-5あたり参照)
・ageよりsage進行でおながいします。
・映画や小説、漫画、ネットの噂などのネタやコピぺも可です。
・1回で投稿しきれない長文は、投稿前にメモ帳でぜんぶの文章を書き終えてから、連続投稿してください。
聞いた後に何となく嫌な気分になったり、切なくてやりきれない夜をすごしてしまったり、
不安に駆られたり、体中がむず痒くなるような話を語り合うスレです。 - コメントを投稿する
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立ててから思ったけど、サブカル板に立てたのは失敗だったかもしれん
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ネタの書き込みの悪い例
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マウントスノーの村が後味悪い。老人は酔った勢いで口を滑らせただけなのに、
50年間たっても許されない。
でも主人公たちが頼んだら許してくれて、よかった・・・と思ったら老人は
若返らず、友達や知り合いにも、あの爺さん誰?とか言われてる。
しかも女王は「自分だけ50年の歳月が流れている。それが本当の罰です」とか
言ってるし。じゃあ今までのは罰じゃないのかよ! と・・・orz -
ネタの書き込みの良い例
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ゲームのネタでDQ6の雪国の山奥の村の老人の話。
細かいことは覚えてませんが、だいたいこんな話。
主人公たちがやってきた雪深い山奥の村は、住民が氷漬けにされていて、
生きて動いているのは一人の老人だけ。
昔、若者だった老人は山奥で、氷の女王に遭遇してしまう。
絶対に私と会ったことを口にしてはいけないと口止めされたにも関わらず、
老人は酒場で酔った弾みに友達にそのことを話してしまう。
気づいたら老人だった若者以外みんな凍りついていた。
罪の意識を感じた老人は、無人の村で孤独に50年過ごす。
主人公たちは女王様に会いに行って村にかけた呪いを解いてもらうように頼む。
女王様は彼ももう十分苦しんだでしょうからね・・ってあっさり呪いを解いてくれる。
呪いが解けて活気が蘇った村で、酒場で50年前の続きをやっている友達や知り合いに、
○○(老人の名前)の部屋にいるあのジイサン誰だろうな?って言われる老人。
老人が若返ったりする救済無し。
「周りがあの時のままなのに、自分だけ50年の歳月が流れている。それこそが彼に対する本当の罰です」
このイベントの後に女王を尋ねると、↑みたいなことを言っていた気がする。
結果的に彼の不幸によって主人公たちは伝説の剣を手に入れられるんだけど。
後味悪い。 -
オカ板から消えたと思ったらこっちに立てたのか
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久々に見ようとオカ板行ったら後味スレ無いし昔より変なスレ増えてるしなにがあったんや
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この板でいいの?
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ずっと使っていたオカルト板は惜しいけど即死するのに比べたらこっちがいいかもしれない
そういえば昔のスレ見たら
「オカルト板ってなんか不気味そうだな」
「おい、ここがオカルト板だぞ」
「え?生活板じゃなかったの?」
というようなレスがあった
サブカルもぴったりあってはないけどオカルト板とどっこいどっこいか -
20年ほど前のことだが、妹の友人が死んだ時の話がひどかった。
当時就職先も決まった大学4年生の冬、友人と会うのに家を出るのが遅れたんだと。
カラオケパーティーかなんかだったそうだ。
バスと電車を乗り継いでいったのじゃ間に合わないと大通りでタクシーを拾おうとしたのだが、
慌てすぎて片側3車線の道路で2車線目を走っていたタクシーを見つけて車道に出てしまったらしい。
すると、左の車線を走っていたバイクがそれに驚いて転倒し、彼女に直撃。
投げ出された運転手も標識のポールに胴体を強く打ち付けた。
病院に搬送されたが、結局2人とも死んだらしい(即死かどうかは聞いてない)。
更に酷いのは、彼女が拾おうとしたタクシーには既に客が乗っていたことと、
バイクの運転手が妻子持ちの医者だったということ。
タクシーも転倒したバイクが接触したため警察の事情聴取を受けたそうなのだが、
証言によるとバイクは特にスピードを出し過ぎた訳でもなく、極めて普通に走っていたと。
最終的に訴訟になったのだが、相手の家族への賠償金はかなりのものになった(相殺出来なかった)。
彼女にかけていた生命保険も過失が高すぎてほとんど下りなかったらしい。
葬式の時も相手の家族から散々言われたと(妹が直接見てた)。
就職先が決まった一人娘を失い、賠償金まで抱えた夫婦は、家庭崩壊してしまった。
妹もここ5年くらいはどうしてるか知らないとさ。 -
書き忘れてたけど妹の友人の過失が高くなった理由は
・制限速度50キロの道路
・中央分離帯のある道路
・車道の信号は青
・夜間(冬の18時半は暗い)
・その場所が歩行者横断禁止
・ガードレールを越えて車道に出た
→つまりバイクの運転手は飛び出しに対し予測のしようがなかった
ということだそうだ。
あとは保険会社の人間がヘナチョコで、相手の対人保険を引き出せなかったと。
当時自分も忙しく、妹が喪服で出かけていったことくらいしか記憶になかったのだが、
先日一緒に出かけてその近くを通りかかった時に詳しい話を聞かせてもらった。
その道路は確かに交通量が多く、バス停と横断歩道以外はガードレールの切れ目がない。
バスと電車を乗り継いで…と書いたが、
当時そこら辺は陸の孤島と言われており、ひっきりなしに走ってくるバスだけが唯一の公共交通機関だった。
今はその場所も地下鉄が出来て、随分交通事情が改善されている。
まあ色々と救いようのない話である。
>>12
?
自分もそうだったけど、あの頃が人生の中で一番楽しい時期だったはず。
友達に会いに行くところだったし、ついつい気が緩んで変なことをしちゃったんだろうな、というのもわかる。
結局、自分の身は自分で守ろうということに帰結する。 -
半年ロムったので投下させてください。
桐野夏生『柔らかな頬』
主人公のノリコは二児の母。
夫の友人とは家族ぐるみの付き合いで、友人の別荘で休暇を共に過ごしていた。
実はノリコと友人はW不倫の関係で、家族の目を盗んで別荘で密会中にノリコの次女が失踪してしまう。
この事件で二人の情事は明るみになり、お互いの家庭はバラバラに崩壊した。
消えた次女には幼いながらに蠱惑的な魅力があり、周囲に可愛がられていた。
ノリコ自身も「居なくなったのが長女だったらとっくに諦めていた」と思う。
そこから家族を捨て男と別れ、娘を探すノリコのロードムービーが始まる。
途中、余命宣告を受けた刑事が私的に捜索に同行してくれ、風俗嬢のヒモになり果てたかつての不倫相手と遭遇したりする。
刑事と訪れた件の別荘地で、一見普通の住人である隣人たちを犯人に見立て、推理ともつかない妄想が綴られていく。
隣人たちはノリコの想像の中でそれぞれ背徳的な性癖や関係を持ち、誰もが犯人と思えるが核心には迫らない。
謎解きもないまま無為に死ぬ刑事(病死)。
そして迎えた最終章。
別荘の外で一人佇む幼い娘。
背後に人の気配を感じ振り向くと、これから起こる凶事を知ってか、さぁくびり殺してくれとばかりに自ら細い頸を差し出す…。
そんな不気味な情景で終わり。
これもノリコの妄想の一つともとれるが、今までの推理と違い犯人の容貌の描写がなく、犯人視点の娘の最期とも思える。
結局犯人の手掛かりは掴めず、娘の死だけが示唆されて終わりという最悪な結末。
実際の事件もこうして解決を見ずに風化していくのだろう。 -
>>14
次女なら俺の隣で寝てるよ -
04年ぐらいに掲載されてたwebマンガ。恐らくだけどペイントで描いてたんだと思う。
所々、特撮じみたところが出てくる戦争系のマンガ。題名は終わりの無い戦争。最終的には完結せず閉鎖(?)した。で思い出しながら描く。
主人公は性格と容姿がまるまる仮面ライダーアギトの津上翔一。戦う理由も仮面ライダー初代の人の自由の為にという理由。
そんな主人公が信頼する味方と戦うという構成。でそのある一話の話。
沸き起こる闘争本能に何も疑問を抱かず悪意を持ってして従い、無関係な人々を傷付ける敵。その悪意に抗うため人々は武器を持たざるをえなくなり、終わりのない戦いを強いられる。
しかし、敵はその戦いすらとても楽しいと言い放つ。そして主人公は自分が楽しむためだけに人々を傷付ける敵に対して、心の奥底に溜め込み、悟られることのないよう隠し続けた憎悪と怒りがついに抑えきることが出来なくなり爆発する。
激情した主人公に敵は畏怖し、戦うことを放棄して逃げ出すが、主人公は執拗に追い詰め一方的な虐殺を開始する。
なんとか抵抗しようと反撃する敵であったが、その抵抗も虚しく、ねじ伏せられ、次々と圧倒的な力で屠られていく。
そして主人公に対する恐怖で動けなくなった最後の敵に対して主人公は首を捩じ切り苦しませてから銃で頭を撃ち抜き殺した。
要するに、同じことをやり返したのである。
しかし、その姿には味方にすら恐怖を抱かせ、主人公を本当に信じてもいいのかと疑いを持たせる結果となってしまった。
そして、主人公が危険な存在であると上層部の面々は再認識し、密かに進められていた主人公の処分についてさらに推し進める結果となった。 -
本編では過激なバイレオンス描写は元々少なく、死はできる限りはぐらかして描写していた。
まあ、理由は主人公の怒りをより印象付けたかったのだろうけど、この回のバイレオンス描写は余りにも激しい。
むしろこの回のためだけに今まで避けていたのでは?と思うほど強烈なバイレオンス描写が目立っている。
そして実は、敵は大多数が洗脳されていて、それによって記憶をすべて消され、闘いを求める兵士にされてしまっている。
そして、敵兵士の大体が行方不明になっている一般人や捕虜になっていた筈の味方の兵士なのである。
だから、味方の兵士と主人公はその事実に胸を痛めつつも、終わらせる為に敵と戦い続ける道を選んでいる。
つまりは主人公は、本当なら敵軍の首謀者にぶつけるべき怒りを、操られた本来なら関係の無い人間に八つ当たりしたことになるのである。
まあ、八つ当たりのツケとしてなのか味方から信頼を失うけど、何より、主人公が誰にも理解されないままなのが不憫だと思った。
人の死を誰よりも悲しむ主人公にとっては、人の命を玩具の様に扱われるのはとても耐え難い。
今までも理性をギリギリまで保っていた様子だったし、味方もそれに気付いていたのにあの仕打ちだった。
更にはもうすぐ味方によって処分されてしまう未来が出てきてしまうとか、結末がどう転んでも主人公は報われないのでは?と思うと、完結しない分、後味は悪かった。 -
未完なのかよ
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どうせ本スレには宣伝厨と難癖厨と同人メンヘラが来るんだし
こっちも続けたいんだがダメかなあ -
┏━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┓
┃吽│鉢│入│鉢│麽│摩│尾│阿│唵│ │不┃
┃ │囉│嚩│納│抳│訶│盧│謨│ │ │空┃
┃ │韈│攞│麽│ │母│左│伽│ │ │大┃
┃ │哆│ │ │ │捺│曩│ │ │ │灌┃
┃ │野│ │ │ │囉│ │ │ │ │頂┃
┃ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │光┃
┃ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │真┃
┃ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │言┃
┗━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┛ -
本スレはレス番200にしてもうそれら(orそれらを装った荒らし)が来てますよ
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あ
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あ
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あ
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い
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い
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う
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さ
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じゅ
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る
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ぽ
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こ
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す
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確実にどんな人でも可能なPCさえあれば幸せ小金持ちになれるノウハウ
役に立つかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
HVL -
絶滅危惧種クラスタ
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妊娠出産にまつわる姑との確執8より
※トメ→育児板などの方言で姑
949名前:名無しの心子知らず:03/01/09 13:37 ID:Y+fpzUtW
自分のコトじゃ無いうえに実母の話なんだけど、
自分がオペで入院中に切迫流産で入院してた妊婦さん。
3人目のお子さんを妊娠中で、激しい悪阻と出血で貧血フラフラ。
点滴も24時間打ちっ放しで辛そうだったのね。
上の2人のお子さんは実母に預けて入院してたらしいけど
毎日子供連れて見舞いに来てた。それは良いんだけど
「今日は●●で○○の個展があるから見に行く」だの
「○○に送る△△を買いに行ってくるから」だの理由つけて
2番目の女の子を病室において出かけちゃうのよ。1〜2時間くらい。
甘え盛りの2〜3歳児。「ママー抱っこして〜お腹空いた〜絵本〜」
ハラハラしてみていたら(私もオペ後で動けなかった)
ある日「ウンチー」と言いだし(トイレトレーニング済み)
妊婦さん、仕方なしに点滴つけたまま子供抱っこしてトイレへ。
暫くしたら看護婦さんに支えられながらフラフラ帰ってきた。
やっと治まっていた出血が復活、病状悪化しちゃったらしい。
医者も看護婦も激怒。看護室で子供を預かってかえって来た実母に説教。
「叱られちゃったわ〜。大袈裟な病院ねぇ」としれっと病室へ入ってきた
そのヴァヴァに呆然としました。
アレがトメでなくて実母だった、ってのが尚恐怖だよね。
その後先に退院したので当の妊婦さんがどうなったのかは謎です。 -
絵師さんに描いて欲しいシチュエーションのリクエストをするスレ18
https://jbbs.shitara...me/37271/1588741932/ -
オカ板の方のスレなんか落ちてるぞ。何でだ?
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>>41
運営のうっかりでオカ板の全スレ落ちたらしいよ -
『アリス・ザ・ワイルド』
『モンキー・パンチ漫画活動大写真』に収録された短編アニメ。
孤児だったアリスは育ての親である博士から女として愛される様になり、恩を感じながらも逃亡。
怒る博士に抹殺されるが、天才科学者である博士は未練からアリスを無敵のサイボーグに改造し蘇らせる。
五十年かけて完成させたアリスを起動した後、博士は死んでしまい、同じく養子の男に“仇討ち“を託す(見る限り突然の落雷による事故死の筈だが、あらすじには「再び拒絶され絶望の中死ぬ」とある)。
博士は科学者にして、巨大な権力と財力を持つ組織のドンでもあった。
養子の男は財産と組織を引き継ぐ新しいドンとなり、同じ養子ながら面識の無いアリスを探す。
ドンは次元似の側近の指示の下、大勢の女を調べるがアリスは見付からず無関係の女を疑い尋問。
その時、本物のアリスが乱入。
怯える女を逃がし、自身もドンを“骨抜き“にして逃走。
後日、博士の知人の組織がアリスを捕獲してドンを呼び寄せるが、知人はドンを抹殺し組織·財産を乗っ取ろうとしていた。
ドンを誘き寄せるエサとして利用されたアリスだが、拘束を破壊し追手である筈のドンを救出して去っていく。 -
また後日、刑務所で無実を訴えながら執行されようとする死刑囚を救出するアリス。
しかし、これはドンの打った芝居で死刑囚は子分(桁外れの金と権力で刑務所の土地と設備をレンタル?)。
アリスには人間の感じる生命の危機を察知する機能があった。
博士はアリスにボディガードの役目も持たせ、組織のドンとして狙われた自分の脳が危機を感じた時アリスが察知して駆け付けてくれる様に作っていた。
しかし博士が居ない今、アリスは危機に陥った別の無関係の人間を察知しては、その力を駆使して救出を繰り返していた。
それを知ったドンはアリスを芝居で誘き寄せ、更に普通の銃弾の利かない身体を腐食弾で破壊しようとする。
博士の仇を追い詰めるドンだが、爛れた身体を見られたくないと覆い隠す弱々しいアリスの姿を見て心変わり。
或いは既に二人は惹かれ合っていた。
博士の弟子に治して貰おうとアリスを抱えて帰ろうとする。
しかし、その直後よく分からない感じで起こった爆発に巻き込まれドンは瀕死、アリスは行方不明。 -
治療を終えて、醜女や微妙な感じの女ばかり集まった娼館を訪れるドン。
隅の部屋を開けるとアリスが座っていた。
美貌を持ちながら、腐食して爛れた肌や元々普通の女でない為に質の低い娼婦として身を置いていたのか。
ドンは爆発で脳以外を機械に交換、アリスと同じサイボーグとなっていた。
ドンに銃を向けられながらアリスは再会を「嬉しい」と呟き、銃を構えるドンも笑う。
再会を喜びあった直後に二発の銃声が響き幕は閉じる。
二人がどうなったかハッキリしないが、おそらくドンがアリスと心中したと考えられる。
ドンは博士への恩義と愛情から遺言通り元々アリスを殺す気で、標的のアリスとお互い情が芽生え、自分の肉体も死に、色々考えた結果が殺して後を追う事だったんだと思う。
アリスは危機に陥った人間を察知する能力を持つが、助けて来たのはあくまでアリスの意思と思われる。
片や養父を慕い財産を受け継いだ陽気なアウトロー。
片や養父の受け入れられない愛を背負う不幸な改造ヒロイン。
同じ養父を持ちながら対照的な二人が、最後に同じ悲惨な運命と末路を辿る。
心変わりした後、無事に帰る事が出来れば、逆にドンが明るい方にアリスとラストを引っ張って行けたのかも知れない。
アリスが死に場所と救いを求めてたならハッピーエンドと言えるのかも知れないが、見終わった時は気が滅入ってしまった。 -
まとまったんだけど書いてもいいのかな?
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書いちゃお むかし見たフランス映画。舞台もフランスのどこか
主人公は10才くらいの大人しい少女。表情も乏しく、学校のクラスにいまいち馴染めず
リカちゃん人形みたいな人形を常に持ち歩いて心の拠り所にしている。
両親は仲が悪く、仕事もせずブラブラしている父親のかわりに母が毎日忙しく働く日々を送っていた。
たまに母方の祖母の家に預けられている少女は、仕事を終えた母親が迎えに来たとき「ずっとおばあちゃんの家にいたい」と伝えるが母は真剣にとりあってくれず、聞き流されてしまう。
実は少女は、仕事が忙しい母親の目の届かないところで父親から性的虐待を受けていた。
ある日、学校の遠足で海辺に来た少女はやはりクラスに馴染めず、一人で周辺の散策にいく。
そんな中、海辺から少し離れたところに停まっている一台のトレーラーを発見。中に入り座席の裏に隠れて遊んでいると、運転手が戻ってきてトレーラーが発進してしまう。
少女は車が動いていることに気づいたが隠れた続け、しばらく走ったところで座席の裏から様子を伺おうとしたところ、ルームミラー越しに運転手のおっさんとバッチリ目が合い、存在に気付かれてしまった。
おっさんは少女の存在にかなり驚いている様子だが、怒って車を停めたりはせず、無言のまま少女にそこから出てくるよう促す(運転しながら顎で助手席を指す)。座席の裏から助手席に移動した少女に名前を聞くが、少女は「わたしの名前は…」と途中で言葉を切って名前を言おうとしない。この時点でだいぶ夜だったのと街から離れていたため、おっさんは少女を車からつまみ出すことを諦めてそのまましばらく車を走らせる。
外国からきたおっさんはフランス語がわからず、英語で少女に話しかけ自分の名を名乗る。少女は多少の英語はわかるらしく、おっさんの話に英語で返事をしたりしなかったりしていた。
会話の流れで父親の話になったとき、少女は今まで誰にも言う事の出来なかった性的虐待を身振り手振りでおっさんに打ち明ける(持っていた人形を使ったジェスチャーがかなり直接的でキツい)。
おっさんは少女が父親から受けていた扱いを察し、「なんてこった、最悪だ…」とうなだれ、ショックを受けていた。 -
車を停められる場所に着き、ひとまず一夜を過ごすおっさんと少女だったが、おっさんは家に帰りたくなさそうな少女を追い出すことが出来ず、成り行きで一緒に過ごすことに。(うろ覚えだけど実はおっさんも離婚して妻子と別れただか妻子が死んだだかなんとかで訳アリ。当て所なくトレーラーで旅をしていたところ少女と出会った)
道中、知らない街で親戚のフリをしながら過ごしたり、英語とフランス語で会話をしながら過ごし、
時には少女がおっさんにフランス語を教えたりして、おっさんと少女はだんだん友達のような関係になっていく。少女は普段の生活で見せることの無かった笑顔を毎日浮かべるほど楽しく過ごしていたが、
逃避行じみた生活が長く続くはずもなく、ある日大きな街に入ったところで少女が警察に保護され、
おっさんは誘拐の罪で逮捕されてしまう。少女には捜索願いが出されていた。
少女は身体検査を受け、婦警から色々な質問を受けるがそれには答えようとせず、名前を聞かれても「私の名前は…」と途中で言葉を切る。逆に少女がおっさんのことを訪ねると婦警からは「辛かったわね」「もう大丈夫」としか返されず何も教えてもらえないどころか、道中おっさんと楽しく過ごしたことを伝えても「人質が犯人を好きになってしまうことはよくあるのよ」みたいなことしか言われない。
その頃おっさんは取調室で警官から誘拐について詰問され、黙秘をしていた。警官はおっさんに怒りをあらわにし「こちらであの子を検査したが、処女じゃなかった!お前がやったんだろ!!!!!」と怒鳴りつける。それを受け、自分はこれから行く宛も無いうえ、少女が受けていた虐待を目の前の警官に伝えたところで信じてもらえるはずも無いことを悟ったおっさんは、あろうことか警官の隙を付いて目の前にあったペンを取り首に突き立てて自殺を図ってしまう。警官が慌てるが、首から大量に出血し、どうみても助からない感じに…
その後、家に帰された少女は父親と一緒にいた。
父親は、少女に向かってこれからは真面目に働くことに加え「もうお前(少女)に手を出したりしない。約束する」と伝える。以前のように表情が消えた少女は何も答えない。父親は「信じてほしい」と少女に向かって手を伸ばし、少女を抱き上げ、歩き出す。二人がその場を後にし、画面には『無言の壁』という言葉が浮かび、暗転する。大人になった少女のモノローグが始まるが、少女はおっさんがあの後どうなったのかをたぶん知らない。
「母は、私が父から受けていた虐待を知らない。◯◯(おっさんの名前)と過ごした時間は、私の子供時代、唯一楽しかった時間だ…」
おしまい -
漫画「華中華(ハナチャイナ)」
主人公は中華街一の大きな有名店で料理人を目指して下働きする二十歳前後の女の子。
性格の悪い先輩にいびられ、強欲·傲慢な当代オーナー夫妻(嫁が先代の娘で経営·家庭ともに実権を握ってる)に冷たく扱われ、実家の両親には実態と真逆の状況報告を手紙で伝える日々を送る(実はカリスマ一流料理人でもある先代オーナーが大叔父だが、特別扱いを善しとしない為か威光の通じない程度の遠縁を自称してる)。
しかし、中華街に住み着くかの楊貴妃の幽霊、小さな中華店の老夫婦などの協力と、持ち前の明るく前向きな性格で頑張る主人公は人々を笑顔にする料理を人知れず作り続ける。
老夫婦の店はオヤジさんが肩を壊し休業していたが、主人公は修行の為、空き時間にその店を無償で手伝いアイデア料理を作っている。
短い営業時間ながら好評を得る一方、主人公の本来の勤め先の有名店は関係者らの不徳が祟ってか、人気で押され売上が下がったり他にも手痛い貧乏くじを引いて終わるパターンが多い。
パッと見、明るい作風·作画のファンタジー混じりな料理人情物で、不届きな連中も報いを受けて溜飲が下がるが、読み続けてるとどうも違和感を覚える。
というのも、主人公の女の子は上からの不遇を悲しむ事はあっても、人を恨むことは無い。
自分が同じ立場なら笑いが止まらないだろうが、主人公はそういう性格じゃない。
明るい絵柄や主人公と老夫婦や楊貴妃のぽかぽかした関係と、悪役たちの卑劣さのギャップも中々強い。
昨今、いわゆる復讐·制裁モノが人気になった背景に前時代の娯楽作品が「何があっても人を憎むな」と押し付けがましい説教を続けて来た反動があると思ってるが、この漫画はそういうひずみが先駆けて別の形で発現した様にも思えるw。
尚、この漫画は原作と作画が別で、原作者は違う作画で「あんどーなつ」という和菓子修行の漫画も出してる。
こっちも善良で素直な頑張り屋の主人公、見守り支える人々、アグレッシブな悪役という基本構造は共通してるが、絵柄とのギャップは多少引けを取る。 -
少し前に見た同人漫画。
タイトルは「出会い」。
主人公は40代半ばの中年。見た目は20代後半くらいに見える。
ある日、車を運転していると、寒い日なのにTシャツにサンダルで歩いてる女児を見かける。
やり過ごすが、何か気になり、戻って声をかける。
女児「お腹が空いたから買い物に…。」
ただ事ではないと主人公の男は警察に連絡。
無事、保護される。
ただ、警察署で食事を出されるも食べない。
カツカレーだったと思う。
主人公の男は心配で警察署へ。
ご飯を食べないと婦警から聞く。
主人公の男はレトルトご飯と卵、塩など買いにいって警察署の給湯室みたいなとこで卵のお粥を作る。
女児はそれを完食。
眠くなった女児は主人公の膝の上で眠る。主人公の袖をぎゅっと握って。
女児の母親が娘への育児放棄や虐待で逮捕。
ただ、実刑だが執行猶予つきのため、刑務所には行かず。
女児は祖母に引き取られる。 -
同人漫画っていうとブログか何かで個人が描いてるやつかね
女の子は可哀想だが保護されて、主人公の男が巻き添え喰ったりしなくて良かった -
それから9年後。
あの時の女児は今は16歳に。
主人公は未だ出世もせず、平社員で平凡な日々。
ある日、あの時の女児とスーパーで偶然出会う。
女児は主人公の事を覚えており、「パパ」と言う。
主人公は覚えているが、大人になりかけた女児に動揺。
世間話と女児のお礼でその日は終わる。
またある日、女児と別のスーパーで遭遇。
女児「パパの家に行きたいの。」
主人公「ダメだよ、狭いし汚いアパートなんだから。」
内緒で女児は主人公の後をつける。
後日、女児がアパートの前に。
女児「家出ちゃった。行くとこないから、パパのとこに泊めて。」
主人公「ダメだ。帰りなさい。」
女児「だったら夜の街で泊めてくれる人探すから。」と泣く。
仕方なく、主人公は一晩だけと泊める。
女児はご飯を作ってくれる。美味しい卵焼きや肉じゃが。
主人公が長年食べてない手料理。
主人公はおもわずがっついて食べる。
嬉しそうな女児。
シャワーを浴びて寝る時、ベッドを使わせ、主人公はソファーに。
女児「パパ。私、パパの事大好き。あの時は知らなかったけど、今は勉強して少しは分かるの。私の初めてを…。」
主人公「そんなことしちゃいけない!誰に習ったんだ、そんな事!」
結局、何もせず、夜が明ける。 -
朝になり、主人公「さあ、早く帰りなさい。皆心配してる。学校へ行きなさい。」
女児「もう戻らない。パパと暮らすの。」
主人公「ダメだ。警察に保護してもらう。」
女児「だったら出てく。知らない男の人のとこに泊まる。」
主人公は高校生を泊めた後ろめたさもあり、警察を呼べず。彼女を泊め続ける。
ここから主人公の葛藤が始まる。
ある日はアパートの外でビールを飲みながら「俺は何をしているんだ!」
ある日は近くの公園でウイスキーを飲みながら、「絶対、手を出しちゃいけない!娘と変わらないくらいだ!」と、一線を超えそうな自分を必死にたしなめ、堪える。
1ヶ月経過。肉体関係はまだない。 -
ある日、仕事でミスをして上司に怒られるもアパートに帰ると女児が食事を用意してくれている。
彼女に癒されてる事に気付き、感謝。
しかし、徐々に大人へなっていく彼女への欲望も押さえられないレベルに。
ある日、自分を押さえるためコンビニでビールを一気。
ほろ酔いで青信号の横断歩道を歩いてるいるとこに信号無視のトラックが突っ込む。
主人公、即死。
警察、主人公の所持品からアパートへ。
女児、発見され、保護&主人公の死が告げられる。
女児の捜索願が出されていたため女児、祖母の家に戻される。
女児、祖母に全て打ち明ける。
祖母「私はあんたの幸せを壊しちまったんだね…。」
この直後から祖母は体調をくずし始め、風邪を拗らせて急死。 -
数年ぶりに遠くに住んでた母親が来る。
執行猶予もかなり前に終わって、ケバい中年に。
母親「これからは私と住むんだよ!年上の男と暮らしてたって?娼婦と変わんないねぇ。」
「高校卒業したら、知り合いのソープランドで働いて貰うからね。たんまり稼ぐんだよ。」
と母親とは思えない発言。
母親は主人公の事も変態だとかロリコンだとかなじる。
女児「あの人はそんな人じゃない!」
数日後、母親が酔って帰宅。
女児、母親の財布から金を盗んで始発にのり、ある場所へ。
「東尋坊」
自殺のメッカ。
最後のシーンは、女児の「パパ、ごめんなさい。でも、今から行くね。向こうで結婚してくれたら嬉しいな。」
の言葉と、最後の1ページは彼女の脱いだ靴、靴の中に生徒手帳と遺書?のような二つ織りの紙で終わる。
何が嫌かって、母親も最悪だが、主人公のアパートの住人や近所の連中。
「アパートの外でビール飲んでました。多分、女児が逃げないように監視していた。」
「いつも酔っている感じ。性的な事をしていたはず。」
「大人しい人だけど何かしでかしそうだった。まさか、誘拐とは。」
「小学生女児が出入りしてました。幼児売春を斡旋していたのでは?」
などと、憶測を証言する住民。 -
最終的には飛び降りた描写はないが、女児は自殺。
主人公は被疑者死亡で未成年者拉致、監禁、誘拐、売春斡旋などで書類送検。
性犯罪者の烙印を押されて終わる後味の悪さ。
映画 ダンサーインザダークがマシに思える。
元は短編小説らしい。それを読んだ人がコミックマーケットの同人漫画で数部配布したもの。
実写化はされてないようだが、ミヒャエルハネケ監督で実写化は辞めてくれ。 -
>>58
警察も少女から詳しく事情を訊けばいいのに -
ずーっと前にテレビで見た外国のドキュメンタリー。ある日少女が誘拐され、犯人を突き止めようとする母親と警察の奮闘を描くストーリーだったが、その中のあるエピソードがモヤモヤする
誘拐犯の手がかりを探していた母親は、警察だか身内だかの言った「熱心に支援してくる者を疑え」というアドバイスを思い出す。実際に支援する事で疑いを向けられないようにするテクニックがあるそうだ
そして母親はボランティアでひときわ熱心に情報を募っていたあるオッサンに目をつける。調べてもらうと女児に淫行した前科まであるそうだ
警察に事情を聞かれるオッサン。過去の前科を持ち出し尋問するが、オッサンは「美しいものを愛でて何が悪い! それに前科だって、何十年も昔の話だ!」と潔白を主張
オッサンは逮捕されなかったものの、マスコミはこぞって例の誘拐について報道していた時期。ついでとばかりにオッサンの前科を蒸し返す。そして後に真犯人が捕まるが、それはオッサンとはまるで無関係な人だった……
なんというか、母親に悪気はなかったのだろうが、善意で活動したために疑われて、犯人でもないのにロリコンである事だけ世間にバラされたオッサンが不憫…… -
そーいや日本でも戦後の頃、とある殺人事件が起きた際、やたら警察の捜査に協力してくれる一般男性がいたらしく、警察はその男性を怪しく思って逮捕した
逮捕してから何年(数十年?)も経ってから真犯人が見付かって男性の潔白は証明されたんだけど
既に男性の社会的地位はボロボロで、家族まるごと村八分にされてるって状況だった -
噂の東京マガジンのコーナー、噂の現場で見た(と思う)話。何年も前だし色々違うかも。
住宅地に一軒の廃屋がある。
木造二階建てくらい、屋根には大きな穴があき、植物がこれでもかと茂りまとわりついている。
一見しただけで人が住めるような状態ではないことがわかり、実際誰かが手を付けた様子は何年もない。
廃屋の立地は、周りを何軒かの民家にほぼぐるっと囲まれている状態。道路から廃屋に続く道は細く、車一台分あるかないか程度。
その周りの民家の中でも比較的小奇麗で新築の家に住む家族にインタビューをする。
なんでも例の廃屋は冬場はまだいいが夏場は虫が酷く発生し、害が凄いのだという。(小動物が住みつく、等もあったかも)
またぼろぼろに腐りきっていて、いつ倒壊してもおかしくなく大変に危険。
家には小さな子供もいるので不安で仕方がない。
家を建てるために土地を探していた時は夏ではなかったためこの虫害にも気が付かず、また不動産屋からもこの廃屋に関する説明は一切されなかったのだそうだ。
とはいえ既に建ててしまった家、家族の生活やローンもあるのにやすやすと引っ越すことも出来ずに困っている…というものだった。
そこで番組スタッフは役所やその廃屋の所有権をもつ人物に問い合わせ、撤去できないのかを訪ねる。
なんとか見つかった所有者曰く、その廃屋の元の所有者はとうに亡くなっており、そのまま誰も手を加えずに親戚間で相続を2、3度経て現在の状態になっているとのこと。
現在の所有者はその廃屋に足を運んだことすらほとんどなく、持て余している状態のようだった。
また周辺住民からの苦情で役所が動こうと調査をおこなったこともあるが、その際には大きな問題が発覚。
前述のように廃屋に続く道は細く、周りを民家に囲われている。そのため、解体のための重機が敷地に入れないというのだ。
重機なしでの解体も出来なくはないようなのだが、そちらは比べ物にならないほどの金額が必要となる。役所が用意できる予算の中だと工面できない…ということだった。
結局明確な解決方法は何もない、ということで締められ、終わり。
途中までは所有者の責任でどうにかしなよと思ってたんだけど、いつのまにか押し付けられていた土地の廃屋撤去にそんな大金出せないし出したくないよな…と同情的な気持ちになってしまった(出すべきなんだろうけど)。
でも何より可哀想なのは知らずにそんな土地に新築一戸建て建てちゃったご家族で、この先この廃屋が倒壊するまで何もできずに我慢し続けるしかないのかと思うとゲンナリしてしまった。
現在の法律ではこういう内側の土地には家を建てることはできないようになってるらしいので、それだけは良かった? -
建築物を新規で建てられないって事は
更地にしてもほぼ絶対に買い手がつかないのか…
重機でない軽トラ入れられるかわからんけど
日当たりも良くなさそうだし
その土地で農業やりたい人もなかなか見つからないだろう
解体費用を土地の価格が上回れば銀行の融資とか得られそうだけど
それもほぼ絶対に無理って事か…
相続した人ももう自分の責任問われるくらいなら放棄したいよな -
何年か前にマイナー誌で読んだ婚活の漫画。
主人公はどんな厄介な客でも縁談を決めるやり手アドバイザー的な設定。
ある日主人公が所属する相談所の客の女性が紹介以外での男性と付き合うことになったので申し訳ないですが退会しますってことになって
相談所のスタッフも「そう言う事情なら、」と祝福し温かく見送った。
女性曰くその男性は、病弱なのに女手一つで育ててくれた母親にとても感謝しているとても優しい青年とのこと。
主人公は街で偶然その男性を見つけ様子がおかしいと気になったので後とつけてみると
住まいはボロボロのゴミ屋敷で認知症で要介護の母親が泣き叫んでいると言う有様。
そのことを元客の女性に伝えると知らなかったらしく絶望して「そんなのわかってたら付き合うんじゃなった!」と泣き崩れ主人公に助けを求める。
主人公は正義感からその男性を追求し縁談はなかったことになり女性は特別処置で退会を取り消し再度その事務所で婚活を継続することになってハッピーエンド。
描写を見る限り明かに行政の介入が必要なレベルで婚活アドバイザーがどうこう出来る問題じゃないのはわかるけど
その男性を悪人みたいに書くのは違うだろって思った。
その後その男性がどうなったのか書かれていなかったがこのご時世に載せれたな。 -
もう出てるかもしれないけど、宮沢賢治の「黄色いトマト」。
思い出しつつなので詳細は違うかも。
剥製のハチドリが、少年にとある兄妹の物語を話して聞かせる。
その幼い兄妹には親はいなくて、人里離れた家に2人きりで住み、自給自足の生活を送っていた。
彼らの生活は質素だけど、毎日それなりに楽しく遊んで働いて暮らしていた。
ある日何かのきっかけで果樹園に知らない植物が生える。それは成長すると、黄色いトマトの実をつけた。
2人はその黄色いトマトの美しさに見惚れ、「これはきっと黄金に違いない」と信じて毎日大切に扱い育てた。
そんなある日、彼らの家の前をサーカスの宣伝の一団が通る。
娯楽などにほとんどふれたことのない兄妹はそのにぎやかな様子や音楽、大きな象の奇怪さが気になってしまい、彼らの向かった町までついていく。
サーカスの入り口まで来て、2人はどうやら入場にはお金が必要だということに気が付く。
それまでずっと自分たちの食べ物は自分たちでつくって暮らしていた2人は、お金というものをよく知らない。
どうしよう、と考えたとき、兄はひらめいた。
妹にその場で待つように言って、兄は自分の家まで全速力で走り、あの黄色いトマトを無造作にもいでまた町に駆け戻る。
お金は黄金だった、これを渡せば中に入れると考えたのだった。
心細く待つ妹の元に、息を切らして兄が帰ってくる。
喜ぶ妹の手を引いて列に並び、入り口横のサーカスの従業員にトマトを手渡した。
「なんだこれは⁉トマトなんかで入れるわけないだろう‼うせろ!」
罵倒され、あの大切なトマトを投げつけられて観衆の笑いものになった兄妹はその場から逃げ出し、泣きながら帰路についた。
ハチドリが顛末を語り終えると、少年はその可哀想な兄妹を想ってぽろぽろと涙をこぼした。
無垢な兄妹が笑われ、虐げられ、二人の世界では確かに黄金だったはずのトマトが無価値なものに貶められる辛さがあまりにやるせなかった。
きっとこの先兄妹はまた元の生活を続けるんだろうけど、生きる上で充足しているはずの生活をどこかであのサーカスと比較してしまうんだろうなと思うと、彼らの価値観すべてが汚されたようで…
初めて読んだときはあまりに鬱な終わりで落ち込んだけど、それゆえに思い起こすことも多くて宮沢賢治の作品の中でもかなり好きな作品。 -
サブカルとか言ってる割にサブカル臭の無いスレだな
-
身近であった話。
近所のA家族。娘さんとご両親の三人家族で、とても仲のいい一家だった。
一人娘なのもあって娘さんはずいぶん可愛がられていて、特にお父さんの溺愛ぶりはすごかった。
まだ娘さんが小さいころ何度か遊んであげたこともあったけど、本当に可愛らしくて聡明な子だった。
そんなA家の娘さん、しばらく前に結婚した。
お相手もずいぶんいい人みたいで、私でも聞いたことのあるような会社で活躍する人らしい。
娘さんは大学を出てすぐに就職した会社がブラックで体を壊しかけたらしく、この結婚を機に晴れて退職することにしたそうだ。
A家ご両親はやはり娘さんをたいそう心配していたようで、この結婚報告に喜色満面。
「本当に良かった、これで私たちもやっと肩の荷が下りる」と、何度も何度も言っていたそうだ。
と、ここまでは昨年ほどに母伝手に聞いた話。
先日実家に帰ったとき、うちの母と買い物中にばったりA母に遭遇した。
娘さんも家を出て二人でのんびり暮らされているのだと思っていたが、以前に見かけたときよりずいぶんと老け込んでしまっていてぎょっとした。
服装も、以前はシンプルながらも小奇麗な恰好だったのに、ずいぶんよれっとして清潔感が薄い。
このくらいの年は急に老け込むものなのか、と思いつつ雑談すると、その理由が分かった。
なんでも娘さんが結婚して家庭を持ってから、A父は認知症の気があるのだという。
ぼーっと座り込んだり、物忘れがあったり、当たり前のことが分からなくなる時があるのだそうだ。
そして定期的にA母にA娘の所在を訪ね、「あぁ、そうか…」と呆けるのだという。
A母曰く、
「肩の荷がおりた、肩の荷がおりたって喜んでたけど、それで張りつめてたものがなくなっちゃったのかしらねぇ…」
A父は娘さんが嫁いだ前後にちょうど定年退職しており、そのことも拍車をかけたのかもしれない。
お子さんでも生まれれば元気になるのでは、とも思ったけど、どうやら娘さんは妊娠の可能性が普通よりも少し低い状態のようであまり期待はできないそうだ(そのために産むものでもないしね)。
皆が幸せになれるはずの出来事が、一人の人間を壊してしまうこともあるもんなのだなと恐ろしくなったよ。
というか、あの円満を絵に描いたような家族がこんな形で崩れていくなんて後味悪い。 -
>>68
諸行無常 -
アーマードコア6ファイアーズオブルビコン
なんか惑星ルビコンでめっちゃよく燃える新資源が発見されたんだけど、その新資源が事故か何かで大爆発したらしく、その炎は惑星ルビコンのみならず宇宙にまで広がり、星系が丸ごと焼け、天文学的な数の命が失われた
それから半世紀後
燃え尽きたかに思われていた新資源が再びルビコンから発見される
星系をも燃やすその新資源の利権をめぐり、複数の勢力がルビコンで争奪戦を繰り広げる
主人公は生物兵器の犬なんだけど、不良品の在庫として廃棄処分されそうになっていった
そこへ現れたドッグトレーナーを営む老人ウォルターに買い取られ、主人公はウォルターの猟犬としてルビコンに投下されて戦場を駆ける
戦火の中で主人公はウォルターをはじめとする様々な人々と交流していく
時に共闘し、時に敵対し、その刺激によって主人公は人間性に目覚めていく
終盤で主人公とウォルターは絶体絶命の危機に陥り、辛うじて主人公は生き延びるが、ウォルターは消息不明となる
だが、それを見越していたウォルターの遺した遺言メッセージによって、彼の真の目的が「新資源の根絶」だったことが明かされる
実は半世紀前の事故は「この新資源は人類を滅ぼす」と予見した研究者によって意図的に引き起こされたものだったのだ
ウォルターはその研究者の遺志を継いでおり、燃え残った新資源に火を点ける事により、今度こそ新資源を焼き付くそうとしていたのだ
主人公には「ウォルターの遺言に従って新資源を燃やすか否か」の選択肢が与えられる
燃やす場合、再び星系規模の大爆発が発生
その星系に居た人々は善人も悪人も全員が焼け死んだ(たぶん、またしても天文学的な数の犠牲者)
今度こそ新資源は燃やし尽くされ、ルビコンは何の価値も無い廃惑星として放棄されることとなった
主人公は消息不明となったが、その名は(たぶん稀代の大量虐殺者として)歴史書に載ることとなった
スタッフロール後、死んだウォルターからの最期のメッセージが再生される
「お前を縛るものはもう何も無い。これからのお前の選択がお前自身の可能性を広げることを祈る」 -
『柔らかな背』矢樹純
うろ覚えです。
主人公は最近もの忘れが多くなってきたお婆ちゃんA。
夫とは死別。同居している出戻りの娘はいつも小言ばかりで、
去年、Aが軽い交通事故を起こしたことを理由に、車も自由に運転させてもらえない。
そればかりか家事一切を自分に押し付け、
王様のように振る舞う娘に対してAの不満はたまる一方。
ある日、離れて暮らす長男の息子から突然電話がかかってきた。
「もしもし、オレ、オレ。おばあちゃん、助けて欲しいんだ・・・」
驚いて話を聞けば
「悪い友人に騙されてお金を要求されている、家族には絶対に知られたくない」と言う。
かわいい孫の大ピンチ。Aは「おばあちゃんが必ず助けてやるからね」と誓う。
孫の友人は明日金を取りにくるという。金さえ渡せばすべて解決する、と孫。
その程度の金なら、ヘソクリにしてある亡き夫の保険金で工面できるはず・・・。
次の日、Aがタンスの底を探るとあるはずの保険金はすっかりなくなっていた。
「娘が勝手に使い込んだに違いない! もう許せない!」
いつも口うるさい娘への怒りが爆発したAは、
娘が行きつけにしているパチンコ屋へ乗り込んでいく。
いつものようにパチンコに興じる娘を見つけると、
日ごろの不満をぶちまけ、盗んだ金はくれてやる、出ていけ!と啖呵を切るA。
ぽかんとする娘から車のキーを取り上げ、
そのまま自分の運転で、孫から聞いた「金の受け渡し場所」へ向かう。
受け渡し場所にはいかにも素行の悪そうな男が立っており、
Aにヘラヘラと金を要求してきた。
「昔から自分のことはなんでも自分でやってきた、
孫のことだって、自分がきっと守ってみせる」
そう決意したAは、思いっきりアクセルを踏み込んで男を跳ね飛ばす。
宙を舞う男。しかしまだ息はあるようで・・・。
***
すべてが終わり、自宅でぼんやりしているA。
そこへチャイムが鳴り、警察がやってきた。
「もしもし、おばあちゃん、この女に見覚えはない?」
見せられたのは「娘」の写真だった。
「この女はね、家族のいない寂しい老人たちに取り入って、
家に上がり込み、財産を根こそぎ奪っていく詐欺師なんですよ。
おばあちゃん、まさか騙されてないよね?」
呆然とするAの脳裏に、おぼろげな記憶がよみがえっては消える。
本当の娘は、去年、自分が交通事故でひき殺してしまったんだったっけ。
金を要求してきた男は、さっき、家の浴槽に沈めて息の根を止めたんだっけ。
その死体はどこかに片付けたんだっけ。そのまま置いてあるんだったっけ・・・。
「それじゃ少し、家の中を調べさせてもらうね」
警察官たちが家に入ってきた。 -
最後に浴槽で殺したって部分が悪質と判断されて罪が重くなりそうで後味悪い
-
以前YouTubeで観た、とある実話(?)の遭難事件に関する動画なんだけど…
いくら検索してもその動画が見付らないから、うろ覚えで書く(知ってる人いたら詳細教えて欲しい)
たぶん大航海時代辺りの頃の出来事
白人の船乗り「B」達が未発見の島を新発見し、さっそく上陸して島民(土人)とのファーストコンタクトを試みた
しかし島民達は未開の部族である筈なのに何故か「英語」を話すではないか
島民達は「我々の祖父(?)達も貴方達と同じ白人だった」と奇妙なことを語る
不思議に思ったB達は島を調査し、古い日記を発見する
その日記は百年以上前に海難事故で行方不明となった白人男性「A」が書き遺したものであり、恐ろしい内容が記されていた
Aは船長であり、大勢の船員達と共に船旅へ出た
だが海難事故によって遭難し、件の未開の島に漂着してしまう
そこでAは船員達を率いてサバイバル生活を始めた
Aが最初にやった事は、「全ての銃を自分しか知らない秘密の場所に隠すこと」だったらしい(この行為は一見すると「争いを避けるため」とも見えるが、後世の考察によると「Aが支配権を握るためだったのだろう」と推測されている)
島民とも交流し、物々交換等を行った
島民達は友好的だった。それでも異邦人であるA達のことを完全には信用していないらしく、交渉は男達だけで行われ、女子供の居る集落には決して近寄らせなかったらしい
Aの行動は不自然な点が多かった
遭難して救助を待つ身だというのに、海辺ではなく島の奥のジャングルで生活し、船員達に海(を通りがかる船)を見張らせる事すらしていなかったのだという
まるで意図的に「隠れている」かのようであり、「救助されたくない」かのよう
実はAは本国では裁判を待っていた身であり、そもそも今回の航海自体も国から許可を取っていない違法な出航だった
それらのことから、おそらく「今回の船出はAの私的な『逃亡』のようなものであり、本国へ帰る気が無かった」と推測されている
それから月日が流れ、次第にAは様子がおかしくなっていった
Aは何度も「集落へ入らせて欲しい」と島民の男達に頼んだが、悉く断られた
ある日とうとうAは秘密の隠し場所から大量の銃を持ち出すと、船員達に配備し、そして凶行に及んだ
A達は、交渉の場に現れた島民の男達を銃で皆殺しにしたのだ
そしてA達は島民の集落へと辿り着くと、島民の女達にこう言った
「この島で我々以外の男は皆死んだ。これからは、我々がお前達の夫である」
こうしてA達は島民の女たちを妻にし、子孫を残したのである
Aはこの時の事を日記にこう書き記している
「理屈抜きで、あの時の我々は『種を残さねばならない』という得体の知れない強い衝動に突き動かされていた。あの時の我々は獣だった」
そのままA達は島に帰化して寿命で死に、島にはA達の種と白人の文化が残ったのである
この話には後日談が存在する
Aの子孫である島民たちは、冒頭のB達によって持ち込まれた伝染病に感染し、免疫が無かったため全滅してしまったのだ -
Aが徹頭徹尾クズだな
本国で裁判沙汰になるほどの奴だし
北センチネルも似たような事で絶滅しかけた事があったのかもしれん
だとすれば絶対に島外人を生かしておかないのもわかる -
でもサバイバル中に女日照りになったりしたら
誰しもちょっぴり虐殺くらいしちゃうよね
人間だもの -
私は障害者の通所施設の職員として勤めていた。
利用者は意思疎通の取れるレベルで、全種類の障害が対象だった。
ある日、若い女性としては珍しいAちゃんが入所してきた。Aちゃんは精神障害だった。
大人しい子で中々心を開かなかったが、私は根気強く話しかけて話を引き出した。
Aちゃんは病気のため両親と上手くいかず、地元に縁を切って逃げてきた、
友達もいない天涯孤独の身、とのことだった。
私は不憫に思って、施設で誰かと仲良くなれればいいのにと余計な心配をした。
Aちゃんの入所から程なくして、年の近いB君が入所してきた。B君は軽度の知的障害だった。
Aちゃんは私に、B君のことをしきりに聞いてきたり話題にするようになった。
AちゃんがB君を気に入っているのは明らかだった。
直接話しかけてみればいいのにと勧めたが、Aちゃんは遠目に見ているだけだった。
何の進展も無いまま数ヶ月が過ぎたある日。
Aちゃんは私に「小説を書いたので見てほしい」と渡してきた。
Word文書40ページに及ぶ力作で、内容は可愛らしいスクールラブだった。
登場する男女はどう見てもAちゃんとB君がモデルだった。
ちょっと怖いと思ったが、平穏なハッピーエンドなのであまり危機感は持たなかった。
頭の中でこんなに上手くいったなら、B君に話しかけてみれば?
空想で満足してたら永遠にお友達が出来ないよ。
せめて連絡先だけでも交換したら?
私は少し説教気味にAちゃんに呼びかけた。
さらに数ヶ月後、AちゃんはB君と遊んだことを楽しそうに話すようになった。
順調に行っていると思って応援した。
夜中の3時に電話が鳴った。B君からだった。B君は憔悴した様子で話した。
B君はAちゃんにホテルに誘われた。
ひとたび入室したが、Aちゃんは病的なくらいガリガリだった。
応じられないと思って何かと理由を付けて逃げたが、Aちゃんは泣いていた。
後で心配になって電話しても通じない。とのことだった。
もう一度電話してみるように言ったが繋がらなかった。
私からも電話してみたが繋がらなかった。
2人でうろたえているうちに朝になった。
嫌な予感がしてホテルに向かったが、遅かった。
ホテルにはパトカーが到着していた。
私はどうしてこう無責任に関わり合いを勧めたんだろうか。
悔やんでもAちゃんの命は戻らない。
それにしても小説の方は純愛で、こんな展開無かったのに…。 -
Aちゃんなら俺の隣で寝てるよ
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ふう…
-
小林由香という人の小説「ジャッジメント」。今より少し未来、「復讐法」という制度が制定された世界が舞台だ。
罪を犯した者は、まず従来通りの法律で裁判を受ける。判決後、被害者(死亡の場合は遺族)に選択権が与えられる。判決をそのまま受け入れるか、もしくは犯人にされたことをそのままお返しするか。殺人犯の場合、心神喪失で不起訴だったとしても、復讐法を選べば殺すことができる。ただし、選択した遺族が自分の手で実行しなければならないという条件付きだ。
5本のエピソードが収録されているが、3話目の「アンカー」という話が特に後味悪く、印象深かった。
心神喪失者による無差別殺傷事件が起き、3人が殺され、複数の重傷者が出た。殺された人の遺族が1人ずつ呼び出され、多数決によって復讐を適用するか決めることになる。
弟を殺されたガラの悪いあんちゃん・母親を殺された主婦のおばさん・婚約者を殺された若いリーマン(他に身寄りがいなかったらしい)。従来の法律では犯人は不起訴で、しばらくしたらまた世に出てきてしまう。
「絶対復讐だ!あんた達は賛成してくれるだけでいい。俺一人の手で刺し殺してやる!」と憤るあんちゃんだが、おばさんは「犯人は許せないけど、だからといって殺すのは…主人にも反対されてますし」と迷っている。リーマンも「僕も迷っています」と、言葉少なに答える。やがて読者に対し事件の詳細が少しずつ明かされていくのだが…。 -
事件当時、犯人は最初に通りすがりの親子連れを襲おうとしたが、おばさんの母親が犯人を背後から呼び止めて説得しようとした。犯人は彼女をターゲットに切り替え、真っ先に刺した。またリーマンの婚約者はたまたま近くでショーウィンドウを眺めていたのだが、犯人に腹を滅多刺しにされた。刺されながらも彼女は店の中に向かって「ドアを閉めて、鍵を開けないで!」と叫んでいた。
あんちゃんは言う。「おばさんのお母さんも、リーマンさんの彼女さんも、自分も危険なのに他の人を助けようとした立派な人達じゃないか。だからこそ犯人を許してはいけない。なぜ躊躇っているんだ?」
おばさんは答える。「犯人だって子供の頃から両親に虐待され、学校でもいじめられていたそうじゃありませんか。どうしても憎み切れないんです」
それに対するあんちゃんの返事は「俺と弟だって、母親が病死した後親父に虐待されていた。ある日、俺は弟が殺されそうになったので親父を刺してしまったんだ。死にはしなかったが、俺は少年院に入り、弟は施設に入れられた。弟は『親を刺した奴の弟』といじめられてたのに、俺に心配かけまいと『友達ができた、こんな遊びをした』と噓だらけの手紙をよこしてたんだ。だから俺は院を出たら、絶対に弟に楽をさせてやると決めてたんだ。犯人は虐待されてたというけど、だったらなぜ虐待した連中を殺さなかったんだ?」
そして相変わらず言葉少なに「迷っています」というリーマンだが…彼は所謂死刑廃止団体に入っていて、彼女ともそこで知り合ったと明かされる。彼女は小学校の教師だったが、その仕事を選んだ理由は「子供達は互いに許し合える心を持っているから」と語っていたそうだ。
しかしそこへ、同じ事件で息子を刺された父親が探偵を使ってリーマンのことを調べ上げて現れ「どうか復讐法を選んでください!息子は命は取り留めましたが、足を刺されて一生走ることができないんです。陸上の夢を諦めたんです!」と土下座して訴える…。 -
そして、選択を決定する日。とうとうおばさんは「おばあちゃんを殺した犯人を許さないで!」という娘の叫びに背中を押され、復讐を選択する。これで過半数となり、復讐は決定となった。あんちゃんは「良く選んでくれた。奴を刺すのは俺一人でやるから」と感謝するが、おばさんは「いいえ、あなただけに背負わすわけにはいかない。私も一緒に刺します!」と宣言する。
しかしリーマンは「僕は…どうしても賛成できません」と言って部屋を出ていこうとする。「卑怯者!」と叫ぶおばさんだが、あんちゃんは「そんな言い方をしないでくれ。リーマンさんだって俺達と同じくらい苦しんで結論を出したんだ。それに…この3人で争いたくないんだよ。短い間だったけど、同じ苦しみを味わった仲間なんだからさ」となだめる。
そしてエピローグ。
元々世間から注目されていた事件だったため、マスコミはリーマン1人だけが賛成しなかったことを突き止め、他2人を偉大な勇者のように喧伝し、リーマンを「恋人の復讐もできないダメな奴」と書き立てた。
リーマンは実家も嗅ぎつけられたため、連日押しかけられて母親がノイローゼになってしまった。「自分の選択は間違っていたのか…」と苦悩するものの、彼女が生前誕生日指定で送っていたプレゼントが届いたことで、前を向いて生きていこうと決意する。
一方犯人だが…おばさんは結局泣き喚いてばかりで、犯人を刺すことはできなかった。あんちゃんも流石に自分の手で刺すとなると…と躊躇っていたが、犯人が「どうせならもっと殺しときゃ良かった」と呟くのを聞いて、叫び声を上げながら犯人を刺し殺したという。
この小説は、この一文で終わる。「3回突き刺したのは、彼なりの友情だったのだろう」。 -
後味悪いというよりは色々考えさせられる話だな
最後の一文は初見ではちょっと温かい気持ちになったが
冷静に考えたらいくらヤバ系のあんちゃんでも
人殺しに慣れていない限り最初の一撃だけで殺すのは難しいのでは…w
個人的には「しない選択をした人が責められる」のが怖いからこそ
復讐は合法化されるべきではないって以前から思ってた
主義主張以前に、凄腕の協力者をつける権利と資金でも追加されない限り
復讐対象から返り討ちにされたり他の家族にまで危害が及ぶかもしれないし
本物のクズなら殺したい相手に冤罪被せてその復讐の名目で殺しかねないし -
安武わたるの短編漫画。
モチーフは昔話の「六部殺し」。
(1/2)
主人公は、田舎の農村で暮らす村娘。
頭の良いしっかり者だが、顔は田舎臭くて垢抜けない。
対照的に、幼馴染の女友達Aは美少女の上、長者の娘であることを鼻にかけない素直な性格で、村の男達の視線を独り占め。
いつも一緒にいる主人公は何かにつけて比べられ、惨めな思いをするが、Aは少しも気づかず「主人公ちゃん、大好き」と懐いてくる。
遊んでいる最中、Aを庇って主人公が顔に大怪我をした時も、男達は陰で「Aじゃなくて良かった」「主人公なら元々不細工なんだから、顔に傷が残っても変わらんだろう」と嗤うばかり。
このままでは、一生Aの引き立て役で終わってしまう。
主人公は一大決心をして村を離れ、大きな町の商家で奉公することにした。
長者の娘であるAは遠方の地に奉公に出るなど許されないので、やっと離れて暮らすことができるという計算だ。
長者の家では相変わらず男達から「醜女が来た」と陰口を叩かれるものの、Aの引き立て役にされることと比べればずっとマシ。
賢い働き者の主人公は先輩女中から可愛がられ、女将や大女将からの信頼も得る。
商家の跡取り息子Cに淡い恋心を抱いたこともあり、生まれて初めて幸せを感じる。
ところがそこに、父親を説得したAが奉公に来てしまう。
涙ながらに再会を喜ぶAに対し、顔を強張らせる主人公。 -
(2/2)
それからは、村での暮らしの再現だった。
男達は何かにつけてAと主人公を比べ、嘲笑う。
天真爛漫としたAは、たちまち周囲の好意を集めていく。
CもAに惹かれていっていることが、主人公にはすぐ分かった。
そんなある夜、一人で仕事中の主人公のところにAがやって来る。
A「Cさんに求婚されたの。だから私、それなら主人公ちゃんを私と一生一緒にいられるようにしてくれって頼んだわ」
主人公「私に、一生小間使いになれっての?」
A「まさか。主人公ちゃんは私のお姉さんも同然だもの。一緒に家の仕事を・・・」
我慢の限界だった。
反射的に主人公は手元の石でAを滅多打ちにして殺し、亡骸を川に投げ捨てる。
数日後、変わり果てたAの死体が打ち上げられた。
死体は水に揉まれてぼろぼろであり、主人公が殴った痕跡には誰も気づかず、<夜、うっかり足を滑らせて川に落ちた>と結論付けられる。
無惨なAの死体と、子どもの頃からずっと一緒にいたAの笑顔が交錯し、泣き崩れる主人公。
その後、主人公とCは結婚した。
共にAの思い出話をし、慰め合ううちに情が湧いたのだ。
主人公は女将や大女将に気に入られていたため話はすんなりまとまり、間もなく男の子を授かる。
主人公の内助の功もあって商売は順調、家は大きくなるばかり。
唯一の不安は、もうすぐ三歳になろうとする息子が、いつまで経っても喋らないことだ。
これは、Aの祟りなのだろうか。
ならばどうか、私に祟ってほしい。
この子は許してやってほしい。
苦悩する主人公の前で、ある時、とうとう息子が「かあちゃん」と喋る。
狂喜し、Cや舅姑を呼び集める主人公。
家族全員が揃う前で、息子は言った。
「こんな夜だったね、主人公ちゃん。あんたが私を殺したのは」
それは間違いなく、Aの声だった。
Aは鈍感だったかもしれないけど、主人公を引き立て役扱いする気は一切なく、本人主観では大好きな幼馴染として慕っていただけ。
主人公も、Aが善良な子だということはよく分かっていたからこそ、距離を置いて新天地で居場所を得ようとした。
善意や努力がすべて無に帰す展開が後味悪かった。 -
>>87
けど、こういうのってさ、現実世界でもあるよね。
幼稚園、小学校、中学校、幼馴染み同士のママ友とか。
人が1番怖い。優しくしても、慕っても、妬まれてる可能性がある。
その何かの妬みは恐ろしい恨みに変わるから。 -
悪いが、全く同じように働いているのに
顔のために自分が贔屓されて親友が迫害されている事に
素で気づかないのなら少々頭が弱かったんでは… -
同じような漫画を読んだ記憶がある
お金持ちの美少女と、その召使いの少女(醜女)の話
二人は同い年で仲が良かったけど、片方は美しいお嬢様、片方は醜い召使い
幼い頃はごく普通の幼馴染のように親しくしていたけど、成長するにつれて召使いはお嬢様と自分が対等な存在ではないこと、自分が醜いことを自覚していく
お嬢様は召使いのことを本当に慕っていて、なんならこの家の養子になって本当の姉妹になればいいのにと思ってるくらい召使いのことが好き
だけど召使いの心の中には「所詮自分は使用人」という気持ちが常にあって、お嬢様が優しくしてくれるのはそうすることによって優越感を得られるからだと思い込むようになる
お嬢様がいる限り自分は一生幸せになれないと思った召使いはお嬢様を殺そうとするが、揉み合いになって結局自分が死んでしまう
泣き崩れるお嬢様で終了 -
読み切りエロ漫画『ビデオガール』(ジャンプの『電影少女』ではない)。
作者は「不可川えむ」。単行本は出しておらず、電子で読める。
主人公である若い男が、夜中にパソコンでエロ動画を見ているところから始まる。
廃刊寸前の都市伝説雑誌に紹介されていた「ヤバい動画が投稿されてるサイト」を閲覧してみたのだが、投稿されてるのはAVの違法アップロードされた動画ばかり。
「何がヤバいサイトだよ、つまんねー」と悪態をつきながら閉じようとした直前に、新しい動画が何者かから投稿された。白いサマードレスを着た美少女が微笑んでいるサムネで、露骨なエロサムネばかりの中では浮いていた。
「どうせ清楚系AVだろ」と思いながらも再生してみたが…サムネの通り、サマードレスの美少女が海辺をニコニコと走り回っており、一昔前のアイドルのPVのようだ。
「ホームビデオでも間違って投稿したのか?」と思っていると…突然画面が変わった。壁にヒビの入っている古い家の屋内で、先ほどの少女が高校の制服姿でカメラに語りかけている。
「ちゃんと撮れてるかな?こんにちはユキコです。さっきのドレスは『おともだち』に買ってもらったの。紹介するね。『おともだち』の、 くん(名前は空白)。そして撮影役の、 くん」
「なんだよこれ…」と呟く主人公。動画では、ユキコが『おともだち』の2人(顔は写ってない)と3Pを始め、中出しをされる。
そして再びユキコがアップになり「お母さん、お父さん、私はここで幸せに」(ここでブツッと映像が終わる)
「こ、凝った作りのAVだなあ…」と自分に言い聞かせながら、コンビニへ夜食を買いに出かける主人公。その途中で交番の前を通り過ぎるが、行方不明の貼り紙があることには気付かなかった。
「〇〇ユキコ 平成元年、下校途中で失踪。情報をお寄せください」
この漫画が描かれたのは令和元年なので、30年前の失踪ってことだ。いまだ見付かってないという事は、普通に考えたら殺されているんだろう。
しかし犯人も彼女を拉致っておきながらサマードレスを買い与えて海で走り回らせたり、なにがなんだか分からない。
絵のヘタウマさ加減も手伝って、なんとも不気味な印象を残す漫画だった。
なお作者は現在消息不明だ。ツイッターで何やらヤバいことを言っていたらしいが、この漫画を最後に(少なくともこの名義では)活動していないようだ…。 -
>>91
>なにがなんだか分からない。
いや、分かるだろ・・・
まあそれは置いておくとして
なんか近年にも「15年くらい前(当時15歳くらい)に行方不明となっていた女性の遺体が地元で発見された」って事件が有ったな
しかも死亡推定時刻がつい最近で、つまり行方不明になってから近年(30歳)まで生きてたってことで・・・
ネット民の推測で「何者かによって拉致換金されて15年間も性奴隷にされていた」って囁かれてて、
死の理由に関しては「被害女性は早い段階で女の子を出産させられた。その子供が性奴隷としての適齢期になった。だから母親である被害女性は用済みになって処分されたのではないか?」という推測も有って、胸糞悪くて吐きそうな気分になった
「ちょうど30歳で死んだ」っていうのも、その説の信憑性を裏付けるかのようにも言われてて・・・
日本でもプチエンジェル事件とかペッパーランチ事件みたいに闇の深い事件が有ったし、海外ではエプスタイン島とか他にも色々と有ったし
現実に有るんだろうなぁ・・・(-_-;)
人間怖い -
『モナーク』という糞ゲーに登場する双子の姉妹の話。
(設定とかシナリオは箇条書きすると面白そうに聞こえるかもしれないけど、肝心のゲーム自体はBGM以外に褒める所が無くてマジで凄くつまらない糞ゲーだから、万が一にも興味を持って買ったりしないよう注意)
ジャンルは学園RPG。
人間の「願い(・・・のようなもの)」を糧する「悪魔」の存在する異界に閉じ込められた学園が舞台。
悪魔と契約して異能の力を得た主人公が、異能力を悪用する他の契約者たちを倒していき、異界からの帰還を目指すという物語。
美人なことで有名な双子の姉妹がいた。
かつては仲睦まじい姉妹だった。
姉のA子は色恋沙汰に関して純情で、「お花畑」「夢見がち」「恋に恋している」「白馬の王子様を待つお姫様」みたいに周囲から噂されるような「乙女」だったらしい。
ある意味ではB子も似たようなものだった。
だが、B子はある年のバレンタインデーに何故か1人で泣きじゃくってたのを境に、別人のように豹変した。
いろんな男と代わる代わる付き合う、恋多き魔性の女となった。
それ以来、趣向が真逆になった姉妹は全くと言っていいほど絡まなくなった。
そして、学園が悪魔の存在する異界に閉じ込められた途端、今度はA子が豹変する。
A子は「色欲の悪魔」と契約したことにより「炎」を操る能力を得て、男子生徒たちを次々と焼き殺すという凶行に走り始めた。
人間が悪魔と契約すると異界の何処かに「願いの結晶」なる物が生成される。
それを破壊されると契約者は願いを失うため、悪魔との契約が破棄される。
(願いを破壊された人間は人格に何らかの変調をきたす上、願いに関係する記憶まで失う)
主人公は願いの結晶を破壊すべく異界を探索し、A子の物と思われる願いの結晶を発見。
だが、それを阻止すべくA子(偽)が現れ、主人公と戦闘になる。
この際、何故かA子(偽)は炎ではなく「氷」を操って戦う。
どうやらA子が契約した色欲の悪魔の本当の能力は「温度」を操ることだったようで、それによって炎や氷を発生させられるらしい。
主人公は戦ってA子(偽)を倒し、願いの結晶を破壊。
それによってA子(偽)は悪魔との契約を失い、意識不明となる。
これにて一件落着ってムードになるのだが、またしても人体発火による焼死事件が発生。
ここで主人公の仲間が真相に気付く。
なんと、実は先ほど倒されたA子(偽)の正体は「偽物」だったのだ!(勘の良い人なら既に察していたかもしれないが)
その正体は双子の妹のB子であり、入れ替わることでA子の身代わりになろうとしていたのだ。
通常は悪魔一体につき人間一人としか契約を交わせない筈なのだが、A子とB子は血肉と魂を分けた双子であるが故に、はからずも姉妹二人で一体の悪魔との契約を共有することとなってしまっていたのだ。
そして温度を操る能力も二つに分割され、「熱する能力」はA子に、「冷ます能力」はB子へと割り振られていた。
主人公は再び異界を探索し、今度こそ本物のA子(真)と対峙する。
そしてA子の口から真相が語られ始める。
(のだが、A子は全てを語る訳ではない。A子の凶行の動機に関しては、他の生徒達の証言や、学園や異界のあちこちに落ちている文章などを照らし合わせなければ見えてこない) -
A子とB子は仲の良い姉妹だった。
けど、実はB子は「同性愛者」であり、しかも実の双子の姉であるA子に恋をしていた。
だからB子はバレンタインデーにA子宛の本命チョコを作ってA子に「愛の告白」をした。
しかしA子は「恋に恋してる」からなのか同性愛というものに全く理解が無く、「気持ち悪い」と感じ、B子を手痛く拒絶したらしい。
それからというもの、A子は徹底的にB子を避けるようにまでなった。
拒絶された上に避けられるようになったB子は、せめて元の仲の良い姉妹に戻りたいと、「ノンケアピール」を始めた。
何人もの男と付き合い、「自分は同性愛者ではない」と振る舞うことで、A子と仲直り出来ると思ったのだ。
だが、そんな魂胆はA子には見え透いていたし、「恋に恋して白馬の王子を待つ純情な乙女」であるA子にとって、何人もの男と代わる代わる付き合って身体を重ねるB子の姿は「穢らわしい」ものにしか見えなかった。
(要はA子は反LGBTで、潔癖症だった)
そんなA子にも、ついに春が来た。
憧れの野球部の部長に告白し、OKされ、交際がスタートしたののだ。
しかしA子は知らなかったが、部長はスケコマシの遊び人だった。
女子と付き合っては手痛く別れて捨てるという行為を繰り返し、何人もの女子の精神を破壊しており、陰で「メンヘラ製造機」と噂されてるような男だったのだ。
(野球部の部室には、こんな感じの書き置きが残されている。「A子ちゃんってチョロいよ。俺の使い古しで良ければ、お前らも使う?」。つまり、A子は散々弄ばれてから部員や後輩に代わる代わる払い下げられ、慰み者、言わば「公衆便所」にされていた)
あんなに恋に恋して、お伽噺の白馬の王子様が現れるのを待っていたのに、A子は気が付けば自分自身もB子と同じく「穢され」ていた。
だからA子は発狂した。
学園が異界に閉じ込められ、悪魔が現れて契約を持ち掛けてきた時、A子は「穢れを燃やして浄化する力」を願い、「炎」を操る異能を与えられた。
同時に、双子の妹であるB子は姉に対する自分の恋心が冷めることを願っており、氷を操る異能が与えられた。
そしてA子を倒すべく主人公が現れた時、A子は久々にB子に声をかけた。
「私のために身代わりになってほしい」と。
B子は異能力を悪用などしていなかったが、A子からの頼みを喜んで引き受けた。
そのことを主人公に語りながら、A子はB子を嘲笑った。
「馬鹿な妹よね、身代わりになれば、また私と仲良くしてもらえると思ってたんでしょうね。ほんと、気持ち悪い」
結局A子も主人公に破れて願いの結晶を破壊され、B子と仲良く意識不明となって保健室送りになる。
終盤で二人もと意識が戻るんだが、願いを破壊されたことで記憶の大部分が消えてて憑き物が落ちたかのように弱々しくて大人しい性格になってて、互いに「自分達が仲の良い姉妹だった」ということすら忘れている。
周囲の人々からそう言われたから「私達って、仲の良い姉妹だったのよね?」「だったら、仲の良くいましょうね?」って感じで確認し合ってて、混乱を深める学園の中で怯えながらも互いに寄り添い合っていた。
なんか以前の姿(A子は陽気?で荒々しいメンヘラで、B子は妖艶で大人びたお姉さん風)を知ってると、見るのが偲びなかった。 -
ソウルハッカーズ2というゲームで、ジャックフロストの引っ越しサブクエストが個人的にモヤっとする。
世界各国の神話や伝説や都市伝説などに登場する悪魔や妖怪や怪異などのモンスターを使役して戦う『女神転生』シリーズの系譜の作品。
シリーズを代表する看板モンスターとして「ジャックフロスト」という無邪気で可愛い系のモンスターがいる。
(ポケモンで例えるとピカチュウ、デジモンならアグモンみたいなポジションのキャラ)
ソウルハッカーズ2においては、ジャックフロストがダンジョンの道端に現れて、
「この地を新しい住処にしたいのだけど、既に住み着いている恐ろしいモンスターが邪魔で暮らせない。だからそのモンスターを駆除して欲しい」
と主人公にお願いして来る。
このジャックフロストたちは色んな場所でこの依頼をして来て、依頼ごとに討伐対象のモンスターも変わるんだけど・・・。(一応説明しておくと、この作品のモンスターは全て知的生命地)
最初の依頼での討伐対象が「土蜘蛛」。
巨大な蜘蛛の妖怪で、醜くて恐ろしい姿をしていいて、いかにも悪の妖怪って感じ。
だが、個人的にモヤモヤする問題点は、土蜘蛛という妖怪の説明文と言うか、発祥の背景。
知っている人も多いと思うが、土蜘蛛の元(モデル)になったのは、日本の先住民だったと言われている人種の末裔。
いわゆる蝦夷の類い。
大和の朝廷に従わなかったことで「まつろわぬ民」と呼ばれ、朝敵として大和によって滅ぼされた。
その後に、「人間ではなく悪しき妖怪だった」ということにされた悲しき部族。
そんな土蜘蛛を、ジャックフロストは「怖い妖怪が居て邪魔だから」という理由で主人公に駆除させてしまうのだ。
個人的にはプレイしながら「これは移民による先住民の淘汰を比喩したネタなのかな?」と思っていたのだけど、ストーリーを進めてみるとジャックフロストは各地で色んなモンスターの討伐依頼を出してくるから、違うのかもしれない。
しかし理由がどれも自分勝手でしょうもなく、「自分の兄弟がそのモンスターのアレルギーだから」とかだったりして、やはりモヤモヤする。
(土蜘蛛含む、駆除されるモンスター達も全て知的生命体)
さらに、一度依頼をクリアしても、暫くすると「また土蜘蛛が沸いた。今度こそ駆逐して欲しい」と再度ジャックフロストが同じ依頼をしてくる。
何度でも無限に。
(真に駆逐されるべき害悪はジャックフロストの方では・・・?) -
私は保育園から中学校までほとんど苛められていた。
集団いじめもあったけど、それとは別に、一人で執拗に私をターゲットにしてくる人もいた。
いじめっ子はまるで代替わりのように、代わるがわる常に存在した。
そして、その人たちは不思議なくらいみんな不幸に見舞われて消えていった。
A子 親が離婚して引っ越し
B子 拒食症になって不登校、ガリガリになってるらしい
C子 保健室登校、手首は傷だらけ
D子 進学先で不登校になり引きこもり
E子 みんなが滑り止めで受けるような底辺校に不合格
F子 親が離婚して精神不安定になり、保健室
など…
何が後味悪いって、まるで呪い返しのように私も不幸になったこと。
高校から親が気が変になって虐待に遭い、大学では不治の病に罹って就職できず、今は家族と絶縁して孤独な施設生活を送っている。
私はあの子たちを呪ったつもりなんてないし、もちろん呪いの儀式とかやってない。
別にみんな幸せになって構わないから私も幸せになりたかった。 -
そう言えば子供の頃、拒食症を疑いたくなるくらい不自然に痩せ細った子がクラスにいた
当時の自分は「ガリガリだなぁ…」と以外に何とも思ってなかったが、今思うと何かしらの病気で痩せ細っていたのではないだろうか?
転校してしまったからその後を知らないのだけど、もし病気だったなら、悪い子ではなかったから切ない
病気ではなく無事に健康でいてくれることを願う -
>>93にあるゲーム『モナーク』から、「クロムウェル」という人物と「憂鬱の悪魔」の話。
大昔、「クロムウェル」という謎の人物がいた。
クロムウェルは異界の研究者であり探索者でもあり、「憂鬱の悪魔」という悪魔を相棒にして異界を深く旅していたらしく、彼の書き遺した大量の研究データや手記や日記などの文献が異界のあちこちに散乱している。
それらを拾い集めて繋ぎ合わせていくと、彼の正体が垣間見えてくる。
「かつて神が降り立った」と言い伝えられる土地が存在していた。
その土地は異界へと繋がっており、異界には人間の願いを叶える怪異「悪魔」が存在しているらしい。
とある一族が「神を異界へと封印」し、そのままその土地を代々管理して守護してきており、神や悪魔や異界の存在を秘匿していた。
クロムウェルは謎の「組織」に所属するエージェントであり、異界から利益を得ることを企む組織から「神が降り立った地」の調査を命じられた。
件の地へ潜入したクロムウェルだったが、「運命の女性」に出会って恋に落ちてしまう。
「彼女」は異界を守る「一族」の末裔であり、組織に所属するクロムウェルとは対になる立場だった。
クロムウェルは全てを捨ててでも彼女と結ばれる決断をし、名を変え、姿を変え、別人に生まれ変わった。
「これからは、彼女と二人で、この地を守って生きていこう」
クロムウェルの手記はそう大団円で締め括られる、かに見えた。
しかし、次の手記は「彼女が死んだ」という一文から始まる。
何があったのかは不明だが、彼女は若くしてこの世を去ったのだ。
クロムウェルは「悪魔」に縋ってでも愛する彼女を生き返らせることを「願った」。
クロムウェルが異界で最初に出会って契約を交わしたのは「憂鬱の悪魔」という女性型の悪魔だった。
憂鬱の悪魔は「万物の存在の“有無”を操る」という強大な能力を待っており、無から有を創造し、その逆も可能だった。
憂鬱の悪魔はクロムウェルの願いに応じ、彼女の肉体を創造した。
それは確かに彼女の肉体だったが、そこに彼女の魂は宿っておらず、ただの肉の人形に過ぎなかった。
「万物の存在の“有無”を操る」程の悪魔の力をもってしても彼女を生き返らせることは叶わない。
ならば、悪魔よりも上位の存在、「神」の力ならどうだ?
こうしてクロムウェルは言い伝えに有る「封印されし神」を探し求めて異界を彷徨い始めた。
気が遠くなるほどの研究と探索、数多の怪異や悪魔と戦い、そして果てしない旅の末に、ついにクロムウェルは封印されし「神」のもとへと辿り着いた。
クロムウェルは「神」と対話し、彼女を完璧に生き返らせることが可能であることを知る。
「神」も、その願いを叶えることを快く承諾してくれた。
だがクロムウェルは、悲願の成就を目前にして、
「諦めた」。
神に何も願わず、ただ絶望と悲しみに包まれながらその場を後にしたのだ。
手記はここで終わっており、その後は記されていない。
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