-
創作文芸
-
あなたの文章真面目に酷評しますPart101 [無断転載禁止]©2ch.net
-
UPLIFTで広告なしで体験しましょう!快適な閲覧ライフをお約束します!
まとめwiki:http://www6.atwiki.jp/kata/
過去ログなどはこちら。
テンプレは>>2-4あたりです。投稿・批評する前に必ず読んでください。
文字数が多いスレは、1000に行く前に容量オーバーで落ちることがたまにあります。
ブラウザで表示したとき、書き込み欄の上の表示が480KBを超えたら投稿を控えて次スレを立ててください。
そうでない場合は>>980を踏んだ人がスレをたててください。
※前スレ
あなたの文章真面目に酷評しますPart100
http://echo.2ch.net/bun/ - コメントを投稿する
-
■投稿する人へ
・あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。基本的な投稿は
小説ですが、論説文やエッセイなどもOKです。掲示板にコピー&ペーストするのが一番
よいですが、自分のサイトの直アドレスやまたり文庫・アリの穴などの投稿サイトをさらすのもあり。
酷評スレまとめwiki(http://www6.atwiki.jp/kata/)でも投稿できます。
このような場合は、各サイトのトップページではなく、直接「作品の」アドレスを貼ってください。
・創作文芸板は最大改行32行、最大文字数は1024文字です。改行の少ない作品なら
1レスあたり原稿用紙2枚と少しくらい。3レス(原稿用紙7枚以上、もしくは100行以上)を
超える量の文章は、外部に晒してリンクを貼ったほうがいいでしょう。
※※ 時々いたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩がいます。
HP掲載の文章の批評を希望する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見られる『隠し』でもかまいません。 無い場合は高確率でスルーされます。
スレに直接貼る場合も、一言書いておいたほうがスルーされにくいです。
※※ また、いたずら目的で投稿者を騙って、レスをする輩もいます。
なるべく投稿者はハンドルにトリップをつけて投稿してください。使い捨てのハンドルで構いません。
・投稿する前に読みかえしましょう。痛い間違いは投稿後に修正できません。
・もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように頼んでみましょう。
目についたものから批評していくので、見落としもあります。
・辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
悪かったのかもしれません。でも、あなたの作品をそういうふうに受け取る人もいるという
ことを心にとめておいてください。
■批評する人へ
・批評への参加は自由です。
・当スレは投稿者を育てるのが目的なので、良い所と悪い所を具体的に挙げて、できるだけ
投稿者が納得する形で批評してあげてください。 -
※原稿入力時の約束事と諸注意
○段落の行頭は一字下げる
○……三点リーダーは基本的に2個で1セット。なお「・」(中黒)は使用不可
○読点は「、」 句点は「。」を使用
○セリフをくくるカギカッコの最初の 「 は行頭一字下げない
○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
○空改行は最小限に。改行すべてを1行あける等はやめましょう。
○投稿が複数レスにわたる場合は、1/2 2/2 などのように、全体レス数がわかるようにしましょう。
○投稿には「酷評お願いします」等、投稿であることがはっきりわかるように書き添えましょう。
本文だけを投稿しても雑談と間違われる場合もあります。
○荒らしはスルーしましょう。酷評のかたちをした荒らしには返レスは不要です。
○返レスがあまりに早すぎると、そのあとの酷評が貰いづらくなります。
返レスは24時間以上あけて、酷評が出揃ったところでするようにしましょう。
--------------------------------------------------
関連スレ
執筆力、語彙力をパワーアップさせる方法
http://toro.2ch.net/...d.cgi/bun/1321109645
評価に対する文句をつける人がいたらこちらへ誘導
あなたの酷評真面目に酷評します [無断転載禁止]2ch.net
http://echo.2ch.net/....cgi/bun/1492387062/
褒めてもらいたい人向けスレ(現在活動していません)
あなたの文章とにかく褒めます!
http://echo.2ch.net/....cgi/bun/1493717922/ -
「私、貧乳だから」
美優先輩の口からこのフレーズを聞いたのは二回目だった。
一度目は新歓コンパで幸運にも隣の席に座り、何度かお酌したりされたり繰り返した後の僕が発した、
「先輩、彼氏いないんですか?」
の問いかけに対するもの。
美人なのに化粧っ気はまるでなく、細くしなやかな髪は無造作にひっつめて、頭頂部でお団子状態。
普段白すぎる肌に薄く薄く透けて見える静脈は、間接照明ばかりの薄暗い居酒屋においては確認できなかった。
けれど美優先輩が普段飲み慣れないビールで、頬をうっすら染めているのが僕には見てとれた。
大皿料理が運ばれてくるたび片膝を立てて受け取り、平等に均等に取り分けようという配慮など微塵も感じさせず皿に盛る。
それをいちいち部員の名を呼びながら配るたびに、美優先輩の袖口からふんわり匂ってくる甘い女の香りを、僕は音を立てずに思い切り鼻で吸い込んだのだった。
一年の浪人生活の間、当然のように女の子との関係は断絶され、まさに右手とともに受験戦争を戦い抜いてきた。
その成果として出会えた自覚なき美女。
それが美優先輩だった。
「私、貧乳だから」
二度目は今、目の前で発せられた。
僕の告白を断る口実として、貧乳は使われた。
今日は髪をおろしている美優先輩の、俯いて視線を逸らす仕草があざとく感じる。
分かっている。
この人は、自分の魅力に気付いているのだ。
無自覚という名の自尊心を振りまいて、男に迎合しないことで価値を高める。
そうやって、今までどれだけの男たちを手玉に取り、惹きつけ、切り捨ててきたのだろう。
僕は言った。
「僕、おっぱいは揉むより、手の甲で撫でるほうが好きなんです」
僕は愛す。
僕の大好きな貧乳を、僕なりの愛し方で。 -
直哉はエロから離れられないのか?
ピンクBBSに行ったら -
>普段白すぎる肌に薄く薄く透けて見える静脈は
描写が気色悪い。
病気やで、それw -
>>6
新スレ記念書き下ろしなのに -
>薄く透けて見える静脈
こんなのただのテンプレじゃない -
素人は、こういう使い古されたテンプレで文学気取りたがるんだよ
-
>>5
ほほう -
「私、貧乳だから」
女が、こんな直接的な表現しないよね -
男程、他人のオッパイを大量に見てる訳じゃないから
意外と、自分がどのレベルかはわからない -
僕は貧乳が大好き
僕が言いたかったのはそれだけ -
PINKBBSへ行け
-
エロにしては面白みがなさすぎる
大学の先輩とかチョーありきたり -
>>17
俺もだわ。 -
女を性的にしか見られないのが致命的
これだけじゃ小説にも、脚本にもならない -
これはある意味の女性蔑視
常に女性を性の対象、恋愛の対象としてしか見ていない -
前スレも埋めろよ、おまえら
-
ドクターX、家売る女など
ドラマでもその評価の力点は
能力、スキルの評価に移って来ている
いつまでも、綺麗、美しいと言っていたら
女性が喜ぶと思っていたら大間違い -
だから、あせって立て過ぎなんだろ
過疎板なんだから、そんなに慌てる必要はねえんだよ -
女は、もう第二の性などではない
少なくともフィクションの中では
ガチの主役のポジションを獲得しつつある -
>>5
>一度目は新歓コンパで幸運にも隣の席に座り、何度かお酌したりされたり繰り返した後の僕が発した、
>「先輩、彼氏いないんですか?」
>の問いかけに対するもの。
位置関係が分かりにくい。主語となる「僕」の位置を、もっと前に持ってきたほうが良い。
>美優先輩が普段飲み慣れないビールで、頬をうっすら染めているのが僕には見てとれた。
漢字があり得ない熟語にならないように読点を打つ。「普段飲み慣れない」→「普段、飲み慣れない」
あるいは「普段」を削る。
>大皿料理が運ばれてくるたび片膝を立てて受け取り、平等に均等に取り分けようという配慮など微塵も感じさせず皿に盛る。
「平等に均等に」が重複。「薄く薄く」のように強調したいならともかく、微塵も感じさせない事象については強調する必要がない。
>僕は言った。
>「僕、おっぱいは揉むより、手の甲で撫でるほうが好きなんです」
>僕は愛す。
>僕の大好きな貧乳を、僕なりの愛し方で。
「僕」の書き出しを連発させすぎ。でも勢いがあって良い。興奮が伝わる。
映像描写なんだが。馴れ初めとしての居酒屋はイメージできるのに、肝心の告白を断られているシーンは周辺が描かれておらず映像にできない。
アンバランスだ。「髪をおろしている美優先輩」の辺りで、風景を描写して、「僕」の告白に迫力を出す布石を打った方がいいように思う。
直哉の作品に、このごろ見られた過去形による語尾の連発が改善され、活き活きとして良いと思った。
ところどころ異常な変態性癖が香ってきて面白いが。最後の部分を強烈なインパクトに昇華させるなら、それまでの道程では変態を我慢して抑える必要がある。
我慢するほど気持ちいい。戦略や、布石をもっと考えるべし。 -
片膝を立てるって違うんじゃね?
-
なんで膝立ちで澄ませばいいところを片膝なんてややこしいことにしたのだろう
反省します -
>>27
平等に均等には蛇足ったな
平等に、はそこにいる人に対する表現で
均等に、はその料理を取り分ける行為に対する表現
のつもりだったけど蛇足ったな
告白シーンの描写はどこでどんなシチュエーションか
さっぱり書き漏らしてたな
反省します -
手の甲で触れるってテ電車に居る痴漢の発想やん
-
ベース女子消えた?
-
消えたね
-
大畑消えたか
さっさとたひね -
あのスレ限定だったのかな
-
ベース女子かもーんᕦ(ò_óˇ)ᕤ
-
労働終了でラーメン食ってるみたい
-
受賞作「しんせかい」は俳優や脚本家を志す若者たちの寄宿生活を描く。
過酷な農作業、有名な脚本家の「先生」との軋轢(あつれき)、いくつもの出会いと別れ…。
高倉健やブルース・リーになりたくて、故郷を離れて演劇を学ぶ19歳の「ぼく」のひょうひょうとした姿がおかしくも、どこか切ない。
自身の青春期が作品の核にある。
神戸の商業高校卒業時はバブル最盛期。
すんなり就職を決める友人たちを横目に、「普通に働くのは嫌。どこか遠くへ行きたいなと」。 -
ところでレツダンは在日反日なの?
-
ノスタルジーねえ
-
やっぱりムードを演出できない作品は終わってないか
時代背景でも抒情でも何でもいいだろ
こういうムードの中でこういう人間劇があるって浸れる要素が揃ってないと -
ムードとか抒情とかジジ臭いな
昭和かよ -
行間を読むって死語なのかな?
-
そんなチンタラ抒情を味わっているご時勢じゃない
味わいたかったら昔の映画でも見たら -
文学の多様性を認められない連中は鳴かず飛ばずだろうな
-
ウダウダ言ってないでおまえらの文章載せろ
-
御託並べるのは誰でもできるから
それを作品投下して、こういうことだと示せ -
ご時世は重要
世の中のどこにも抒情なんてものがないのに
それを無理やり拵えたところで嘘っぱちになるだけ -
デジタルにしろ、退廃にしろ
そんなものはただの作者のナルシスティックな感傷に過ぎない
その、作品を作者の感傷のための道具にしたいというスタンスがもうダメ
クールに理性的に作品世界を創造しないといけない -
無機質な世界を書いても構わないよ
弐瓶勉のBLAMEやシドニアの騎士みたいに、世界を機械中心にしても主人公を人造人間にしてもストーリーは作れるから
しかし、それだからこそ世界に根ざしている姿が必要だよ -
馬鹿だな。
世の中のどこにも怪獣なんていないがゴジラやキングコングは作られ人々を魅了する。
世の中のどこにもゾンビなんていないがゾンビ映画は作られ怖がらせる。
世の中のどこにも抒情なんてものがなかろうが、あろうが
本の中で人々の心を揺り動かす抒情を「嘘」だろうが本当らしく書いてこそ作家だ。
それを書く才能がないやつが、
世の中のどこにも○○なんてものがないのに書いても嘘っぱちと吐き捨てる。 -
現実では殺人事件を解決する名探偵なんかいない。
でも小説の中では、それが描かれる。
現実にないものは嘘っぱちににしかならない、なんて言うやつは作家失格。 -
あくまでフィクションだからなあ
ノンフィクションは現実の共感を呼ぶけど、ラノベには逃避、夢想が求められている -
美女と野獣が売れているなら次の時代はノスタルジーかも
そう言えば最近リメイクばっかりじゃないか -
そういうことを言っているのではない
作家は時代の空気からは自由になれないと言っているのだ
作家気取り、文学気取りもその一つ
昔の作家のようなスタンスを取ってみてもイタイだけだ -
薫風が過ぎて梅雨の湿った空気が辺りを覆い始めた頃、彼女の周りには雑然とした雰囲気が漂い始めていた。これまで彼女に与えられていた仕事とはうって変わった新しいプロジェクトが動き出そうとしていたのだ。
思えば彼女がこの世界に入った当初、その世界は混沌とした何か淫靡な香りを放っていたのだが、まだ少女の垢抜けなさを脱しきれていない彼女には当然知る由もなかった。
最初に接してきた女性の優しい穏やかな笑みに彼女は気を許し連絡先をすんなり教えた。これからの人生を大きく変える瞬間だとは、その時の彼女には想像すらできないほど、あっさりした挨拶だった。
街は陽光を放ち人いきれのする中で、その女性は涼しい風を送ってくるかのような新しい匂いを運んできたのだった。その薫りには少女を魅惑させるには充分な清新さがあった。その後の嵐を予感させないほどの。
彼女は当時十七歳の処女だった。男性とはどこか距離を置くどちらかといえば内向きの性格で、よく言えば貞潔な考えをもった少女だった。
彼女の友達はもう男性経験を済ましているのが多く、よくからかわれた。しかし、友達は別の人格を持った存在として認識していたし、自己の芽生えの早い少女として彼女は成長を続けていた。
なので友達の揶揄に関しては、まったく気にならなかった。異性への憧れは仕舞ったままいつか出逢うであろう恋にぼんやりした憧憬を抱いたまま、日々を送るそんな女子高生だった。 -
学校は共学で高校三年生のカリキュラムにはついてゆける学力を備えており、容姿には愛嬌もあったので、男子生徒達からは人気があった。
中には彼女に好意を持つ男子連もいたのだが、彼らにできることは部屋へ帰る途端、見ることのできない彼女の様子を想い自慰に耽ることだけだった。
それは仕方のないことであり、責めるには値しない。男子の性的欲求の芽生えも十代にもなれば当然起こることであり、それは健康な証拠だ。ただし、対象になっている彼女には申し訳ないことではあるが。
彼女が学校を友達と出ると将来の夢について話をした。
駅までの道はプライベートな内容でも比較的に自由に話せる。
電車に乗ってしまうと切り出しにくい話題でも、周囲にそれほどの人がいない公道はあっけらかんとした解放感がある。
学校を終えた後ではなおさらだろう。その友達は女優になるのが夢だった。テレビや映画に出演するのが目的ではないそうだ。
舞台に上がって客が多くなくてもいいから演劇を志したいそうだった。誰も見たことのない世界を他者の前で表現したい、夢の世界への案内者になりたい、自分も夢の世界でまるで違う人にでもなったみたいに生きてみたい。
それが続けばどんなにいいか、友達はうっとりするような目をしながら彼女に語った。彼女のほうは想像力を働かせて友達が大きな声で、「おおロミオ。なぜあなたはロミオなの?」と言っている光景を思い浮かべ、笑い出した。
シェークスピアを読んだことがあったからだ。 -
友達は「何がおかしいの?」と言って、ちょっと怒りながら笑った。自尊心にちょっと傷をつけられたようだ。
「だって、あんな恥ずかしいことよくできるね?」と彼女は笑みを絶やさぬまま答えた。
彼女の頭の中でどのようなことが起こっているかわからない友達はちょっと拍子抜けした感じで、「なんで?」と返した。
彼女は「たくさんの人の前でセリフを叫ぶんでしょ?あんなのあたしできないな」。
友達。「演説するわけじゃないんだから。わたくしは皆さまに約束します!税金は増やしません!」と先日行われた選挙で落選した候補者がマイクを握りしめて叫んでいた真似をした。二人は笑いこけながら、駅の改札へ入っていった。
駅の向こう側のホームへと階段を昇って行く時、二人の足は力強く踏みあがっていった。
渡り廊下では足取りは軽くなり、制服のスカートの裾は舞うように二人の周りにひらめいた。階段を降りてゆく時、午後の陽がホームを照らしていて、暗くなった階から出ていく様子に踏み切りの音が混じり合って電車が滑り込んできた。
ドアが開いて二人が車内へ入るとスマートフォンを取り出して、思い思いにいじりだした。
会話は単調になり、二人でいるのに液晶画面を見つめながら、互いに相槌を打ち出した。
座った側には陽射しが当たっていなくて、見やすい快適な会話が続いた。車内はそれ程混んでいない。
吊革が綺麗に小刻みに揺れている。中吊り広告の男性週刊誌の水着姿の女性が微笑んでいるが、二人は見向きもしなかった。
支持されていないカヴァーガールはどこか淋し気だ。 -
友達はお気に入りの劇団の最新情報を得ようとしている。
友達はそこの劇団員と実は付き合っていて、彼は青森県出身の21歳。居酒屋でアルバイトをしていて、友達はそこで彼と知り合い、演劇に興味を持ったのだった。
彼は同郷の演劇人故寺山修司氏に憧れていたが、歌は詠めなかった。しかし友達には歌といってもJ-POPがせいぜいで、その方面に関しては無知だった。
なので二人の間にあった障壁は言葉の発音、つまり方言だけだった。いや、意味はしっかり疎通した。
会話には何ら支障はなかったし、彼女にも違和感はなかった。ただ、初めて彼に誘われて舞台を見に行った時に若干の問題が生じたのだ。
なんとなくかもしれないが、台詞がナマるように聞こえるのである。
しかし、演劇に関しても無知に近かった彼女は、彼の発声にどこか間の悪い思いをしながらも、そのひた向きさに惚れた。彼に誘われるまま部屋へ入り一生忘れないであろうひと時を過ごしたのである。
電車が隣の駅へ停まり友達は手を振り挨拶をし降りていった。
彼女はというと挨拶を返してまた液晶画面へと目を戻した。彼女はゲームをしていた。駅を降りると陽はやや傾き、風に揺れている若葉が音をたてていた。
自転車置き場まで歩いてゆく途中で彼女は猫に逢った。にゃーと言ってきたので、彼女はにゃーと返した。
ガタッと音がしたので振り返ると自転車置き場の係員のお爺さんが冷めた視線を送っていたので、澄ました顔でお辞儀をすると、無視された。
猫は?と思いもう一度振り向くと丁度尻尾を向けてどこかへ向かうところであった。彼女が動こうとすると、猫がこちらを見た。彼女が動きを止めた時に逃げて行った。
彼女は努めて冷静に振る舞おうとするが、動きは荒かった。ガタンッガシャッ。
自転車を漕ぎ出し家に向かおうとするとスマートフォンが鳴った。仕方がないので自転車を降り、鞄からスマートフォンを取った。
母だった。「何?」と不機嫌さを露骨に出した声で応えると母が、「卵買ってきて。Mね」と言いざま切った。
握りしめたスマートフォンに汗が伝った。後ろから、「駄目だよ。運転中の電話はマナーモードじゃなきゃ」とさっきの自転車係員のお爺さんが言ってきた。
彼女は振り向き、言い返そうとしたがいつもお世話になっているので「はい!」と無表情で大きく応えた。空ではカラスが鳴いていた。 -
自転車に乗り直しスーパーマーケットへ向かう途中、五月の風が気分を変えてくれた。
伸ばした長い髪が、まるで音符がはしゃぐように向かい風と遊んでいる。
顔にあたる大気が気持ちよく、思わず頬が微かに緩み、流行りのメロディーが耳の奥に鳴った。そのルフランを聴いていると、日常的な風景がどこか色づくかのように彼女の目に映えた。
世界はパステルカラーに早変わりし、ペダルを漕ぐ足にリズムがついて、このまま風に乗って飛んでゆけたら…と彼女の脳裡を掠めていった。
と、思いきや、目的地前の信号が黄色に点滅し、現実が蘇り、そのまま赤になって足を地に着けた。
息を一つ大きく吐いて信号を待っていると、後ろから車のエンジン音が近づいてきて隣に停車した。
彼女が何気なく横を見遣ると、どうも外国車なのか左ハンドルの運転席の女性がジロっと睨め付けてきた。
その女性は、年齢は七十歳くらいで、濃いアイシャドウで虫眼鏡のような大きい眼鏡をかけて、これも大きい白い玉ねぎのようなちょっと見かけないタイプの髪型をしていた。
そのインパクトの強さに彼女はたじろいだが、すぐに見なかったかのように視線を外した。その様子をじっと見ていた高齢の女性は嗄れ声で言った。
「危ないからもっと端っこ走りなさいよ」
固まったままの彼女は、視線を合わせられないまま、高速で頷いた。
信号が青になり言い切った高齢の女性は静かにアクセルを踏んだ。
車は交差点を直進してそのまま去っていき、彼女はようようペダルに足を掛けた。
突然彼女の記憶の底から浮かび上がったのは、去年の夏に行ったコンサート会場の日本武道館の頂上だった。
あの髪型とその頂上とがシンクロし、最後のアンコールで辺りを包んだ熱狂した黄色い声が聞こえそうで、高揚した気分でサドルを浮かし、あたかも最後の直線をゴールまで鞭で叱咤を受けるサラブレッドさながら走った。
駐輪場に自転車を颯爽と乗り入れると彼女はひらりとスカートを靡かせ鞄を肩にサッと掛けてあたかも勝利ジョッキーでもあるかのように意気揚々と店内に入っていった。 -
62-66
中途半端ですが酷評を願います。宜しくお願い致します。 -
>>62
>その世界は混沌とした何か淫靡な香りを放っていた
>知る由もなかった
等々、表現が大げさすぎる。
この内容にあっていない。
なんでもかんでも大げさに書けばいいってもんじゃない。
むしろボキャブラリーが少ないと見られるだけ。 -
>涼しい風を送ってくるかのような新しい匂いを運んできた
なんかもクドい
そういう表現ばかり大げさで
>容姿には愛嬌もあったので
逆に、読者の画として思い浮かばせる
それがどんな容姿なのか描写が何もない。
作家の頭の中の妄想を
形容する表現の語句ばかり並べるんじゃなく
容姿といった見た目なんかを、ちゃんと読者に伝わるよう描写しなければならない。 -
自転車に乗って五月の風が気分を変え世界はパステルカラーに早変わり
とか、何かそう思える良い出来事があってそう感じるならわかるが
たんに自転車に乗っただけで、コロコロ気分が変わるとか
また、赤信号になったから現実に戻されたとか、滑稽だ。
情況や内容がその表現に伴っていないのに、詩的表現で埋め尽くせば良い文章になると勘違いしてないか?
おまえは赤毛のアンかよw -
>彼女が何気なく横を見遣ると
見やるとって、作者はかなり年寄りなのか?
若い人で「見やると」なんて書く人いる? -
髪型が武道館の頂上とシンクロすると、なぜ
あたかも最後の直線をゴールまで鞭で叱咤を受けるサラブレッドさながら走って
勝利ジョッキーでもあるかのように意気揚々と自転車で店内に入っていくのか
さっぱり意味がわからんw
結局、たいした内容でもないものを異常なまでに意味もなく大げさな表現で書いてるだけにしか見えない。 -
>>67
正直いうと、全部だめ。この文章を読めるように書きなおそうとしても、無理でした。それ必要?と思うシーン、心理描写が多過ぎて、結局何が言いたいか分からない印象でした。
提案ですが、今書かれた文章をあらすじに変えてみて、伝えたいことを絞りこんで出来るだけ少なく文字数で書きなおしてみたらいかがでしょう。一文字でも少なく、をテーマに表現をしてみると、案外こちらの方が難しいですよ。 -
>>67
でも、上から目線で批評家気取り、そのくせ、自分の文章は見せない、チンケなプライドを守る為に、他人を蔑むことで自分の価値が上げることに躍起な私よりも百倍立派だと思いますよ。
文章から語彙の貧弱さが滲み出ています。それを誤魔化そうとすればするほど、滑稽に見えてしまいます。かといって、語彙を急激に増やすことも出来ないと思います。貧弱な語彙、でもだからこそ、言葉の選択のセンスを磨けるのではないでしょうか。 -
素人がカッコつけて文章が、さも上手いかのように書くとこうなってしまうという見本のような駄作
-
例えば、子供ってたまに、凄い表現力を見せたりしません?
「足が痺れた」を表現するとき、大人はどう表現します? -
足が痺れた、かなあ
-
>>77
だよねー。 -
子供「足がサイダー飲んじゃったー」
わい「!」 -
!!!!
-
炭酸!!!!!
-
「し」のような圧倒的に時代錯誤の描写が延々と続き、
何が言いたいのかさっぱり分からない要領を得ないさまは、
まるで平均台の上を両手を広げ渡っていくようなたどたどしさを感じさせる。
ただ以前の「し」のような登場人物の心理描写に拘泥するあまり、
何が起きているのか分からないまま内面の葛藤に終始する感じは影を潜め、
ひとまず登場人物の「行動」が意味を持ち始めた感じは、
物語を動かそうという努力の跡は見てとれるものであり、
多少は前向きな文章になっているのではないかと評価はできる。
ただこれが「し」ではないとすると、
絶望的に才能がないので執筆は諦めることをお勧めする。 -
このように時代錯誤を恐れずに女子高生を描きたいのであれは、
小説すばる5月号を入手し、花村萬月の「花折」第1話を読むといい。
あそこまで徹底的にやれば誰も文句は言うまい。
この文章は文学的表現を会得てきていないまま、
肩の力が入りすぎていて、ぎこちないことこの上ない。
小説すばる5月号だぞ。
読んでみい。 -
>>83
出たよ。また、「し」だとか、「れつだん」とか、訳の分からんこと言い出すやつ。今、この流れでカンケーねえじゃん。つーか、おまえ、偉そに言うなら文章上げてみせろよ。さっきの子の方がよっぽど立派だよ。おまえの批評も意見としての伝達を表現し得てなく、ぎこちないことこのうえない。
「みんなのこくご」2年生だぞ。
読んでみい。 -
本人が酷評を希望してるのに
し、に対する書き込みに突如食ってかかる
これキチガイですわ -
>>85
簡単に言う言わない以前に、「皆様ご存知の」みたいな前提で、「し」だの「れつだん」だの「大畑?」だの言われても知らねーって話。
おまえが「し」を褒めようが貶そうが知ったことじゃねえ、そもそも「し」を知らねーんだからよ。知りたくもねえし。
いい加減辞めねぇか?そういうの。
文章の批評だけでいいじゃんよ。 -
ごめんな、実は少しワクワクしていたんだ。
この酷評スレを通じて、書き手が伸びる可能性に。
だからこそ誰が書いたものか、にも興味がある。 -
もう大畑の名を出すなよ、負の遺産以外の何ものでもない
-
>>91
本人が伸びる伸びないもあるけど、載せられた文章に対する批評を見て、ああ、同じ意見だなぁ、とか、そんな見方があったのか、なんて思ってプチ成長をしている声なきひともいるよ、だから、文章以外のことで何ちゃらは辞めてくれると嬉しいな、という意見でございました。
こちらこそ、荒らしのようになってしまい、ごめんなさい。 -
添削係が「阿刀田高以上に上手い」と絶賛した、私さん(仮名)が書いたSS
『とあるタクシー運転手の話』1/2
タクシー運転手の山田さん(仮名)。これは彼が体験した実話である。
「昨年の夏、たしか深夜二時頃でした。あるお客さんを降ろしたあと
女性を拾ったんですよ、いやー危なかった。
それがね、暗がりで道の真ん中で白いドレスを着て、ふらふらっと突っ立ってるもんだから
もうちょっとでひいてしまうところだったんです……」
「どこまでですか?」
「……」
「今日も暑いですねぇ」
「……」
返事がない……
何度か話しかけるが、後部座席に乗った女性は無言のままだった。
「お客さん、どこへ行けばいいか言ってもらわないと困るんですけど」
すると、影の薄い女性客がか細い声で一言
「いってください」
「へ?どこへ」
「いってください」
「へ?」
こんなやり取りをしているうちにタクシー運転手の山田(仮名)さんは困り切った表情で
後部座席を振り返ってみた。 -
2/2
すると……その女性客は
雨も降っていないのに何やらびっしょりと濡れたような長い黒髪が顔に覆いかぶさって
その黒髪のすき間から血の気の引いた真っ白な顔をうつむきかげんに
何かを訴えようとしている。
「お客さん、あんたね、今日手首切りなさったでしょ?」
「……」
「ホラ、その手首。言わなくてもわかってますよ。
こういう商売してるとね。たまにいるんでね。あんたのような客が……
さあ降りとくれ。こっちは忙しいんだ。たくさんの客が今夜も待ってるんでね」
そう言って山田さん(仮名)は車から降りて後部座席から女性客を強引に降ろしたという。
降ろされた女性が
「わたしは……まだ死んでなんかいません……死にきれなかったんです」
すると運転席に乗り込んだ山田さん(仮名)は
「だから駄目なんですよ、この車はあの世に運ぶタクシーなんでね」
そう言うと女性の前でタクシーごと、スッと消えた。(了) -
私さん?だかの話題は荒れるから禁止ってテンプレは消えたのか?
いずれにせよ句読点もまともに打てない稚拙な文章だな。
おまけにアイデアは手垢のついた陳腐なもの。
何の感慨もない。 -
>>93
それな -
>>94
余計なものをばっさり捨てて、肝心なストーリーを的確に語り
なおかつミスリードもちゃんと誘っての文章の起承転結の構成力は
このスレの投稿者の中で、この人が一番なんじゃないか?
他の投稿者のは蛇足な描写が多い割に、話の構成が悪くて内容が伴ってない人が多い気がする。 -
SSうまいけど長編はどうなのかな
-
>>95
この改行と句読点は原文ママなの?
↑今すぐ読める無料コミック大量配信中!↑