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一般書籍
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★こうなったら読書マラソンしません? ★第九戦目
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【 公式レース規則 】
書き込みは名前の欄にハンドルと総読破ページ数を記入して下さい。
例) 名前:マラソン次朗(5963)[sage] 投稿日:92/13/32 24:28
本文に読んだ本と読んだページ総数を書きましょう。
★漫画はカウントしないでください。
★一冊読み終えた後の書き込みが基本ですが、
読破に時間がかかる本であれば、途中で書き込んで構いません。
★読んだページ数は、大体で構いません。
とりあえずゴールは10000?ということでスタート。
10000?のゴールテープを切ったら、総読破ページ数欄に☆を一つ加えて、
ぜひ、もう一度、1?からゴールの10000?をめざして参加して下さい。
☆の使用例) 名前:パンダパン(☆864)[sage] 投稿日:02/10/20 00:27
<推奨>
200前後に下がったら、レース参戦を歓迎する意味を込めて、
マラソンの書き込み時に(『空あげ』はしないで)アゲ書き込みでお願いします。
>>2 読んだ本の『寸評用・評価基準 ABCDEF 』の例。
>>3 過去スレなど。
前スレ
https://mevius.5ch.n...books/1292756977/l50 - コメントを投稿する
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ページ数を加算するだけでは味気ないので、
ちょっとした感想と、その本に対しての評価を書き添えてみて下さい。
☆読んだ本の『寸評用・評価基準 ABCDEF 』の例。
第一回戦『★こうなったら読書マラソンしません? スレッド』より。
A > A「明けの明星の如き作品」(特別な感情を覚える様な傑作)
B > B「抜群。当該分類類書では必読」
C > C「幸せな気分。まあ、読んで良かった」
D > D「どうして、面白そうだと考えて読んだのか?」
E > E「えらいモノをつかまされた。時間を返せ!」
F > F「古本屋でも持て余す産業廃棄物」
↑という様な感じで、実質的な五段階評価と思ってください。
AとかEに該当する作品はそれほど多くないと思うので、特別な作品用にキープ。
実質的にCが中央で、そこからBとDに振り分ける。
Fは、心底頭に来たとか、許し難い構成の小説など、何年に一度のすごい奴、
傾いた家具の下に入れて、高さ合わせに使用するのが相当であるモノ用。
他人に対する読書の目安としての寸評ですので、
多少厳しめぐらいが良いのではないでしょうか。
・・・という事で、楽しんで読書をしましょう。
☆の使用例は、最初の10000p完走者の『パンダパン さん』に敬意を表して、
使用いたしました。 -
『ムハンマド』神戸ムスリムモスク 42p
イスラーム入門シリーズ No.6【C】 -
☆★★第一戦・第二戦・第三戦レースリザルト(過去スレ)★★☆
★こうなったら読書マラソンしません?(※DAT落ち中)
http://book.2ch.net/...gi/books/1026838198/
★ こうなったら読書マラソンしません? 第二戦目
http://book3.2ch.net...gi/books/1061672377/
http://f32.aaa.lived...koba/1061672377.html(html化)
★ ★こうなったら読書マラソンしません? 第三戦目
http://book3.2ch.net...gi/books/1086568199/
★★こうなったら読書マラソンしません? 第四戦目
http://book3.2ch.net...gi/books/1116901880/
★ こうなったら読書マラソンしません? ★第五‘戦目
http://love6.2ch.net...gi/books/1164021617/
★こうなったら読書マラソンしません? ★第六戦目
http://love6.2ch.net...gi/books/1202991389/
★こうなったら読書マラソンしません? ★第七戦目
http://love6.2ch.net...gi/books/1248144783/
★こうなったら読書マラソンしません? ★第八戦目
https://mevius.5ch.n...gi/books/1292756977/ -
ん?
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『傾城の恋/封鎖』張愛玲 光文社古典新訳文庫 232p
短篇集。【C】 -
んん?
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『冒険歌手』峠恵子 山と渓谷社 366p
変人。【C】 -
検
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『アメリカの鱒釣り』リチャード・ブローティガン 新潮文庫 268p
【D】 -
『書生の処世』荻原魚雷 本の雑誌社 221p
エッセイ。【C】 -
『無分別』オラシオ・カステジャーノス・モヤ 白水社エクス・リブリス 163p
【C】 -
『恐怖の花』阿刀田高 選 福武文庫 323p
アンソロジー。【D】 -
『傍迷惑な人々 サーバー短篇集』サーバー 光文社古典新訳文庫 334p
【C】 -
『コンビニ人間』 村田沙耶香 文藝春秋 151p 【B】
大学在学中から18年間ずっとコンビニのアルバイトをしている女性が主人公。コンビニの店員になる前の事はもうおぼろげにしか憶えていない。
感情というものがよく理解できないまま、周囲の人の振る舞いをコピーしながら日々を過ごしている。昔読んだ曽野綾子の『テニスコート』という小説を思い出した。
ちゃんと賞が取れるように計算して書かれた感じ。なので適度に読みやすく面白い。ちょっとコントロールしている手が見える気もする。
芥川賞で、書いた作者の他の小説も読んでみたいと思ったのは数少ないけれど、その一人になった。ほかは綿矢りさと絲山秋子。 -
『素数の未解決問題がもうすぐ解けるかもしれない』ヴィッキー・ニール 岩波書店 223p
【C】 -
『これだけは知っておきたい 土田京子の説き語り和声法講座』 土田京子 ヤマハミュージックメディア 150p 【C】
音楽学校の生徒であっても和声学の授業が好きという人は少ない。そこで、なるべく平易な言葉で和声学の入門を語った本。
平易な言葉であっても、対象は音楽学校の生徒で、教科書の副読本に位置するので素人には難しい。なんとなくわかったような気がする、ではダメなのだ。
結局、課題を数多くこなし、専門の指導を仰ぐという形でしか身に付かないのかもしれないが、なんとなくわかったような気がする状態で類書を複数読むことで身につけるしかない。
実際の譜面の階名をを移動ドで読んでいるとき、転調なのか借用和音なのか和声外音なのかよくわからない。 -
『現代整数論の風景』落合理 日本評論社 201p
【C】 -
『天国でまた会おう』ピエール・ルメートル 早川書房 582p
【C】 -
『草薙の剣』 橋本治 新潮社 347p 【C】
2017年時点で62歳、52歳、42歳、32歳、22歳、12歳になる六人の平凡な男性の人生の生い立ちを、当時の事件時事問題を背景に、平行して語りあげてゆく小説。
作中で六人が出会ったり間接的に影響を及ぼしたりすることはないが、同じ事件が与えた影響が年代によって違うところとか、年表を読むような楽しさがある。日本人は歴史を年表のようなものだと錯覚している、と言ったのは岡田英弘だったか。
本人だけでなく、その両親、時には両親の両親の人生から語り始められるので、ページが足りないんじゃないかと思いながら読みすすめるけれど、それなりにまとまっている。でもこの3倍の分量があればもっとよかった。
時代が下るにつれて、取り上げられる時事に瑣末なものが混じるようになり、(ページ数が足りないこともあって)もったいないなあと感じる。 -
『トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える野鳥のひみつ』川上和人 マツダユカ 三上かつら 川嶋隆義 西東社 191p
【C】 -
『軋む心』ドナル・ライアン 白水社 217p
アイルランドの小説。【C】 -
『切腹考』 伊藤比呂美 文藝春秋 283p 【B】
性的な興味からの切腹に関する話を皮切りに、森鴎外への偏愛、阿部茶事談、外国での子育て、熊本地震などについてのエッセイの連作集。
本人は詩だと強弁しているだけあって、少し歌うような節回しが美しい。作中で引用される鴎外の文章はとても冴えているが、そこで釣られて原典に飛ぶと跳ね返されるというのは中原中也のときと同じ構図。
以前読んだ本の時点から時は流れていて、まだ小さかった末の娘も独立している。そして、傲慢で威圧的でインテリで20歳年上の巨漢の外国人の夫の介護の話に続く。
この夫の最期の話をするために、鴎外やら前夫やらの話題について行きつ戻りつしていたんだろうなあと思う。人生をさらけ出すようにして書かれていてとても面白い。 -
『チェーホフ・ユモレスカ 傑作短編集』チェーホフ 新潮文庫 384p
【C】 -
『1足す1から現代数論へ』アブナー・アッシュ ロバート・グロス 共立出版 266p
【B】 -
『歩道橋の魔術師』呉明益 白水社エクス・リブリス 212p
連作短篇集。【C】 -
『黄色い雨』フリオ・リャマサーレス ソニー・マガジンズ 206p
ホラー。【C】 -
『「やりがいのある仕事」という幻想』 森博嗣 朝日新書 223p 【C】
タイトルでだいたい価値の全体の8割。「やりがいとはなにか?」とかの定義をあやふやにしたまま、抽象的でふわっとした話がずっと続く。そして所々で「やりがいのある仕事という幻想」に筆者自身が捕らわれているよう。
他人の眼を気にしている人は、それが他人の眼ではなく、実際には自分の心の内にある仮想他者の眼でしかない。という指摘は良かったが、
筆者自身もそういう仮想他者的な評価の文法を通してしか、他人の人生を評価できていない。というか安易に他人の人生を採点しすぎ。
筆者はもともと仮想他者の目のような要素を持ち合わせていないタイプなので、心の中に自分で自分を押しとどめようとするフリクションがない感じの人。そのあり方自体はひとつの参考になる。 -
『アキレス将軍暗殺事件』ボリス・アクーニン 岩波書店 434p
ロシアの歴史推理小説。【C】 -
『アーベル(後編)』高瀬正仁 現代数学社 242p
【C】 -
『ガウスの遺産と継承者たち』高瀬正仁 海鳴社 142p
【C】 -
『韓国 行き過ぎた資本主義』 金敬哲 講談社現代新書 214p 【C】
現代の韓国社会の経済的な社会問題をひととおりまとめた本。きれいにまとまっているし、読みやすい。
ただ、極端な部分を選んで取材しているという感じで、韓国社会の全体像みたいなものは見えてこない。どこの社会にもそれぞれに特有の暮らしにくさはあるだろう。
文化、精神、歴史に深く切り込み、現在の社会のゆがみの根本を探る、といった本ではなく、ちょっとしたドキュメンタリーリポートって感じ。
ソウル大学で博士号を取っても就職に困るんだったら、教育に掛ける費用を減らしてそのまま外国株にでも投資して子供に残した方が効率いいんじゃないんだろうか。 -
『天に向かって続く数』加藤文元 中井保行 日本評論社 216p
【B】 -
『西原理恵子×月乃光司のおサケについてのまじめな話』 西原理恵子・月乃光司 小学館 102p 【B】
前夫がアルコール依存症になった西原理恵子の場合、前夫はガンで死ぬ前の半年間だけ依存症から快復してもとの性格に戻った。そのため、あれは病気のせいだったんだと客観視できるようになって、ある意味結果オーライとすらいえるのは西原本人の星回りの良さか。
快復しないまま依存症の家族が死んだ人からの手紙には「もう親は亡くなりましたが、墓をほじくりかえしてでも殺したいほど憎い」とか書かれているんだそう。
アルコール依存症の治療の経験、理解のある精神科医に早めにかかることが重要らしい。そのリストも載っている。本人ではなく周りの家族が医者に相談するのも意味があると書いている。
どれほど夫にひどいめにあわされても、子供に夫の悪口を吹き込まなかったという点はとても大切だと思う。子供こそが本当の被害者なのだ。 -
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ 新潮社 252p
【B】 -
『猫背は治る! 知るだけで体が改善する4つの意識』 小池義孝 自由国民社 219p 【C】
著者は気功治療院の院長。知識として知っておくだけで猫背が改善し、免疫力その他もupするという本。
具体的には、肺の大きさに関する知識、体の重心を足の裏のどこに置くか?、肩甲骨の移動範囲、大腰筋の存在。猫背矯正サポーターをやんわりと否定しているのが印象的だった。
クリニックでは、知るだけですぐさま背筋が10キロ上がったというような例もあるようだが、まあ、時々思い起こして気長に体のバランスを整えていくって感じ。かなり効果があるんじゃないかと思う。
4つの知識は有用だが、その間を埋めるのがけっこう精神的な幸福論で、悪い人じゃないんだけれど、全部真に受けてる暇はない、エッセンスだけ使わせてもらいますって感じ。 -
『失われた近代を求めて I 言文一致体の誕生』 橋本治 朝日新聞出版 245p再読 【A】
明治時代の文学を語るために古典から語り始め、慈円『愚管抄』の和漢混淆文を経て、二葉亭四迷『あひびき』『浮雲』、田山花袋『蒲団』、もう一度二葉亭四迷『平凡』と続く。
著者の残した作品の中で、文体についてはこのシリーズが白眉だと思う。『権力の日本人』の、コブシがぶんぶん回っていて縦横無尽、天衣無縫の文体も最高だが、少し抑制を利かせて、自由さは担保したままより細かな襞に分け入っていくことのできるような文体。
この平成の時代(執筆当時)に、いったい誰が田山花袋の『蒲団』をここまで読み込むだろうか? 受験勉強で作者名と題名を関連付けて覚えられるだけの作品でも、この著者の手にかかれば至高のエンターテイメントのネタになってしまう。
作品から作者を赤裸々に解きほぐしてみせるが、けして後出しジャンケンの上から目線ではなく、作者に対する理解と共感がまず最初にある。 -
『悪について誰もが知るべき10の事実』ジュリア・ショウ 講談社 310p
【D】 -
『ホモ・デウス 上』 ユヴァル・ノア・ハラリ 訳・柴田裕之 河出書房新社 264p 【C】
ホモ・サピエンスは21世紀に入って、最悪の敵であった飢餓、疫病、戦争をほぼ克服した。そこで人類の進化圧は消え、このままずっと今の状態が維持されるのだろうか?
もちろんそんなことはない。これまで、飢餓疫病戦争を克服しようとした力は、今後、不死、至福、神性の獲得を目指すことになるだろう。そしてそれが達成されたとき、人はすでにホモ・サピエンスではなく、ホモ・デウスとでも呼べるものに進化しているのだ。
この場合における神性とは、唯一神のそれではなく、ギリシア・ローマの神々などの持つ力を指す。すでにわれわれは、部分においては古代の神々を超越した力を持っている。
気の利いた言い回しの詰まった、知的読み物って感じの本。上巻ではこれまでの人類の歴史を、そういう視点で再確認していく。 -
『二笑亭綺譚』式場隆三郎 赤瀬川原平 藤森照信 式場隆成 岸武臣 ちくま文庫 385p
建物「二笑亭」の記録。【C】 -
『銀河の片隅で科学夜話』全卓樹 朝日出版社 190p
エッセイ。【B】 -
『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』 トーマス・マーク 訳・古屋晋一 春秋社 177p 【B】
手や肘に痛みを抱えるピアニスト(ピアノ愛好者)は多い。そして、生涯そのような痛みとは無縁のままピアノを弾き続けられる人もまた多い。
人体の全身の骨のしくみから始まり、筋肉や腱の付き方の説明が、本書の8割を占めている。それらの知識によって自分自身のボディ・マップを正確にすることが一番の解決法なのだそうだ。以前読んだ『猫背は治る』って本と通低する部分がとても多くて、説得力があった。
とはいえ、図と文章だけではなかなか理解しづらい部分もある。訳者も原著を読み込んだ上で著者に会いに行ったが、実際にレッスンを受けて初めて理解できた部分が多かったと、あとがきに書いてある。
ゆっくりと、体全体、そして周囲の空間まで意識を行き渡らせながらピアノを弾くこと。とにかく、この方向の先にしか光は見えない。あと、鍵盤を押し下げたあと保持するときはなるべく力を抜いておくように。 -
『イシ』シオドーラ・クローバー 岩波同時代ライブラリー 380p
【C】 -
『包丁一本がんばったンねん!』橋本憲一 新潮文庫 196p
京都梁山泊。【B】 -
『電磁場の発明と量子の発見』筒井泉 丸善出版 155p
【B】 -
『失われた近代を求めてII 「自然主義」と呼ばれたもの達』 橋本治 朝日新聞出版 245p再読 【B】
国木田独歩と島崎藤村の『破戒』は文壇から「後期自然主義」と呼ばれ、現在でもそのカテゴリーに振り分けられているが、彼ら自身にその自覚はなく、また、その作品もいわゆる自然主義とはなんら関係のないものだった。
彼らは彼らなりの作品を言文一致体で書き上げただけなのである。そしてそのような作品が生まれることこそ、二葉亭四迷から続いてきた言文一致体の模索が完成したことの証である。
話はほかに鴎外と田山花袋の作品をめぐり、島崎藤村の私小説的作品から『夜明け前』へと続く。
『夜明け前』の青山半蔵が最後に狂死してしまうことを、著者は必要なかったと言っていたので、あの長編を読むにあたってちょっと不安だったけれど、実際読んでみると、いうほどひどい終わり方ではない気がした。 -
『内にむかう旅 島尾敏雄対談集』島尾敏雄 泰流社 341p
【C】 -
『これがニーチェだ』永井均 講談社現代新書 221p
【B】 -
『逆説の日本史23 明治揺籃編』 井沢元彦 小学館 381p 【D】
近現代編に入るにあたって、日本の近現代史の通説はいまだに朝日新聞や、進歩的知識人などによって捻じ曲げられている。彼らのあり方はちょうど大日本帝国陸軍の参謀本部と相似形をなしている、と説く。
確かに最初に一言必要だと思うが、これまでも折に触れて繰り返してきたことに、改めて180ページも費やすというのはいかがなものか。
まるで真実で教化すれば彼らは目覚める、とでも言いたげな書きぶりだが、朝日新聞やらなんやらは、宗教的確信を持って自発的に捏造を繰り返しているので、それを個々に取り上げて捏造だと糾弾してみても、蛙の面に小便である。
ほかに琉球処分と廃仏毀釈について。いつもは面白くならない沖縄系の段落が、今回は比較的面白く読めた。 -
『仕事道楽 新版』 鈴木敏夫 岩波新書 270p 【C】
ジブリのプロデューサーを複数回に分けてインタビューし、編集者がリライトしたもの。読みやすい。
プロデューサーはまず監督の味方でなければならない。ということを高畑勲から学んだ著者のスタンスに異論はないが、それゆえ、どうしても一定の配慮をした上での語り下ろしになってしまっている。
昔のエピソードには面白いものが多いが、後半になってくると手を変えた宣伝っていうか。いしいひさいちの漫画に包丁を振りかざした変質者として描かれる著者の異常性はこの本からは窺えない。
見ても嫌な思いするだけだからと敬遠していた高畑勲の『かぐや姫の物語』を最近見たのだけれど、予想に反して非常にいい映画だった。 -
『赤い髪の女』オルハン・パムク 早川書房 289p
【B】 -
『一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する』石井俊全 ベレ出版 671p
【B】 -
『絲的サバイバル』 絲山秋子 講談社 227p 【C】
月に一回、近場のキャンプ場や山の中に一人キャンプをしに行くという企画のエッセイ。
人付き合いが悪そうでいて不思議に顔が広く、知人と連れ立ってキャンプする回も多い。ヘビーなアウトドアな部分は、そういうのが好きなおっさんに任せて付いて行くのがラク。
こだわりとこだわらなさのバランスがなかなか絶妙で、そういうところが才能なのかも。
さすがデビュー前の時点で自分のHPに、世間の求めている文学がどういうものかだいたいわかるという「天才宣言」を載せ、その言葉のままに芥川賞を取った作者のセンスである。 -
『僕が殺した人と僕を殺した人』東山彰良 文春文庫 362p
【B】 -
『ラジ&ピース』 絲山秋子 講談社 164p 【C】
容姿にコンプレックスがあってそれが露骨に表に出る主人公。という設定なのに、なぜか地方のラジオ局で女性パーソナリティー兼アナウンサーとして働いている。
ラジオのアナウンサーとしては有能でも、その有能さを披露する場を与えられないんじゃ、と思えるいびつな設定だが、これは当時地元の群馬でFM放送の番組のパーソナリティーをしていた作者の経験が元になっている小説なのであった。
作者は芥川賞作家なので、意欲さえあればそういうチャンスにめぐり合えることもあるだろうけれど。
ちょうどこないだ読んだ『絲的サバイバル』の出来事をそのまま扱った内容。ラジオのリスナーだった普通のおじさんと知り合って、地元のおいしい店に連れて行ってもらったりする。 -
『驚愕の曠野』筒井康隆 河出書房新社 158p
【C】 -
『ビッグデータ探偵団』安宅和人 池宮伸次 講談社現代新書 220p
【D】 -
『新種の発見』岡西政典 中公新書 256p
【C】 -
『アメリカ感情旅行』安岡章太郎 岩波新書 219p
1960年テネシー州ナッシュヴィル。【D】 -
『ジブリの教科書10 もののけ姫』 文春ジブリ文庫 286p 【C】
まず、シリーズタイトルがこれより下はないのではないかというレベルでダサい。『ジブリの教科書』だってよ。これでジブリアニメをお勉強するんでしゅかね?
内容は宮崎駿、鈴木敏夫、スタッフへのインタビューと、評論家等の寄稿でできていてそれなりに面白いけれども。
そのなかに宇野常寛やら大塚英志やらがユリイカごっこしているのが混ざっていて読む気をなくす。
読んだけど。 -
『ツナグ』辻村深月 新潮文庫 441p
【C】 -
『ツナグ』辻村深月 新潮文庫 441p
【C】 -
『「山奥ニート」やってます。』 石井あらた 光文社 317p 【C】
和歌山の山奥の限界集落で廃校に住みだしたニートの人。現在では15人くらいになって、ときどきテレビの取材も来る。
教育実習で担当教官に受けたパワハラからひきこもりになっていたところ、ネットで知り合ったニートとふたりで、山奥にニートの暮らす村を創ろうとしているNPOの代表に会いに行き、最初に住み始めるメンバーになる。
しかし、住み始めて三日目でその代表の人が死去。NPOのメンバーが空中分解する中で自分が代表になり、山奥の限界集落でニートとして暮らす。家財道具やらは全部亡くなった代表の人が用意しておいてくれたもの。
今、わりと似たような境遇だけれど、ここまで裸一貫で山奥に暮らしていける自信はないなあ。 -
『多角形と多面体』日比孝之 講談社ブルーバックス 251p
【B】 -
『日本幻想文学集成 石川淳』池内紀 編 244p
【C】 -
ふと思い立ったので0から参戦してみるテスツ。
『本は10冊同時に読め!本を読まない人はサルである!』成毛眞 三笠書房知的生きかた文庫 171p 【D】
著者が最後まで読む本は1/5しかない。人生は短く、40代までにいかに読めるか。同時並行で全く違うジャンルを読め。目的は不要。よくあるやつ。
『時間はどこで生まれるのか』橋元淳一郎 集英社新著 188p 【B】
哲学と科学の乖離を乗り越え、新たな時間論を展開する。宇宙は相対論的C系列様ただ存在するのみ。我々はエントロピー増大に対向し、主観的時間により宇宙の創造を行うのだ。感動?
『子供の名前が危ない』牧野恭二雄 ベスト新書 205p 【C】
難読ネーム著者(くにお)がキラキラネームを分析。近代化システムにより無力感に囚われた若者が、代償行為=無意識の肩代わりで子供に負わせたもの。名前で世相を分析できるのは面白い。 -
『差がつく読書』樋口裕一 角川oneテーマ21 222p 【C】
読書論ではかなり実践的な部類。100冊リストも良い感じ。ヴァレリー・ラルボーは自らの読書論を「罰せられざる悪徳・読書」と名付けた。この悪徳は決して身を危険に晒さないのだ。
『日本人のための世界史入門』小谷野敦 新潮新書 271p 【B】
薀蓄(文句も)たっぷりに古代ギリシアから現代までを論じる。君主論、ダ・ヴィンチ、南部ひろみ(漫画家)、シャア・アズナブルがチェーザレで繋がる感じ。だいたいでええんや。
『韓国が漢字を復活できない理由』豊田有恒 祥伝社新書 211p 【C】
世界に先駆け金属活字を使った漢字大国、韓国。960回(!)の異民族侵攻、日本統治、政治闘争…「言語学上の文化変容」とエスノセントリズムに揺らぐ韓国の喜劇、いや悲劇を語る。韓国語入門にも○。 -
訂正 >>67の集英社新著は正しくは集英社新書
『性の源をさぐるーゾウリムシの世界ー』樋渡宏一 岩波新書 207p 【D】
ゾウリムシと研究人生と哲学的問い。性とは、細胞が特定の相手を識別し接着(性的隔離)、遺伝的組み換えを行う為の仕組み。老化が起こる前なら性は救い主になる。劣化しない小核が気になる。
『トンデモ本の世界Q』と学会 楽工社 464p 【D】
古いがこれは未読だった。往事茫々、しかし未だに焼きましされてる話もチラホラ。聖書の暗号、超常現象名鑑、完全なる男性、檀君神話辺りが気に入った。胃に穴が空いた担当は気の毒だ。
『脳と瞑想』プラユキ・ナラテボー、篠浦伸禎 サンガ新書 309p 【C】
対談本。アルツハイマーを無明に緑りて行が生ずる等と解説する、脳科学とブッダ思想の融合は見事。ヴィパッサナー系観察(≠集中)瞑想でしなやかな自我に。心の作用の三重構造図は興味深いが消化不足。 -
『中世に生きる女たち』脇田晴子 岩波新書 248p
【B】 -
『格闘技の科学』吉福康郎 サイエンス・アイ新書 224p 【D】
格闘技毎の身体の使い方や、「壁を作る」等の動作を科学的に解説。というかノウハウやハウツー本的。「気」は相手の意思に影響する(かも)。最後で心の強さが真の強さというのはどうなんだ。
『死刑 その哲学的考察』茅野稔人 ちくま新書 318p 【D】
道徳と政治から死刑論争を斬る。道徳(応報論)では普遍的判断は不可能であり、政治的には冤罪の可能性故、死刑を正当化できない。そこで著者はベッカリーアの終身(隷役)刑に可能性を見る。終わり?
『自閉っ子、こういう風にできてます!』ニキ・リンコ、藤家寛子 花風社 311p 【B】
自閉(高機能)の世界観は面白い!という対談本。ふと体を喪失してしまう一種の身体障害でもある自閉っ子。「体取り戻しマニュアル」は筒井康隆のナンセンスのようで面白く、恐ろしい。勉強になる。 -
『死んだらどうなるの?』玄侑宗久 ちくまプリマー新書 158p 【B】
仏教に哲学や科学も交え、死生観を解く。我々は「あの世」という「暗在系の全体運動(ボーム)」を「識」から見出す。それは光や素粒子と同じ「できごと」で「空」である。タイトルの答えは?瞑想しよう。
『つかぬことをうかがいますが…』ニュー・サイエンティスト編集部編 ハヤカワ文庫 339p 【C】
科学雑誌の投稿型Q&Aコーナーの文庫版。中には誤答やジョーク、質問そっちのけの熱い議論も。玉石混交だが、正解だけを知るより深みが出るような気がする。原題「The Last Word」は「とどめの一言」。
『自転車の教科書』堂城賢 小学館 191p 【C】
スポーツ自転車の乗り方は流行より理屈。正しいおじぎ乗りとは、イチローの守備姿勢。それと、柔らかい身体と強い体幹(重要)。正直好みだろうが、猫背後ろ足荷重より予防医学的には良いのでは。 -
『妹がグレブナー基底に興味を持ち始めたのだが。』グレブナー基底大好きbot シルフ・インスティテュート 114p
【C】 -
『世界史概観 上』H.G.ウェルズ 岩波新書 223p 【C】
高名なSF作家であるウェルズは、科学精神でもって大著「世界史体系」を完成させた。更に広い展望をもつ本書は、一気に通読する事で歴史の概観を得る事ができるそうだ。教科書には良いと思う。
『裁判所が道徳を破壊する』井上薫 文春新書 185p 【C】
元裁判官が裁判所の病理を挙げる。例えば、尊属殺重罰規定訴訟、国旗国家訴訟は一般論で法を否定。また、主文は請求棄却、理由欄で違憲と述べる、越権な蛇足判決。国民主権原理から問題提起を。
『知っておきたい放射能の基礎知識』斎藤勝裕 サイエンス・アイ新書 221p 【C】
フクイチから話題の放射能、原子炉、原子力事故を図付きで解説。原子の仕組みからプルサーマル計画まで体系的に書いていて良い。核融合炉より高速増殖炉やトリウム原子炉の方が現実的なのでは? -
『悪魔の話』池内紀 講談社現代新書 206p 【C】
悪魔とは何か?誕生から性格、分類、材質まで、その観念が生み出す精神絵巻を読む。ファウスト、柳田国男、ゴヤ、等々参照しながら、様々な悪魔と、ファシズムといった人間に潜む悪魔を発見する。
『セクシィ仏教』愛川純子 メディアファクトリー新書 203p 【C】
隠すは上人、せぬは仏。ー愛慾にまみれながら、時に苦悩し時に赦す、仏教説話を通じてセクシィに性を探る。お釈迦様、親鸞、一休和尚も真正面から等身大の性を語りまくる。波羅夷の基準が面白い。
『脳と音読』川島隆太、安達忠夫 講談社現代新書 206p 【C】
寺子屋文学者と脳学者が手紙形式でやり取りしながら音読の効果を確かめる。臨界期(3歳)までいかに多くの生の言葉に会うかが重要。素読は感性と無意識をつちかい、朗読は知性と意識をつちかう。 -
『極限メシ!』西牟田靖 ポプラ新書 181p
web上のインタビューを本にしたもの。【D】 -
『金の社員・銀の社員・銅の社員 自分をマネジメントする方法』秋元征紘、田所邦雄&ジャイロ経営塾 文春新書 216p 【E】
大規模ジャイロ調査から社員を4つのメダルに分類。適合性、コミュニケーション、前向き姿勢の3つのドライバー要員がある。15コンピテンシーよりスキルを選定し目標にする。社長ならまあ。
『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』福田和也 PHP研究所 229p 【D】
軽いハウツー。どっちかと言うと書くほうがメイン。読書の目的を拡張しないこと。抜き書きの愉しみ。まず一人の作家の文章を分析してみる。プロとは絶対に真似できないものがあること。
『まんが人体の不思議』茨木保 ちくま新書 315p 【C】
あ、漫画はノーカン。良い。看護学生とか向き。 -
『ぜんぶ本の話』池澤夏樹 池澤春菜 毎日新聞出版 223p
父娘対談。【C】 -
『逃亡派』オルガ・トカルチュク 白水社エクス・リブリス 416p
【C】 -
『本 起源と役割をさぐる』犬養道子 岩波ジュニア新書 206p 【C】
本と文字の源流を遡り、本の現代と付き合い方を考える。著者は犬養毅の孫で、その辺の話もあり。生きた時代を考えると先見の明がすごい。日本人は大豆汁。
『スマホの5分で人生は変わる』小山竜央 KADOKAWA 239p 【D】
スマホユーザーの半数が毎日3時間以上を費やしている。依存の仕掛けと心理を読み解き、自己成長の為に使いこなせ。アプリでビジョンボードを作るのが良い。
『カー機能障害は治る』松本英雄 ニ玄社 141p 【C】
webCGのエンスー道場の単行本。自動車の教養とでもいうべきクルマと対峙する能力を身に着ける本。エンスーより初心者向け。旧車の残念な経験談が面白い。 -
『プロ直伝 伝わるデータ・ビジュアル術』E2D3.org 技術評論社 191p
カタログのような感じ。【D】 -
『重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』大栗博司 幻冬舎新書 289p 【B】
重力の謎を追い、ニュートン、相対論、量子論、超弦理論と進んでいく。最後にホログラフィー原理に辿り着くと逆に重力が消えてしまう。統一理論の解明が待たれる。量子論の解説では一番納得できた。
『環境問題のウソ』池田清彦 ちくまプリマー新書 167p 【C】
3テーマから自然保護を考える。環境問題は正義を唱える政府とマスコミと利権団体による陰謀論だ…というのは本筋でない。何事にも光と影がある。思考停止をやめ、実行性のある枠組みを作るべき。
『大変化 経済学が教える2020年の日本と世界』竹中平蔵 PHP新書 220p 【D】
コロナ以前の予測本。著者の新自由主義的な考え方が良くわかる。大前提のグローバリゼーションが怪しいから予測全体怪しいが、中国の中進国の罠とかコンパスになる話もあった。改革2020は大失敗。 -
『陰謀の日本中世史』 呉座勇一 角川新書 343p 【C】
「私たちは陰謀が大好きである。」の文章から始められるもんだから、すごくワクワクして読み進めていったのだが、結局、正統な気鋭の歴史学者が、学会の研究結果をもとに巷に流布する陰謀論のアラを指摘してゆく、という本だった。
明晰な文体で読みやすく、それなりに面白かったが、ツカミの一文で感じたロマンが満たされることはなく、こういうのも羊頭狗肉というのだろうか。
専門の中世史を扱っているぶんは良かったが、最後にまとめとして陰謀論全体について語り始めると、とたんに雲行きが怪しくなる。専門家が著書で専門の知識をもとに他者の学説の正否を判定する時は、そのスタンスに注意を払わなければならない。
読者は専門家ではないのだから、書き手の振る舞いからその妥当性を判断するほかないのだ。いったん自身の政治的立場は棚上げして、なるべく公平な立場からジャッジを下すべきである。当然のように南京大虐殺があったことを前提に論を進めていて、NHKの御用学者が馬脚を現したってところか。 -
『ヴィーガン・レシピ』米澤文雄 柴田書店 157p
味が想像できないものも多い。【C】 -
『やんごとなき読者』アラン・ベネット 白水社 169p
【C】 -
『不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か』長山靖生 光文社新書 240p 【C】
親として子を教えるにあたって、己の不勉強が身にしみるー。そんな大人が勉強について考え直すドキュメント。現代社会から見える、古典的な「旦那」という理想。まずは自分自身の旦那になる。
『フロムに学ぶ「愛する」ための心理学』鈴木晶 NHK出版新書 209p 【D】
フロム「愛するということ」訳者が、フロム心理学から現代社会と愛を問う。愛とは、与えること。自身の存在の「中心における経験」にしか愛=生はない。つまり愛は自分との戦い。著者個人は好かん。
『手術室の中へー麻酔科医からのレポート』弓削孟文 集英社新書 222p 【B】
豊富な事例から、麻酔科医が明かす手術の実態。手術や麻酔には侵襲性があり、医師との意思疎通が欠かせない。手術前に患者が聞くことリストは便利。アレルギー・淋病・痔持ちは特に言おう。 -
『地下世界をめぐる冒険』ウィル・ハント 亜紀書房 293p
地下空間についての考察。【C】 -
『クロード・シャノン 情報時代を発明した男』ジミー・ソニ ロブ・グッドマン 筑摩書房 430p
著者が理論を理解していないので説得力に欠ける。【C】 -
『原発プロパガンダ』本間龍 岩波新書 216P 【C】
なぜ日本は原発大国なのか。そこには電気料金で抱き込んだ広告代理店・通信社・メディアによる国家的プロパガンダがあった。事故後のお題目は風評被害、安心神話、温暖化、安定供給。陰謀論感〇。
『投資バカ』中野晴啓 朝日新書 205P 【D】
元証券マン著者の「預金バカ」に次ぐ書。不景気には投資が流行る。投資バカにならない為の投資術を解説。証券会社はいかに手数料を取るかが全て。日本人の気質と経済神話が投資バカを生んだ。
『気にしすぎ症候群』伊藤明 小学館新書 205P 【D】
人にどう見られるか不安…増加する「気にしすぎ」のメカニズムと対処法を考える。気にしすぎは本能的なリスク回避策であり人間の想像力の産物。気にしすぎを気にしない。悩んでる時に明快で〇。 -
『ひとの気持ちが聴こえたら』 ジョン・エルダー・ロビソン 訳・高橋知子 早川書房 404p 【C】
著者は40代で自閉症と診断された50代後半の男性。人の感情というものをまったく理解できなかったが、その対価として機械に親和性のあるテレパスと思えるほどの能力を有している。
その特殊な能力によって、最初は音楽業界、ついでゲーム関係、現在は中古車修理工場の社長として社会的な成功を収めていて、結婚もしている。しかし本人としては常に社会から阻害されていると感じ続けた人生だった。
ある日、自閉症者としての自伝を書いたツテで大学の研究室から、「経頭蓋磁気刺激(TMS)」という研究の被験者にならないかと誘われ参加する。オウムのヘッドギア的な機器でもって脳に微弱な電気刺激を与える実験である。
そして著者は、あたかも『アルジャーノンに花束を』の主人公であるかのような経験をするのだが、なかなか、自閉症の著者が自分語りで書き綴っていくのでなかなか、小説のようなわかりやすく鮮烈な読後感というわけにはいかないものだなあ。 -
『シラノ・ド・ベルジュラック』エドモン・ロスタン 光文社古典新訳文庫 532p
【B】 -
『生物と無生物のあいだ』福岡伸一 講談社現代新書 285P 【B】
自己複製を行う機械は生命なのか?著者が研究者達とアメリカを回想しながら生命を探る。律動=不可逆的な時間の中で動的平衡(柔らかな相補性)状態にある「流れ」こそが生命。エピローグがトラウマ。
『続ける技術、続けさせる技術』木場克己 ベスト新書 183P 【D】
ビジネス書。トレーナーの仕事とか、メダリストの挫折と再起とか。継続力を発揮させるヒントといっても、結局は当たり前を真面目にやるだけ。長友やメダリスト達はそこが優秀だったんだなあ。
『ストレスのはなし メカニズムと対処法』福間詳 中公新書 224P 【C】
元自衛隊精神医官の著者が、ストレス研究の歴史から対処法まで紹介。ストレス障害はストレッサーで怪我を受けた脳の反応。うつ病とは似て非なるもの。刺激を避けるより、遊びのプラス刺激で薄める。 -
『トポロジカル物質とは何か』長谷川修司 ブルーバックス 302p
【B】 -
『スマホ脳』 アンデシュ・ハンセン 訳・久山葉子 新潮新書 255p 【B】
現代社会においては、集中力こそがもっとも貴重な資産である。しかしサバンナでは違った。周囲のちょっとした音に気を散らされ、取り越し苦労ばかりしている個体こそが生き延びられた。
マルチタスクを行うこと自体に満足感があるのはその頃の名残である。感じる満足感に反して個々の作業効率は著しく低い。サバンナでは集中力を持ってなにかを成し遂げることなど、身の回りに偏在する生死に関わる危険に比べればどうでもよいことであった。
スマホは人類がサバンナ時代に培った報酬系をハックして集中力を無限に奪い続ける。しかし、すでに私達にはその魔力に抗うすべはない。せめて寝室には持ち込まないようにし、運動を心がけよう。
特に子供の脳に与える影響は計り知れない。今、何の規制もなくスマホを与えられている子供たちは将来、スマホ世代と呼ばれることになるのかもしれない。 -
『世界がわかる理系の名著』鎌田浩毅 文藝春秋 245P 【C】
名前は知っているが読んだことはない、そんな名著の知恵を活かす為の解読本。概略の他、歴史的な位置付け、前後の流れ、教訓等で総括的に説明。周囲のサポートあってこそ天才なんだなあ。
『心臓が危ない』長山雅功 祥伝社 236P 【C】
国民病である心臓病。狭心症、心筋梗塞から高血圧サージ、腹上死まで具体的に解説し、傾向と対策を考える。これからは急性期の治療と心臓リハビリの両立が求められる。運動と、かかりつけ医。
『集中力』山下富美代 講談社現代新書 205P 【D】
集中力のメカニズムからその養い方、使い方までを解説。心理学の集中力、記憶力に関しての文献や実験がまとまっている。集中力養成には、?習慣?生体リズム?体調?環境をセルフコントロール。 -
『縛られた巨人』神坂次郎 新潮文庫 502p
南方熊楠伝。【B】 -
このスレ、「テタとるみんと、時々誰か。」に改名したら?
とおもいましたまる -
なんか気に障ったみたいね
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こうなったら、ってどうなったらなの??
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『対称性』イアン・スチュアート 丸善サイエンスパレット 174p
【C】
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