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俺の現在のスペック
年齢 30代前半 勤続10年目の出張族サラリーマン東京生まれ東京育ち未婚独身 年収600万 - コメントを投稿する
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幼少編
ほとんど記憶にないが人見知りで内気な性格ではあった、心の許せる相手には無邪気に接していたような気がする
普段から父親はあまり家に居らず母親が専業主婦で育児をしていた
幼稚園に通うようになると先生の弁当にある柴漬けを何故か執拗に欲していたのを鮮明に覚えてる -
小学編
相変わらず人見知りで仲の良い友だち2人とだけずっと遊んでいた
学校終わりに近くの公園で夕方のチャイムが鳴るまで遊び家に帰る日々
4年生になった頃周りとあまり馴染めなくなる、今思えばクラスカーストなるものができ始め自分の置かれてる立場に不満があったのだろう、変に友だちと距離を取るようになった
5年生になるとある競技を始めるようになり、6年生のときに全国大会に出場しテレ朝のゴールデンタイムで放送される
結果全国5位 -
中学編
熱望していた部活に入りたく、部活紹介のときに探すも何故か廃部になっていた
後になって分かったことだが1個上の先輩が暴力沙汰を起こしたのが原因らしい
仕方無しに違う部活に入り始めこそ身が入らなかったが続けていくうちに楽しくなり中2の後半から部員60人にもなる部活の部長を務めるなど精力的に活動していた
最後の大会で関東大会に出場する結果を残す -
部活を引退しそろそろ高校への進学を考えるときなると、普段から部活ばっかりで勉強はろくにしてこなかったつけが回る
試しに模試を受けてみると結果は全教科平均偏差値40、これじゃあ工業高校にしか行けない
色んな高校の資料を見ているとある都立高校に強烈に魅了を感じた
その高校の合格偏差値は65、現状じゃとても無理な学力
中3の夏から地獄の受験勉強を開始、毎日8時間は勉強していたと思う
その結果、最後の模試で偏差値66を叩き出す -
試験当日は緊張で吐きそうになっていたのを覚えてる、全科目終えたあと帰宅して自己採点
ギリギリの合格得点ラインだった
それから合格発表の日まで生きた心地がせず食べ物が喉を通らない毎日だった
そして合格発表当日、自分の受験番号を探す
周囲では番号を見つけ喜びを爆発している人や、番号がなく落胆している人、泣いてる人、様々な人の感情が取り巻いていた
そんな中、自分の受験番号を見つける
2度見、3度見、4度見、何度も確認する
俺受かったんだと自覚したとき足が震えその場に泣き崩れた -
高校編
晴れて志望校に合格し高校生となる
気分はルンルン、こんなに充実した日々を満喫したのは生まれて初めてだった
校風は文武両道
部活動も勉学も学校行事にも常に全力
それでいて私服オッケー、髪染めオッケー、原付き通学オッケー、バイトオッケーと何でもあり
強烈にこの高校に魅了を感じた理由はこの校風に尽きる
しかし俺の理想としていた高校生活とは裏腹に最初の期末テストで粉々に砕け散るのであった -
合格したは良いものの入学後も部活に打ち込み勉強を疎かにした結果である
基礎学力が高いわけでもなく半年間だけ勉強に集中した学力では他の生徒たちとは基本スペックが違いすぎたのだ
さらに俺は高校受験時のストレスで肌荒れも酷く容姿は醜いもので
部活のメンバー以外、クラスメイトとはあまり仲良くなれずクラスでは段々とぼっちになった
ぼっちになった俺はアニメにハマり、デスノートの主題歌を担当していたナイトメアというヴィジュアル系バンドにハマるようになる
高校生にして厨二病を発症し私服オッケーな高校でめちゃくちゃ痛い格好をしだすヤバい奴の誕生である -
短髪だった頭から髪を伸ばしブリーチしまくって白色に
ピアスをあけアクセサリーじゃらじゃら
服装は黒一色
深夜アニメを見るために朝は寝坊して遅刻しまくり
ヴィジュアル系の歌詞にあてられてメンタルは拗れる一方
何のために必死こいて努力し入学したのか訳が分からなくなっていった -
唯一こんな状態でも部活だけは真面目に取り組んでいて、日に日に容姿が変わる俺を同級生や先輩たちは隔てることはせず寧ろ仲良くしてくれた
まさに心のオアシスだった
部活動だけを高校生活の中心にしテストでは毎回赤点ギリギリ
相変わらずアニメとヴィジュアル系に没頭しながら部活を続けていたある日、1個上の部活の女先輩と急接近することになる -
何が切っ掛けだったのか今は思い出せないが
女性に対して免疫がない俺は急に距離を詰めてくる女先輩にタジタジであった
スキンシップは勿論、好意を言葉にして伝えてくるしハグは当たり前
なんでこんな俺が好かれてるのか謎でしかなかった
それに女先輩は容姿が良く、周りの男性部員からはブーイングの嵐
ちょっとした気不味さはありながらも淡い青春みたいな日々を過ごしていた -
読んでる人いないか
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部活は朝練から始まり放課後の練習、さらに夜練まであり
女先輩と過ごす部活動が楽しすぎて徐々にアニメとヴィジュアル系から離れていくようになった
入学してから半年が過ぎ、夜練終わりのある日の帰り道、女先輩と手を繋いで帰っているときに意を決して告白をする
俺はもうオッケーしてくれるもんだと思い込んでいて通過儀礼としか考えていなかった
「女先輩、俺と付き合ってくれませんか」
しばらく沈黙が流れる
「ごめん、付き合えない」
え??
色んな思考が頭を巡る
俺はショックのあまり何も言えず硬直してしまい
女先輩は繋いでいた手を振りほどいて走って行ってしまったのだ -
読んでる
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それからの関係はぎくしゃくしたものとなり
後から分かったことだが女先輩には部活内に好きな人がいて、その人に振り向いて欲しくて俺を利用していただけだったらしい
やっと訪れた高校生らしい生活も終わり、ここから再びアニメとヴィジュアル系だけを生き甲斐にする学生生活を続けることとなる -
>>14
ありがとう -
高2になり、進学校であったため先輩たちは高3になると同時に部活は引退した
女先輩に振られて以来、部活動にも身が入らず惰性で続けていただけだったが何故か先輩部長から次期部長はお前がやってくれと頼まれ断ることもできず部長を引き受けることにした
顧問は居るものの、経験者でもなく教えることもできない顧問だったため部長自ら練習メニューを考えなければならない環境だった
それにも関わらず都大会には常連の高校ということもあり、これからは俺が引っ張っていかなければならいプレッシャーが凄かった -
先輩たちが引退してから後輩ができ、今までの練習メニューを思い返しながら中学の経験も活かしてそれなりに部長を頑張っていた
しかし同級生には俺を含めもう一人しか中学からの経験者がおらず、後輩たちも高校から新しく始める人しかいなかったため大会で良い結果を残すことができなくなっていた
それに加え練習中に俺がケガをしてしまい、部活内の雰囲気は悪くなる一方なってしまったのだ -
思うように結果を残せない焦りと雰囲気の悪さから女部員たちと揉めることが多くなり
俺は高2の途中で部活を辞めることにした、今思えばここから逃げ癖が始まったのかもしれない、、 -
部活を辞めた後、受験勉強にも身が入らずこの頃から2ちゃんやSNSにどっぷりハマるようになる
アニメやヴィジュアル系が大好きだった且つ、さらにエロゲーなどにも手を出すようになり俺はネットワークを通じて様々なオタクたちと交流を取れることが堪らなく嬉しかった
いつものように2ちゃんのある板でオタクたちとやりとりしていると、ある誰かがオフ会をしないかと言ったのだ -
ネットで知り合った人たちと会うなんて発想がなかった俺には恐さと同時に好奇心が芽生え、何日か悩んだ末に参加することを決めた
内心、中学生の頃に流行っていたこれが電車男的な展開なのかとも思った
未成年でオフ会に参加して良いものかと当日まで悩んだが何人か他にも未成年がいることが分かり安心感もあった -
オフ会当日
男女含め計8人が集まり、それぞれコテと自己紹介をしファミレスに入った
年齢層は下は14歳から上は36歳と、こんな世界が現実にあるんだと刺激的な空間であった
談笑が始まってしまえばみんな各々言いたいことを言い合い趣味が共通してる人間と話すことはこんなにも楽しいんだと実感できたオフ会だった
この初めてのオフ会で大人の怖さを知るある女性と出会うこととなったのだが、今は割愛する -
大学受験を控えた受験生であることをすっかり忘れ
その後ネットを通じて知り合った色んな人たちとオフ会を定期的にするようになっていった
オフ会を経験していくうちに、これも一種の大人の出会いの場であることを自覚するようになった
まあ様々な色恋沙汰が起きる起きる
そこでイケメンは正義なんだなと思うようになり自分の容姿を客観的に評価
ブサイクよりのフツメンである
ヴィジュアル系が好きと言えど化粧の仕方なんて知らないし、派手髪とアクセサリーと服装だけで肝心の顔が残念であった -
明日も仕事だから今日はここまで
なるべく書き溜めてきます -
自分は少し歳が上だが
書き込み楽しみにしてるよ
共通点はあまり生きる気力がないところかな -
自分はかなり歳が上だが
書き込み楽しみにしてるよ
音楽好き(HM/HR)なところと全く生きる気力がないところが少し共通してるかな -
おお、IDがHALLOWEEN仕様なのね
-
目が覚めてしまったので続き書きます
容姿を磨くことを決心し
肌をキレイにするために化粧水、乳液、美白オイル
髪は美容院でストパーをし
顔を小さくするために熱いお湯に半身浴で顔だけを出し重点的に顔汗をかくようにした
他にも鼻筋を良くするために顔面マッサージや食事制限もしてスタイルも気にするようにした
これらを4ヶ月続けた結果、見違えるように肌はキレイになり顔も引き締まり自覚できるくらいに容姿が変わったと思った -
高3の夏にもなると学校の授業は自習が多くなり基本的に学校に来る人は減ってくようになった
俺もそれを良いことにあまり学校には行かなくなり趣味に全振り
学校に置いてある荷物をある程度片付けるかと久々に登校すると教室にいたクラスメイトたちからめちゃくちゃ驚かれた
なんなら話したこともないクラスの女子たちから話しかけられる事態に
質問攻めに遭い俺こそ対応の違いについていけない状況となったが、ここで俺の容姿が良い方向に変わったんだと確信した
それと同時に内面は無視し外見が変わるだけでこうも接し方が変わるのかと複雑な気持ちになったのを覚えてる -
高3の夏も終わりに近づきそろそろ本格的に進路を決めないといけない次期になったが俺は相変わらずアニメとヴィジュアル系とエロゲの日々を送っていた
定期的にオフ会にも参加していて人生の諸先輩方から大学に行けるなら浪人せず現役で行くべきだと念を押され、今の学力でも合格できるFラン私立理系大学を適当に決めることになる -
それからあるオフ会の日、初めてのオフ会で知り合ったあの女性がいた
あのオフ会の日から1年近く会っていなかった俺の姿を見て結論から言うと俺に一目惚れしたらしい
オフ会終わりにカラオケに誘われ2人きりの個室に入るといきなりキスをされた
俺にとって初めてのキス、ファーストキスである
男であっても初めてのキスは甘酸っぱい思い出にしたかった気持ちと、初めての異性の唇の感触になんとも言えない感情が込み上げてくる
この当時の女性のスペックは25歳で金髪ロングの色白、顔はリスみたいな可愛らしい雰囲気 -
いきなりキスをしてきたその女性が
「ごめん、我慢できなかった」と言う
面を食らっていた俺に
「私と付き合って、一目惚れしちゃった」
状況を整理するのに必死で訳が分からなかったが悪い気もせず、ましてや可愛らしい年上の女性だ
ネットスラングで言う、これなんてエロゲみたいな展開に俺は
「う、うん、付き合おうか」
と言ってしまうのであった
ちなみにファーストキスの味は甘いタバコの味だった -
その後、カラオケを1時間ほどで切り上げ彼女となったお姉さんの家に連れてかれ童貞喪失
初めてのこと尽くしでされるがまま
疲れ果てて寝落ちし朝を迎え初めての朝帰り
人生における女性関連の初めての経験を1日で一気に知った俺は何日か呆然としていた記憶がある
高3にして25歳の彼女?
仕事はなにしてんだ?ニート?てかどんな人?アニメとヴィジュアル系が好きってことくらいしか知らなくね?
恋人同士なら個人的な情報は共有するよな?
改めて考えれば異常な関係性だ
ネットリテラシーの観点から個人情報をさらけ出すのに抵抗があった -
付き合い始めてから何週間か経ち、お互いのことを少しずつ知っていく中で不安も少しずつ解消されていった
一緒に映画を観たりゲーセンに行ったり買い物をしたりと彼氏彼女のデートを満喫した
でもひとつだけ引っ掛かる点がある、彼女はニートだと言うのにデート費用は全部彼女が出してくれるし身に付けているバッグやアクセサリー、服装といったあらゆる物がブランド物ばかり
当時の高3の俺の頭では実家が金持ちなのか?くらいにしか考えてなかった -
付き合って2ヶ月が経った頃だろうか
突然夜中に彼女から電話きた
深夜アニメを見ていたから普通に電話には出れたが、出るやいなや彼女が電話の向こうで号泣していたのだ
俺は慌てて彼女に何があったのか訊くも泣きっぱなし
10分くらいしてようやく落ち着き何があったのか再び問う
「仕事、したくない、、」
え?働いてる?ニートのはずでは?
「もうデリヘルの仕事、したくない、、」
???、デリヘル??? -
まぁそんなとこだろうw
-
どうやら彼女は彼氏に黙って風俗で働いてることに耐えられず限界を迎えたと言う旨だった
高校生の俺からしたらデリヘルが分かるはずもなくとりあえず泣き止むように慰めるのに必死だった覚えがある
彼女が泣き止んだのを確認して俺は眠りについた -
次の日
デリヘルについて調べる
内容を知って吐いた
2ヶ月の間ではあったが本当の好意を寄せてくれる彼女を俺も好きになっていったし
女先輩との一件から本当の恋だの愛だのよく分からなくなっていた俺に彼女は救いだったのかもしれない
好きな人が知らない男に買われて性的な奉仕をしているなんて信じたくなかった
想像するだけで吐き気が止まらなかった -
デリヘルの仕事をしたくないのはわかるが
* 彼氏いるくせになんでデリヘルで働いてんの?
* 彼氏いるくせになんで高校生に食らいついて二股かけてんの? -
何故かここから俺は彼女を守ってあげなきゃって考えに至るんだよね
彼女を守れるのは俺だけだって思い込むフェーズに入る
それから1年間くらい交際したんだけど内容はドロドロすぎるから書くのはやめとく
初めての彼女編でした完 -
借金があったとかメンヘラとかの地雷女だったってこと?
1番聞きたいところを端折られては続き読む気になれんなー -
>>42
端折って書くと
彼女はどんどんメンタル病んでって最終的に統合失調症になった
彼女が住んでいたのはデリヘル店の社宅で働かないまま住み続けた結果、70万の借金を作る
その借金の返済を俺がする
借金返済のお金をデリヘル店の経営者に渡しに行くと明らかにカタギの人たちじゃなかった
何故か男気を褒められて70万でキッパリ彼女の足を洗うことができた←今思えば相当な額ふっかけられてたね
引越し先まで俺が手配して住まわせる
彼女は昼職で働くも長続きしない
お互い疲弊して別れた -
本筋
その後は惰性で受けたFラン私立理系に進学
名は通ってる大学だが新設された学部ということで受験すれば誰でも合格できる内容だった
大学編
どこにキャンパスがあるのかも分からない状態で進学
実家は自営で一時は成功し、それなりに裕福な家庭だったが俺が大学生になると経営が傾いて都落ち
私立理系に進んだが日に日に生活水準が落ちていくのを感じて自ら入学後半年で中退を選んだ -
フリーター編
大学中退後2年間、色んなバイトを経験するも長続きはせずこの頃から女遊びやギャンブルにハマる
日銭を稼いではオフ会やら繁華街でナンパやらギャンブルで溶かす毎日、ある日FXで運良く500万稼げたのを切っ掛けに借金を作るようになる -
>>43
どうやって70万用意したの? -
今日は更新ないのか。
ちょっと楽しみにしてるよ。 -
なんかここまで一気に読んだけど
中身がとっ散らかっていて続き読みたいと思わない
完結してからの投稿なら全部読んだ上で語れたけどね -
同年代だ
なんかあの頃の雰囲気が懐かしい
うちのとこはヴィジュアル系チャラ男みたいなのとラッパーみたいなのばっかりだったな -
70万も返したのはすごいな
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また見にきます!
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仕事が立て込んでてまだ途中までしか書けてませんが投稿します
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>>45から
思い返せばこのフリーター2年間はクズ中のクズだった
ナンパ経験で習得した女性を口説くスキルを駆使し、出会い系アプリで年上女性を探す
社会人独身23歳~29歳で的を絞り反応のあった女性と片っ端から出会い気に入った女性とだけセフレになる -
これを繰り返していくうちに5人の年上女性と関係を持つようになり寝る場所や食費やら娯楽費などもらって生活していた
相手女性の精神的、肉体的欲求に答え満たすことで報酬をもらう
当時はそれをヒモと言っただろうが現代で言うママ活に近いことしていたんだと思う -
その5人のうちの1人、役所勤めの女性となんやかんやあって付き合うことになり4年近く一緒に居た
その彼女となんとなく将来的な話をしたときにフリーターのままでは不味いとなり生まれて初めての就職活動を開始する -
社会人編
大学に行ったものの中退したので最終学歴は高卒だ
しかも中退後に2年間の空白
大手企業様には見向きもされないのは明白だったので中小企業をメインに正社員募集がないか探す
幼い頃は宇宙飛行士なんて夢見ていたのに成人してからこれと言ってやりたいことはなかった
故に求める待遇は高給料で土日祝日休み残業なし
こんな好条件の企業、当然ながら見つかるわけもなく普通科の高校を卒業しただけの男に与えられる選択権はこんなにも少ないのかと悲観した -
給料は低くともゆとり世代の俺にとって土日祝日休みだけは条件から外すことができなかった
少ない募集件数の中に建築業界の営業職を見つける
週休二日制、給与歩合制、社会保障完備
これだ!と思い早速電話をし面接の日を決めた -
バイトの面接かのようにあっさりと終わりその場で採用が決まった
こんなにも簡単に決まることなのかと若干の不安を抱きつつ採用されたことを喜んだ -
良いね、続けて
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出社初日
始業時間の1時間も前に会社に到着してしまい入口のドアを開けようにも鍵は締まったままだった
しばらく入口前で待っていると遠くから佐藤二朗を強面にした雰囲気の男性がこちらに向かって歩いてくる
社員か単なる通行人か見分けがつかず挨拶しようか悩んでいるとポケットから鍵を取り出すのが見えたので透かさず挨拶をする
「おはようございます!」
その言葉に食い気味に不機嫌そうな顔で
「誰お前」と返される
少し気圧されながらも
「今日から入社します◯◯です!よろしくお願いします!」
と言うとさらに食い気味に
「知らねぇよ馬鹿が!!!」
いきなり怒鳴られた -
佐藤二朗は怒鳴ったあとそそくさと社内へ
え?俺なにかやらかした?なにこれ??
まさかの返しに言葉を失い呆然と立ち尽してしまう
少しして面接を担当した人が来た
「おはよう、どうしたの入口に突っ立って、何かあった?」
俺「あ、おはようございます、ちょっといきなり怒鳴られまして」
面接の人「あー、もしかして◯◯さんと会っちゃったか、運が悪かったね、いつものことだからあまり気にしないように」
俺「は、はぁ、、」
いつものこと?初対面相手にいきなり怒鳴るのことが?おかしくね?気にしないようになんて無理だろ
出社初日の朝から気分はドン底である -
朝礼で自己紹介を済ませ社長から社員の紹介をされて判明する、佐藤二朗は営業グループの課長であった
社長の前で佐藤二朗はニッコニコ、お前そんな顔できるのかよと思うのと同時にこれからこの人の下で働くのかと心苦しくなった
営業グループには佐藤二朗と俺を含め6人
浅黒で髪型はツーブロック、目の下に色濃く隈のある若いときはヤンチャしてましたってオーラぷんぷんの人が俺の教育担当になった
てか営業グループの人たち皆どことなくガラが悪い -
教育担当の人は雰囲気外見とは真逆になんでも懇切丁寧に仕事を教えてくれた(以後、田中さんと呼称する)
俺が仕事でミスをしても田中さんが庇ってくれたりと同性の俺から見ても魅力的な人だった
田中さんはどうやら佐藤二朗と仲が悪いらしく意見が衝突することが度々あった(田中さんは主任) -
入社して3ヶ月が過ぎ、田中さんの親切な教育もあって仕事をそれなりに覚えた頃
営業グループ内で事件が起こる -
佐藤二郎!
めっちゃ想像できるw -
読んでるぞ
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はやく
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待たせてすみません
仕事ありすぎてしばらく書けない -
ここ最近の冷え込みで体調も少し悪くて
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期待してるし気長に待つ
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少し書きます
詳細は伏せるが事件の結果から言うと
佐藤二朗の横領を田中さんに押し付け田中さんがクビになった
入社して3ヶ月の俺には何が起きてるのか分からず、田中さんがいなくなってから佐藤二朗のパワハラが露骨に増えメンタルが徐々に病んでいった
ここから辞職するまで半年は頑張って働いていたのだがその間の記憶がほとんどなく、途中でパニック障害を発症し彼女から心配されて辞職に至る
辞職してからは引きこもりがちになり1日なにもせず横になってるだけの日が続いた
そんな状態になってしまった俺を彼女は見捨てることはせず、親身に寄り添ってくれたことは今でも感謝しています -
彼女のお陰もあって少しずつ元気を取り戻していきメンタルも回復
しかし気付けば約1年ほど時は経ってしまい、社会復帰するにはどうしたものかと考えた
手始めにハローワークに行き色々と教えてもらうも普通科の高卒で無資格となると就ける仕事なんて限られているは以前と変わりなかった
そこで職員の方に勧められたのは職業訓練学校に行ってみてはと提案された
詳しく話を聞いてみると専門講師の授業を受けて卒業試験に合格できれば資格を取得でき、企業の紹介までしてくれると
国が支援しているだけあって学費も安くこれを利用しない手はないと思い早速入学手続きを済ませ1年間訓練学校に通うこととなった -
前職が建築業界の仕事もあって取りたい資格は決まっていた
学生時代の得意科目も理数系に偏っていたので学校の授業はどれも楽しく生徒も男だけで男子校みたいなノリが新鮮だった
卒業試験に合格すればひとつの資格を手にできるが在学中に意欲のある生徒は他の資格も取れるよう学校側が支援してくれたりと素晴らしい環境であった -
1年間も勉強に集中できてサポートも充実しているなら可能な限り資格を取ってやろうと一念発起
卒業するまでに国家資格を2つ、また首席で訓練学校を卒業でき現在の職場に行き着く -
新しい職場では
社内で新規事業をスタートさせる第一人者に抜擢され、同業他社の大ベテランから2年間仕事を教わることとなる(所謂、出向のようなもの)
(新入社員に新規事業を任せるのっておかしな話だと思っただろうが、その新規事業を始めるのに必要な資格を社内では俺しか持っていなかった為) -
それからは業務は大変だけどやり甲斐のある仕事だなと思い大きなトラブルもなく順調に勤務を続けるようになった
-
入社して2年が経ち、大ベテランの師匠から1人前と認められ自社で本格的に新規事業を始めようと言う頃
彼女が突然、蒸発した
それとほぼ重なるように師匠が心筋梗塞で亡くなってしまう
彼女に関しては職場の上司からえぐめのセクハラを受けていたのは知っていた(上司の立場を利用して彼女のことを脅し、言葉だけでなく肉体的にも直接手を出していた)
セクハラされていることを誰にも、家族にすら言えずにいた彼女から打ち明けられたときは怒りに身を任せ彼女の職場に殴り込みに行きそうになった
ごめん、ちょっと書いてて思い出してキツい -
続き気になる
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まってる
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早くしろ
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気持ちを落ち着かせ冷静に考え、先ず証拠を押さえる為にボイスレコーダーを用意
また、味方は多いに越したことはないので家族に現状を説明すべきだと彼女に伝え
証拠を取った後に社員の相談窓口と総合労働相談経由でセクハラ野郎を社会的に抹殺する算段で決まった -
実行に移ってからは淡々と事は進み
セクハラ野郎は事実を認め、懲戒免職
彼女家族とセクハラ野郎の家族全員の前で謝罪、土下座
セクハラ野郎の高校生の娘がヤツに向ける汚物を見るような眼差しが強烈だった
謝罪の気持ちとして金銭を渡してきたが彼女の父親が受取を拒否し、代わりにお前をぶん殴らせろと襲いかかろうとするのを必死に抑えて幕を閉じる
以後、彼女は職場での居心地の悪さを感じ退職してしまう -
師匠に関して
師匠は齢60になるこの道42年の大ベテランで兎に角、豪胆な人だった
見た目は北大路欣也に瓜二つ
同業他社の若い奴が仕事を教わりたいと聞き二つ返事で引き受けてくださり2年間マンツーマンで仕事のイロハを徹底的に教え込まれた
仕事終わりには飲みに連れてってくれて、行きつけのBARやスナックなどにも同席させてくれた
大人の飲み方を学ばせてもらいました -
大切な人が2人もいなくなってしまい心はズタボロ
しかし仕事は頑張らないといけない
仕事中は感情を殺してこなし、仕事を終えて帰宅しては毎日のように泣いていた -
そのような生活を半年ほど過ごしていたある日
彼女が見つかったと彼女の両親から連絡を受ける
彼女は地方の警察署で保護されていると
俺は仕事中であったが会社に事情を話、急いで車を走らせその警察署に向かった -
警察署に着き、彼女と彼女の両親がいる部屋に入る
そこにはベッドに横になる彼女とその横で彼女の両親が肩を寄せ合いながら泣いている
近くに行き彼女の姿を確認する
頬は痩け髪は痛み、両親が握る彼女の手はあまりにも細く
俺は彼女が生きていた安堵と、彼女に一体なにがあったのか知るのが怖い気持ちとで感情がぐしゃぐしゃになった -
しばらくしてから彼女の父親に部屋の外に連れ出され何があったのか話をされた
彼女は仕事を辞めた後、実家に戻っていたのだが出先で拉致され監禁されていたと
監禁されていた最中、隙をついて逃げ出し近くの交番に駆け込み保護された
犯人はその後、警察の手によって逮捕
犯人はあのセクハラ野郎だった -
話を聞き終えたとき今まで感じたことのない殺意と憎しみが沸々と湧き出て近くにいた警察官にそいつの居場所はどこだ、今すぐ教えろと感情を爆発させる俺を彼女の父親が必死に抑える
その最中、彼女の父親も叫ぶように気持ちは分かるが今はどうしようもできないと俺を説得する
ぶつけようのない怒りが涙として溢れる -
その後、彼女は病院に移され一通り検査をし栄養失調と診断され入院
体調が回復したのちに精神状態を調べてもらい心的外傷後ストレス障害と診断される
入院中お見舞いに行ったが表情はこわばっており抜け殻のような姿、会話もぎこちなく見るに耐え難かった -
退院後、彼女は実家で安静に暮らし
彼女の両親と話し合いの結果
しばらくは家族だけの時間が欲しいと言われ、俺もそれが良いと思い受け入れた -
それからはまぁ、特筆したこともないので
この辺で終わろうと思います
質問があれば答えられる範囲で応えます
犯人は初公判で有罪判決になり刑務所送りとだけ言っておく -
長々と付き合わせてしまいすみません、ありがとうございました
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ここまでの話は26歳までに起きたことで
それ以降から現在に至るまで仕事中心の生活してる -
何も考えずオフ会してーなー
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>>1の26歳以降も気になるけどね
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彼女とはどうなったん
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音沙汰ないってことは、返信がなくなっていっちゃったってこと?
誰も悪くないのに悲しいね
もう恋愛しないの? -
>>99
物理的に距離が離れちゃったからね
犯罪者に家が知られてるなんて嫌だろうし
最後に連絡したのは4年くらい前か
その後3人の女性と付き合うことはあったけど彼女のことがどうしても頭から抜けきらなくて結婚まで進まない
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