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【無職転生】理不尽な孫の手 総合183【六面世界の物語】
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少年Aは人を殺したいという欲望から、殺すのに適当な人間を探すために昼過ぎに自転車に乗って家を出た[8]。町内を約10分くらい自転車を走らせた後、多井畑小学校の北側の道路の歩道を東から西に自転車を走らせていたところ、Aとは反対に西から東に1人で歩いてくる男児を偶然見つけた[9]。
男児は同地区に住む放射線科医師の小学5年生の11歳の次男であった。男児は祖父の家に行くといって午後1時40分頃自宅を出ていた。Aが男児を知った時期ははっきりとは覚えてはいないものの、Aが5年生の頃小学校のなかに身体障害者のための「なかよし学級」があり、そのなかに男児がいることを知った。
その後男児がAの家に遊びに来るようになった。これはAが直接知り合ったわけではなく、Aの一番下の弟が同級であったためである。その際にAの家で飼っていたカメに男児が興味を示したことからカメが好きなことを知る[10]。
咄嗟に「○○君なら、僕より小さいので殺せる」と思い男児の方へ近づいた。Aは男児に対し「向こうの山にカメがいたよ。一緒に見に行こう」と「タンク山」と呼ばれている高台に誘い出し、山頂手前にあるケーブルテレビアンテナ施設の入り口付近まで連れて行きその場で絞殺して遺体を隠した[10]。
殺害は絞殺であったが、これは当初から首を手で絞めて殺してみたいという願望があったためである。指紋が付くことを怖れ手袋をしたあと、男児の真後ろからいきなり右腕を男児の首に巻き付け、力いっぱい男児の首を締め上げた。男児は大きな声を出し、泣き叫び手をバタバタさせた。Aはこのままでは到底男児を殺せないのではないかと思い、男児を倒して締め上げれば殺せるのではないかと考えた。
男児を前に倒しA自身も男児に覆い被り首を絞め上げた。それでも男児はなかなか死ななかったため、今度は男児を仰向けにし男児の腹の上に馬乗りになって両手で男児の首を力任せに締め付けた。しかし、両腕の上腕部付近が張ってきて、筋肉痛のような感覚を覚える。Aはナイフで殺害しようと考えるがナイフを忘れたことに気付く。そこですぐ横に埋まっていた石で撲殺しようと思い、石を持とうとするが土に埋まっていたため動かなかった。Aは自らの運動靴の紐で絞殺をしようと考え、紐を首にかけうつ伏せになった男児の腰付近に馬乗りになり、力一杯両手で持ち上げた。
しばらく締め続けたところで呼吸音が止まった。しかし、死んだかどうか分からなかったため、靴紐の端を施設のフェンスなどに結びつけ締め続けた。その後、男児の左胸に右耳を当て心音を確認し、心音が聞こえなかったので、完全に死んだと確認した[10]。
供述では、なかなか死なない男児に腹を立てたりしているが、同時に男児を殺しているという緊張感や怒りも含め、殺していること自体を楽しんでいたこと、また、最終的には男児が死んだと分かった時に、Aは男児を殺すことができ、男児が自分だけのものになったという満足感でいっぱいになったと話した。
また、「その満足感はそれまで僕が人を殺した時のことを考えて、得られるであろうと思っていた満足感よりももっと素晴らしいものでした」と話した。さらに「確かに僕は、3月16日に須磨区竜が台で、2人の女の子を殴ったりナイフで刺したりしたし、後日、僕がハンマーで殴った女の子は死んだということを知りましたが、この時は一瞬のことであり、大した満足感は感じませんでした。しかし、○○君の場合は、殺すのになかなか時間がかかったので、それだけ満足感が得られたのです。○○君を殺したことによって感じた満足感は、あまり長続きはせず、死体をどこに隠そうかなどと考え始めたときには、満足感は消えていました」と続けた
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