-
オカルト
-
彡(゚)(゚)(草野球に誘われたけど座ってればええか)
-
UPLIFTで広告なしで体験しましょう!快適な閲覧ライフをお約束します!
彡(゚)(゚) (社長に草野球に誘われたから来たけど、まあワイはいつも通り座ってればええやろ。・・・ってベンチに知らない子供がおるわ)
(´・ω・`)「ねえねえ、野球のランナーって、ホームインしたらどうなるか知ってる?」
彡(゚)(゚) 「は?なんやねんお前。そりゃ得点が入るに決まってるやろ」
(´・ω・`)「そうじゃなくて、ホームインした後に、ランナーがどうなるかだよ」
彡(゚)(゚) 「そりゃあ、ベンチに帰ってくるにきまってるやんけ」
(´・ω・`)「ベンチに帰ってくるのは、ランナーじゃないよ。その選手だよ」
彡(゚)(゚) 「何をいっているんや?」
(´・ω・`)「打者がヒットを打ってランナーになって、2塁3塁を回ってホームインするけど、ホームインしたらもうランナーじゃないよ」
彡(゚)(゚) 「ルールブックの話か?」
(´・ω・`)「その他に、アウトになるか、攻撃が終了するとランナーはランナーではなくなるんだ」
彡(゚)(゚) 「まあそうやな。で、お前は何が言いたいんや」 - コメントを投稿する
-
(´・ω・`)「逆に言うと、ホームインもせずアウトにもチェンジにもならなければ、ランナーは永遠にランナーだよね」
彡(゚)(゚) 「永遠ってことはないわ。試合終わったら単なる人間やろ」
(´・ω・`)「でも、ランナーとしてしか存在意義がない場合は?」
彡(゚)(゚) 「は?」 -
(´・ω・`)「小学生の頃、君はよく草野球をしていたよね。でも、頭数が全然足りなかった。
ヒットを打ってランナーにいるときに、ランナーの打順が回ってきてしまう。そういうとき草野球ではどうする?」
彡(゚)(゚) 「塁にランナーが居ることにして、打席にたつんや。『透明ランナー』で」
(´・ω・`)「あるとき、君は1塁に透明ランナーを立てて打席に向かった。ところが、突然の大雨。試合どころではなくなって、みんなそのまま帰った。
後には透明ランナーだけが残った。次の日も、次の月も、次の年も、ずっと」
彡(゚)(゚) 「まさか・・・」
(´・ω・`)「そう。僕がその時の『透明ランナー』だよ」
彡(゚)(゚) 「うそやろ?」 -
(´・ω・`)「本当だよ。今日はお願いがあってきたんだ。君が草野球で打たない限り、僕はずっとランナーのままだ。打席に立って、僕をホームに帰してくれないか」
彡(゚)(゚)「・・・ワイはもう野球はやらないんや」
(´・ω・`)「君はあれから、野球部に入って何度も何度も野球の試合をしたよね。中学でも高校でも大学でも・・・でも、大学を卒業して、就職した後は一回もやっていない。草野球も一度も。どうして」
彡(゚)(゚)「ワイには才能がなかったんや。本当は、中学の頃から分かってた。けど努力すれば何とかなるって思って、高校も大学も野球だけやってきた。
でも、ダメだった。プロにも実業団にも行けなかった。ワイの人生は野球だけだったのに」 -
(´・ω・`)「・・・野球は嫌いだったの?」
彡(●)(●)「好きとか嫌いとかやないわ!全部だったんや。それがダメだったこの気持ち、お前に分かるか?わからんやろ!」
(´・ω・`)「・・・確かに、僕は、ランナーだ。他のことは分からない。でも、君はずっとそうしているつもりなのかい」
彡(゚)(゚)「なんやて?」
(´・ω・`)「・・・ランナーはみんなホームインを目指している。途中でアウトになる人もいるし、ホームまでたどり着く人もいる。頑張っても味方の凡打や相手の好守に阻まれることもある」
彡(゚)(゚)「ワイは・・・ホームインしたかったんや」 -
(´・ω・`)「アウトだったのかホームインだったのかは、君が決めることだ。でも、アウトでもホームインでも、ランナーは役目を終える。そうしたら野球ではどうなる?」
彡(゚)(゚)「次の出番に・・・備える」
(´・ω・`)「そう。次の出番を待つんだ。透明ランナーの僕には次はないけれど、君には次の打席がある。次の打席に立たないと」
彡(゚)(゚)「!でも、ワイには野球しか・・・」
(´・ω・`)「野球を頑張ってたことは無意味じゃない。ランナーである君の懸命な走塁はみんな見てたし、打席にも立たずにいた人よりずっといろんなことを経験しただろう」
彡(゚)(゚)「で、でももうワイはもう若くないし・・・」
(´・ω・`)「大丈夫、まだ第一打席が終わっただけだから。必ず次の打席が来るさ。間違いないよ。だから頑張って。
あと、最後にさっきも言ったけど僕を――」 -
社長「おい!やきう!やきう!どうした!」
彡(゚)(-)「あ、え、社長!?」
社長「なんかさっきからずーっとボーッとしてたな」
彡(゚)(゚)「いや、いまここに透明ランナーが・・・あれ?」
社長「何寝ぼけてるんだよ。草野球だけど透明ランナー使うほど人数足りてなくねえぞ」 -
彡(゚)(゚)「今試合はどうなってます?」
社長「0−0でこれから3回表のうちの攻撃だ」
彡(゚)(゚)「・・・社長、次俺が打ってもいいすか?」
社長「お?やきう、お前野球はやらないんじゃなかったのか?」
彡(゚)(゚)「たまには良いと思って。これでも、大学までは野球部だったんすよ」
社長「ほんとかよおい?」
彡(゚)(゚)「でかいの打ってやりますよ!」 -
社長「おお、ずいぶん自信あるんだな!行ってこい!」
彡(^)(^)(でかいのじゃないと、一塁ランナーのあいつがホームに帰られへんしな) -
完
-
全
-
いい話
-
手塚治虫「雨降り小僧」のパクり
永年待機型感動話しにはうんざり -
なんJでやれよカスが
-
めいさく
-
今のオカ板の中じゃ相当マシな話
-
良き話(´・ω・)だな。少し前の「大学に入ったしサークルでも入るか」みたいなスレタイの、ハーモニカの話の人の雰囲気がする。
-
k
-
k
-
k
-
名作
オカルト板に必要なスレ
↑今すぐ読める無料コミック大量配信中!↑