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詩・ポエム
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sage進行。
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ボアに包まれた篭絡のハラスメント
緑の点滅に首がしまる
先細りのトンネルの入口に引き戻された
飾り物の選択肢がガラクタになって泥に沈む
熱くなるばかりの暗い電球が西から東に揺れた -
ずっと大事にしてたものがあっけなく壊れた時 大事でなくなり
他の宝物までゴミになった
今度はゴミと一緒に宝物まで捨てているのだ
宝物が実はゴミだったわけではなく
宝物と認識することに疲れたといったところか
そこにいることが当たり前だった前世の痣が今世では消えてるのに
またタトゥーにして彫り返している人らは対局で理解不能の異教徒
無関心はつらいといったが 真の無関心は解放だ -
歯ぎしりして誤差を噛み潰した
獲物のノドをかみ切った牙で幼子を優しく運ぶ誤差
かみ合わせの完璧な上下は別世界の唯一の接点
灼熱の大地で雪女が吹雪を起こして新種の天気をコロコロつくる
それをルーチンで噛み潰し すり減ったものを飲み込む -
琥珀のピアスが割れてハチが飛んだ
黄金の幸せはあきた
花との生き方は忘れた
耳から流れる血はうまい -
パンダには色々な名前がある
チンチン
ピンピン
パンパン
アンアン -
朝日が窓ガラスを割って侵入する
眉間に浮かぶ焦点の合わない傍白
海嶺と海溝の会話がざるの目を素通りする
満ちてはひきつける暁と曙の会話 -
そういうことか
ああ、
だが、俺じゃないんだけどね
それだけは
まあ、
いっておくさ -
『パラダイムの痣』
分水嶺から現れた招き猫は対数らせんに歩き回る
震える猫を抱き上げて生真面目な時代の日の出をみた
銀河の海からうまれた巻貝に耳をすましながら
幾重にも重なったレイヤーのこちらと向こうがわで違う絵をみる
巻貝から転がったヒマワリの種を握りしめ
こちらと向こう側で同じ太陽をみたいと思った -
命日
整然と植樹された若木が
育ち切らぬ華奢な腕で
閉じた空に引き裂かんと
未だ解れぬ爪を突き立てる
その幼さに
震えた葉擦れが波紋となりて
過多の交響に森は軋んで
潰れた悲鳴は色を無くして
深い深い夜の
その底の
一羽の鳥の亡骸の
薄汚れた風切り羽根を震わせる
そんな日は
森には赤子の声しか響かない
濡れた瞳が確かに輝いて
確かに世界を焦がし得る緋色で
しかし
それもやがて灰色の一欠に砕け
一握りの灰塵と化し
柔らかな腕すら苗木にされて
蔓延り出す根が悲しくて
それでも
それでも、と
あの子は三十一歳になっていた -
もうおばさんじゃん
-
「菩提樹」
重なる若草の透明度
わき上がる炭酸のような空気
ここまでどうやって来たのかわからない
きみまでの道
虹の花が咲き乱れる空
そこから舞ふるオーロラの雨
ここまでやっとたどり着いた
きみのとなり -
帰路
パッとしない天気の下
優れない調子の胃を抱え
先の見通せない往来を
汗や脂の臭いに塗れ
目深に被る作業帽子が
草臥れたまま項垂れて
滴るのは
汗なのだろうか
路地の底に咲くビニール傘
骨の歪んだ安物フィルタが
此処を海底探査船内とする
酸素供給も儘ならないまま
作業帽子はしわがれる
ため息が
天に上るか地に沈むか
判らないから
未だに日の光すら拝めない
足の裏の感触さえ朧気で
溺れてるんだと
指をさす指をさされる
それもフィルタの向こう側
いや
こちらがフィルタの向こう側
ゆらゆらと
逆髪が昆布のように
ゆらゆらと
とうとう
帽子も消えて
濡れた路面には
影さえ浮かばない -
1日が溶けて
暗闇に絡み付き
その足を引き
引きずり込み
何も言わず
ただ優しく
それは未練なのだと
衰えた筋肉に
吐き捨てるのは
然したる価値もない
零れた砂の描く絵に似て
柔らかな風にさえ
形を崩され
戻れず
夜が
染み付き
モザイク画の中に
重なるごとに
迷い込み
亡くしていく
欠片に
差し込むのは
見知らぬ日のみなのだ -
「輪廻の影」
鳥獣保護区域から1羽の大きな白い鳥飛んだ
保護区域はどんどん拡大し
害獣であるぼくらはいずれ駆除される
人工知能は正しい
正しさには逆らえない
当時 保護区域内のぼくらは白い鳥を害獣とよんだ
正しさとは別の部分で逆らうことをしなかった
人工知能は正しい
不都合な正しさはバグ
ぼくらはいずれ駆除しあう -
衝動
膿んだような空の雲から
雨垂れる一滴が
いつまでも
いつまでも背筋を震わせ
まだ一里塚
その呟きは悲鳴に似て
指先の振戦は
無意識なSOSの送り先に彷徨っている
まだ来ないのだと
安心するのは
私は、私を
殺したくないのだと
テレビをリモコンで切り替えるように
カレンダーを捲るように
日々逆立ちを強要されて
それでも
この蜘蛛の糸を手繰るのだろう
静かに荼毘に付した
私だった煙の示す先を目指して
薬を塗ってください
私にではなく、貴方に
手遅れになる前に
まだ雲は厚く
怖気は静まらず
殺したくないのだと
殺したくはないのだと -
視点
今日の終わりに吐いた息を
吸い込むのは植物には荷が重く
蟠った積乱雲が明滅して
焦げたオゾンが目を焼いて
そして降り出した
人の波は轟々と谷を滑り落ちていく
かくれんぼは終わりなんだって
態々耳打ちしてくるお節介に
夜の匂いをお見舞いしてやるのだ
そこに吹く風に身を任せて
グライダーの行く先は夜で
2000km/hの零れ行く私たちは
彗星の尾のように空を舞い
楽しいのだと
崩れゆく肉と骨を笑い合い
シャレコウベの白さに似た陽光に
眼を瞬かせて
眩んだ空に
昨日の亡霊がたなびいて
サヨナラの言葉は
もはや蛇足なのだと
速すぎる歩みに
慣性に留まることすら躊躇して
更新は止まず
山は鳴動して
くしゃみに全てがご破算と終わり
それに気が付く前に
塔はさらなる塔を築いて
頂点から見る景色は
夜のようだと
植物すら溜息を零した -
仮想幻想
水面の月は日々鮮やかさを増し
凍える毛先の霜の反射は何処からか
ただ震えていることだけが拠り所で
つま先がふわりと淵を踏み外し
まだ眼球はそこにありますか?
路地のゴミ集積所の酔いどれが
未来式の眼鏡の前に手を伸ばす
ようやくシャッターを下ろせた
幾重にも絡められたミミズの脈動に
温もりを感じることに何を躊躇うのか
でも皆分かっているのだ
缶ジュースの中では窒息しかないのだ
その太陽は目指すものではないのに
不自然の白色のフードプロセッサは
プロパガンダが酷く上手い
それでも水面に目を向けて
水面のさざ波に目を向けて
さざ波の高低に目を向けて
高低の周期に目を向けて
奥底のホログラムに爪を立てようと
伸びかける手を押しとどめて
押しとどめたような感覚を注入されて
手足なんてないのに
まだ眼球はありますか?
気が付くとゴミ集積所の前に立ち
酔いどれは相変わらずHMDに夢中で
でも水面はまだ揺らめいて
この毛皮の霜の反射光は何処からかと
伸びた手が
軽いだなんて誰が信じるのだろうか -
友達から教えてもらった嘘みたいに金の生る木を作れる方法
参考までに書いておきます
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
M1B -
24時を刺す針だ
閉じ込めた骸骨と向き合う目に映るもの
積み重ねた弱さがいつか命取りになる
優しい国の残酷な野生
ぶつからないように歩けたのは奇蹟
ふるえないあの歌声の意味が
目に響けば針を動かせると信じたい -
それ、素質だから
必死すぎて問題に燃料投下
これ、素質だから
全血交換しても無駄
どんどん湧いてくるものだから
生きてる間中
サトラレまくり
何も被れてない
メビウスにとっつかまって
自分でとっつかまって
墓穴から頭出して
モグラ叩きゲームのモグラ
勢いよく飛び出して
目をお日様で焼いても
これ、素質だから
お日様はあたたかい -
地を這う根が宇宙にからみつく
備わっていたひとつひとつの感覚が今までになく指をのばす
指先に当たり、かすめ、冷たく熱い、香りと感触に
未知の懐かしさを探して
そうこうしているうちに、わたしは「しねば」といわれ
「いきろ」ともいわれ、誰かにもいって
誰にもいわないで、
誰にもいわれないで
既知の不幸と相反する幸福のらせんが
底なしの地に根付いている -
どうしても好きになれない弟に 優しい言葉をかけて
その向こう側にあるガラス窓に 映った自分の顔に目をそむける
雑草になってしまった電波は 刈っても刈っても生え続けるように思え
その儚さには思いもよらなかった
先祖から末代までの呪いと呼んでしまえば楽だけど
それでは終われないのが我々の宿命という名の呪い
孤独を望む寂しがり屋とか 生に執着する自殺志願者とか
そういうものになりたくないのになりたがる
どうしても好きになれない弟に きつい言葉をかけても
満足できる顔など 窓ガラスに映らない -
発達
いつか来た道と
いつか行く道と
双方を繋げる点と
脱落とを
笑うカラスを横目に
蔓延る草木を掻き分け
咽返る精液の香りの中
ぐるぐると
ぐるぐると
指先で遊ばせる秒針に
反射するのは
恐らく陽光では無いようだ
LEDは寂しくて
面発光は曖昧で
無数の星は数多の夢を紡ぎ
明滅に明け暮れる朝露に
乱反射する影は行き交い
目まぐるしく
夜の帳の片隅に引っ掛かるのは
酔いどればかりには非ず
また蕾の中を覗こうとしている
それは罪であり罰なのだと
咲き誇る花火は日中に消え
ほら
私たちはもう砕け散っていて
孤独な色ばかりに彩色された
街は混然と灰色で
義眼と見間違うほど
その目は透きとおり
乾ききった表面を蔓が撫でていく -
なんのために 手紙なんか 残したのか
書いてる時の偽善感がしみついてて 後日読み返して捨てた
君はとてもさみしがっていた
卒アルや写真や手紙を捨てても 所詮 君のさみしさは
わたしには一生理解しきれない
新品の空き家が立ち並んだ空っぽのまちに涼しさが混じった風が 誰も刈らない雑草を揺らす
わたしは将来どうでもいい死体になる
もしその先があるなら
否応なく 君のさみしさが刺さるといいけど -
ひとり目のサンタクロースは憂鬱そうに椅子に座らされていた
苦手な子供の前で
場違いな舞台のそでで
無言で無表情
概念の前に置かれた概念はそんなものだった
なのにふたり目のサンタクロースには焦らされた
見たこともないうわさだけでその価値が高まったのは
あのこが手紙を書いて送ったと言ったからだ
そんなのも嘘かもしれないのに
ただ何となく焦らされた
さんにん目のサンタクロースには気を使った
めんどくさかったが気を使えてよかったと思う
気はどんどん使うべきだし使わないとめんどくさいことになる
サンタクロースはめんどくさいが
その存在はいつの間にかいろんな場面で使い使われている -
夜の微かな光に薪をくべ、
まだ何処にもない塔を建てようと、
足元の小石を、
小石は、
いつのまにやら砂に変わり、
海底火山行きの満員電車に押し合い圧し合い、
去っていくのを、
薪をくべ、
薪をくべ、
その脇で少年少女が、
いや、両性具有者が、
望遠鏡で、
見送っていた頃の写真は露光不足で、
星はなく、
月はまだ産まれいずるには遠く、
薪をくべ、
薪をくべ、
白く濁る呼気で輪を描こうと、
笑っている、
その人に名前を付けられなくて、
また、
薪をくべ、
薪をくべている。
塔の天辺から、
今か今かと待ち構えているのは、
薪がはぜるような、
あなたの最初の呼吸の音なのだ。 -
題名「拝火」
-
腕伸ばし 両手広げて
太陽のしずく ひとつ残らずあびているヒマワリ かなしくなる
空を征服 見えない北極星は海のど真ん中に帰っている
なんてきれいなんだろう もっと もっと 進化したら
解け込んで 溶け込んで 一番好きな色になれるといいけど
夜空に残った最後の星がそうであったように
薄紫の風を吸い込んだスミレがそうであったように
かなしいくせに また大事そうに春の種抱え込んでるから
とてもきれいなんだろう -
五月の底
剥がれていく私が
ドア越しに眺められ
その氷柱に突かれ
竦み上がり
冷蔵庫で干からび
火花に焦げた夜が
その穴から砂をこぼし
それにさえ鳥肌が立ち
まだなのかと
いや、もうなのだろうかと
お話は終わりだと
絵本は閉じられ
時計の針に隙間はなく
押し出されることさえ許されず
目が乾き
掻き毟り
煽る杯の毒は零れず
いっそ、
いっそ、笑ってくれさえすれば、と
空箱は香りが
過ぎた電車を
プラットフォームから
未練がましげに
伸ばしかけた手みたいに
五月の風にたなびいている -
欲求
生きたいのに、生きたいのに
耳を塞ぎたくて仕方がないのは何故なのかと
甘い言葉が痛くて外耳を切り捨てて
川に流すのも恐れて地面に
その地の底に宥めて
死体の静かな呼吸にそばだてて
私もそこへ行きたいのだと
勘違いを繰り返して吐き気が止まらないだと
どこかで狂ったように回り続けているんだと
気づくんだと夢見たままここまで来てしまったよ
その音は腐れゆく柱のひび割れで
その芯に蔓延る微生物のプリズムに
永遠のネットワークに絡め捕られたまま
張り付けられた生命に賛歌されるがままに
息を吐いて
吸う際に、それを教えてくれたのは何だったのかと
この悲しみに落涙も出来ず
生きたいのだと
喉奥を指で刺し
まだ
雑踏に蔓延る私が私で有りたがり有り難がり
その叫びに浮かぶ瀬もなく
ただの夜なのだと
欠落なのだと
生きているのだと
伸びる髭に
絡まる声に
まだ縋っているのだと泣いているのだろう -
産声
生きることの肯定に
尽きる命の中で成し遂げられるのだろうか
否定の爪弾きに
鳩尾の石を飲んだかのようで
声が死に
ばたつかせた手に
空虚だけを握りこまされ
だから死に絶えるべきなのだと
誰が信じられるのだろうか
私たちは生きているのだと
夜の中で鳥目のまま走るのだと
息苦しさに
顔を俯かせることを否定するのだ
まだ判らないのだと
判らせてくれてやるのだと
拭い切れぬ未練に
浅ましく
吹き溜まる埃に
私は私なのだと諭されることを肯定して
生きたいのだと
枯れた喉で
聞こえない声で
爪を立てて
世界を破り捨てた -
散歩道は夜 足から重力を奪う
わたしはカルトの供物にされて 友達は最高のしあわせを手にした
それは大したことではない わたしも供物にした
お互いに差し出し 捧げ これも助け合い
認めようよ やり直したって同じことを
否定し続けようよ 良い人間であり続けるために
散歩道は夜を選ぶ -
「何故か」
と尋ねられることはこの先もないから自分できいてみる
隠す場所がないところで隠す場所をみつけた
正確ではないけど
奥底のヘドロの上澄みをすくって塗り付ける
知らなければヘドロではないそうだ
そんなのカルトのとぼけた教義でもあるまいし
それは間違いなく臭いヘドロだよ
それを絵具としてみただけのこと
それは頭の悪いニンゲンのすること
余計なことなんだよ
きれいな水だけすくって掃除しなよ
できるのは、残り時間でやるべきことは身の回りの掃除 -
花火
宝物かのように
かき氷の儚さを有り難がって
後に残る濁り水に
綿あめに似た甘さが
溶かしこまれているんだと
飲み込みもしないくせに
出来もしない昨日を繰り返して
空に咲く大華を
音も聞こえちゃいないのに
見たんだと
ガラス玉ですらもったいないな
鼻で笑ってしまえば楽だというのに
喉元を割けばそんな泥水ばかり零れ落ちるというのに
指先は止まったまま
地面のシミと小さな欠片が
風も吹かず
硝煙が
焦がして
ようやくたどり着いたのが夜なのに
切り裂かれるとわかってしまうのが今日なのか
唾を吐き
唾を吐き
まとわりつくお日様の香りとやらに
未練など無かったはずなのに -
酩酊
また深酒か
酒精など遠に逃げ出して
めまいばかりが足を止める
喉奥が笛みたいに鳴り
そういえば子どもの頃もこうだったと
部屋の隅が引き延ばされ
ぐるぐると
回って欲しいのは時針だというのに
ぐるぐると
ぐるぐると
酸っぱい臭いは幻で
病室の白さばかりが思い出され
あの人は何処へ向かったのか
仕切りの向こう側に人などいたのだろうか
パッチワークにもならない断片の継ぎ接ぎに
喪失感ばかりが染みついている
夢のような
夢としか思えないような
夢だったのか
夢死にはまだ早いと後頭部をはたかれ
その手に
何か郷愁を感じ
まだ宵の口なのに
吐き気は留まることを知らずに
手の中に映る月も見ずに -
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傷
あの時確かに私は泣いていたし、
傷跡は生々しく血をにじませていた。
今考えるとそよ風程度しかない囁きに、
腹の底からの震えが止まらなかったのに、
私は確かに生きている。
あの頃の傷はかさぶたさえ剥がれて、
それでも跡だけはこうして残っていて、
新しくできた傷がその上にあったり、
治らなかった傷もあるけれど、
抱えていたひざの骨の形は、
忘れてしまった。
私は歩いている。
何処へ行くのか、行けるのか。
ベタだが良き先などどこにもなかったのに。
それでも、それでもと、
私の足跡は彷徨うほどに長く連なっていく。
其の声は聞こえないのに。
許しはなく、許すこともなく、
押しつぶされそうなのは相も変わらずだけれども、
この呪いのような薄明時を、
私は歩いている。
なぜだろう。
なぜこんなに怖いのだろう。
分からないことに怯えて、
過去の私は泣いていたのに。
今はもう泣いていない。
何もわかっていないのに。
まだ怖いままなのに。
また一日生き延びている。 -
朝
囁いた愛は
葉が落ちるより前に枯れ
ただそこで枯れ
軋む音が亡霊みたいに
責めるように
背中に黒く張り付いている
その言葉は間違えたのだろう
粘り気を帯びた夕闇に
絡め捕られた陽光に
微かに照らされた輪郭に
確かに憂いて
もしくは飽いて
置き去りのまま
それでも
何かに耐えていたのに
憑りつかれて
怖気に苛まれて
なのに足は地に根を張り
冬の枯れ木の一つとなって
吐く息も途絶え
忘れてしまえ
下手糞な掃除の後に残る綿埃に
肩を組まれて
寒風に逃げ場もなく吹き溜まり
忘れ去られて
朝を迎え
くしゃみをするのだ -
test
-
test2
-
( )y-~~ ( >)y-~~( >-)y-~~( >-< )y-~~ ウマスギル・・
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幾千の世界
幾千の世界 見渡したって
俺の目には お前しか映らない
街の灯り 星屑みたいに
瞬くたび 心がざわめく
愛してる 愛してる 叫びたい
だけど 声は届かない
幾千の世界 さまよっても
俺の帰る場所は お前だけ -
新しい草刈り機を買いに行ってきたのか?
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草刈正雄
-
草刈友和
-
夏の記録
汗ばむ季節、素足に靴下、
少女の秘密、香りの物語。
照れ笑いの間に、本音が零れ、
心は夏の光に照らされて。
アクリルに映る、曇った視界、
足裏の湿気、夏の証。
ゲームに夢中、無邪気な笑顔、
その間に嗅ぐ、甘酸っぱい香り。
生々しい日常、ありのままの姿、
言葉にできない、心の奥底。
ツルツルの肌、ふっくらとした胸、
少女の成長、刻々と変わる。
夏の終わり、記憶に残る日、
また会える日まで、心に刻む。 -
上手い
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