かもめのジョナサン

カモメのジョナサンはカモメの群れの中で餌を摂るためにしか飛ばない事に疑問を持つ
飛ぶという行為自体に興味を持ち、彼はあらゆる種類の飛行技術を体得した
より速く飛ぶために夢中になり、食事するのを忘れ骨と皮だけになった
母が注意すると、「自分ができることは何で出来ないことは何かを知りたい」と答えた
いつしか異端者と扱われ群れの集会で群れからの追放が決まった
ジョナサンは群れの人々が速く飛ぶ事の喜びを知ることは決してない事実に悲しむ
孤独になってもジョナサンは速く飛ぶ事の追求をやめなかった
年老いた頃、同じ様な飛行技術を持つ光り輝く2羽のカモメに出会いました
光り輝く2羽のカモメはジョナサンをより高みの世界に連れていってくれました

その場所では全てのカモメが超越し、高速で飛んでいます
ジョナサンはそこの長老に師事し、瞬間移動を学びます
ジョナサンは学んだ事を元の群れのカモメ達に教えようと故郷に戻る決意をします
元の群れに戻ったジョナサンは学びを教え弟子ができました
それに満足し、ジョナサンは自由を求めて弟子たちからも離れ飛び立っていきました
それから歳月が流れ、若いカモメたちの間ではジョナサンは神格化されていきました
その様子を見ていた直接ジョナサンから学んだ弟子達は飛行の追求という「思想」
の教えのため訓練や努力を欠かさないべきと説きますが伝わりません

やがて、弟子達も去っていきました。すると、全ては形骸化した儀式と化し、
儀式とその解釈に多くの時間を費やすようになり、
飛行技術の追求は完全に忘れ去られていきました
若いカモメのアンソニーはそんな風潮に対して
「あの偉大なジョナサンはずっと昔に現実の世界に耐えられない弱者が
でっちあげたおとぎ話に過ぎない」と嘆き
ただ飛ぶ事の無意味さに嫌気がさし、人生は無意味と思って自殺を試みます
しかし、死ぬ前に時速200マイルで飛ぶというのを、自分自身で試してみる事にした
海へ真っ逆さまに急降下をした時、何かが凄い速さで追い抜いて行ったのだ
それに驚いたアンソニーは急停止し、自殺するのをやめた
アンソニーは何かが気になり追いかけた、それは光り輝くカモメだった。
その光り輝くカモメはアンソニーの飛行技術の高さを褒めた。
そして自己紹介を始め、「ジョンと呼んでください」と言いました。

日本では1975年頃に以下のようななぞなぞが流行した（当時の日本では、このようなバカバカしいクイズが大ブームとなり、「ナンセンス・クイズ」と呼称された）。
問：カモメが100羽飛んでいた。1羽をカモメのジョナサンという。では残りの99羽をなんというか?
答：カモメのみなさん。

また1975年5月、放送作家の奥山?p伸が『かもめのミナサン』というエッセイ集を立風書房から出版した。
同時期にヒットした映画「トラック野郎」シリーズにも、主人公の相棒として本作をもじった「やもめのジョナサン」というキャラクター（演じているのは愛川欽也）が登場した。なお、同タイトルながらまったく関係のない短編漫画「やもめのジョナサン」が、赤塚不二夫の『ギャグゲリラ』にも収録されている。
村井秀夫は「かもめのジョナサン」の心境になったといってオウム真理教に入信した。