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SF・ファンタジー・ホラー
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モナリザ
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誰でもいいから聞いてほしかった。 - コメントを投稿する
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書き留めてないからだらだらしてしまうかもだけどすまん。
中学生の時、面倒くさくて嫌いだった美術で隣の人の肖像画を描くことになった。隣の席は女子だったので、下手な絵を描いて傷つけやしないか神経を使った。彼女はマスクを付けたまま(まだコロナが流行っていた)描けば良かったので一番気を遣う顔は以外と楽だった。
「ポーズはどうしたい?」と聞かれた。悩んで教科書を眺めてるとたまたまモナリザの絵に出会い妙に魅かれた。背景をよく見ると自然の神秘さやミステリアスな雰囲気をすごく感じられて、モナリザの表情も相まって創られる独特な世界観にすっかりはまっていた。「モナリザにしてほしい。背景も表情も」とお願いした。
「なんで?」
「なんとなく」
「できたよ」と絵をもらった時は、俺の顔とあまり似てなくて少しがっかりした。誇張してでもいいからもう少しカッコよく描いてほしかった。ただ雰囲気だけはモナリザの絵そっくりで、あの笑っているようで笑っていない表情とか全体的にどんよりとした情景とかがまさにそうだった。気に入ってそのまま自分の寝室の壁に飾っていた。俺の絵も「え〜、可愛い」といって喜んでくれた。 -
でもそれからちょっとしたトラブルが続いた。まず不審に思ったのが壁に掛けていた絵が毎回ひっくり返って見えなくなっていた。これはただ弟が勝手にひっくり返していただけだとすぐに分かった。普段、そんないたずらなんてしないのになんでそんなことするんだと聞いたら「怖いから」と言われた。たしかに表情が虚ろで不気味かもしれないが、そこまで気になるか?しかも廊下から死角になるところに飾ってるのに。普段俺の部屋にはほとんど入らないくくせにわざわざ入ってまで直す行動に少しつっかかった。で、毎回俺がもとに戻す。そんな感じでしばらく経ったある日、朝、目覚めたら枕元にあった眼鏡が真っ二つに割れていた。スマホをいじりながら寝落ちしていたみたい。寝返りを打った拍子に潰してしまったのだろうか。真ん中のフレームのところが綺麗に割れていた。しかもその割れた部分がちょうどあの絵の中でもフレームの線が途切れているところだった。
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まあここまでならただの偶然だと認められるが、問題はその後、変な夢をよく見るようになった。毎回ほぼ同じ内容で薄暗い森の中にいる。そこで誰かに追いかけられてるような気がする。最初のほうは目が覚めるとほとんど覚えていなかったが、何回か同じ夢を観るうちに夢の記憶がはっきりとしてきた。あるときはクラスメートと一緒にいたり先生と一緒にいたりしたが、毎回その舞台と設定みたいなものは変わらなかった。何に追われているのかははっきりしなかった。そして、現実にもいつの間にか自分の感情が薄れていることに気づいた。何をしても楽しいと感じない。美味しいものを食べても綺麗な夕日を見ても以前ほど感動しなくなった。なにもかも楽しくなくて生きること自体がしんどいと感じたとき、さすがにまずいと感じ心療内科を受診した。あっさり「離人症」と診断された。症状は現実感がしなかったり自分が自分でないと感じたりするらしい。薬も処方された。だがどうも納得いかなかった。別に現実感がないわけではなくただ感情だけがどこかに行ってしまったような感覚だったから。
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何か世界から色が消えたような感覚だった。薬も全く効かなかった。
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そのまま進級してたしか5月くらいだった。いきなりその美術の席で隣だった女子(A子)に調理室に呼び出された。
「一年生の頃から好きでした。良かったら付き合ってほしいです」
あの時は確か嬉しさですぐに「いいよ」と言ってしまった。今はクラスも別だけど明るくて世話好きなところがいい印象だった。久しぶりに幸せを感じた。 -
でも中学生のカップルって何するんだろう?今は学校生活でほとんど関わることがないのでこのまま離れてしまわないか心配になり、思わずデートに誘ってしまった。休日、電車でショッピングモールに行くことになった。
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あれだけ楽しみにしていたのに全く楽しさを感じられなかった。なぜかむしろ泣きそうになっていた。本音をさらけ出したほうが距離が縮まるのかなと思った俺は無神経なことを言いまくってた。「プリクラって500円もするの?」「買い物ってつまんない」バカだった。
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終わった。
後で冷静になったら何やってたんだろうって思って慌ててラインで謝った。ずっと未読スルーされた。謝りに行こうとしても逃げるように避けられる。こういうとき俺はどうすればいいか分からなくてそっとしておくのが正解かと思ってた。
数か月くらい何も会話してなくてさすがに破局したと思った。 -
「すぐ謝ればよかったよ」
帰り道でたまたまA子と同じクラスのBとA子の話題になりそれまでの経緯を話した。
「えっ、付き合ってたの」
なんとBもA子と付き合っていたらしい。俺はその偶然に感動した。
「もう、俺も別れたけど」 -
その後はさんざんA子の悪口を言い合って盛り上がった。
「マスク外したらがっかりした」とか「プリクラ撮らされた」とか、あと彼女の黒い噂は絶えないらしく実際にワインを飲んでいたり、リストカットを見せつけられたらしい -
やっぱ分かれてよかった。でもその後俺の精神状態がひどくなった。やっぱ別れてよかった。でもそれから俺の精神状態がひどくなった。
朝、体が鉛のように動かなくなることが多くなり学校も休みがちになった。それとずっと監視されてるような強迫観念に襲われるようになった。 -
ちょっと休憩
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続き
特に部屋に居るときにひどく感じる。
「モナリザだ」ずっとモナリザに見られていた。突拍子もない想像が浮かび、自分でも、さすがに精神的に参っていると感じた。 -
でも俺は忘れない。
部屋から出ようとしたとき、俺は横目でモナリザの黒目が自分の動きを追うようにゆっくり動いたのを見た。はっきりと覚えている。とにかく寒気がした。 -
その後しばらくは自分の部屋で眠れなくなった。俺はずっと見られていたのか。たしかにまだA子と付き合っていたころ、寝る前によく「おやすみ」ってラインが来てた。毎回寝る時間は気まぐれでバラバラなのに通知を見ると必ず布団に入った直後だった。偶然だと思っていた。でももしこのモナリザと視覚を共有みたいなことができれば......。
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気持ち悪くてこれ以上考えるのはやめた。
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誰かいらっしゃらない?
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続ける。
すぐに絵を捨てたかったけど、捨てたらまたなんか起きるんじゃないかと思って、そのままタンスにしまおうとした。額縁から取り出して初めて絵の裏側を確認したとき、絵の黒目の部分だけ裏打ちされてるみたいに黒くなってた。しかも質感が違った。少しだけ盛り上がっていて、そこだけつるつるしていた。 -
続ける。
すぐに絵を捨てたかったけど、捨てたらまたなんか起きるんじゃないかと思って、そのままタンスにしまおうとした。額縁から取り出して初めて絵の裏側を確認したとき、絵の黒目の部分だけ裏打ちされてるみたいに黒くなってた。しかも質感が違った。少しだけ盛り上がっていて、そこだけつるつるしていた。 -
友人のBだけに相談した。信じてくれたみたいで少し楽になった。
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タンスにしまったら視線は感じなくなった。精神状態も良くなった。あれ諸悪の根源じゃないかと思う。B曰くA子はまた別のやつと付き合っているらしい。
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俺は呪いなんて認めないけどやっぱり現実にあるんじゃないかと思う。だから呪術回線とか怖くて見れない。これは僕の持論だけど愛ほど歪んだ呪いはないよ。
以上 -
最後タイピングミスりまくった。すまん
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怖すんぎ
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信じたら楽になるのか
じゃあ信じない
絶対になw
他人の迷惑というものを考えない奴には楽になる資格はない -
モナ・リザと言えばオーヴァドライヴ
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実は6枚くらいあるんだっけ?
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うん
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