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【考古学】インカ以前、ワリ帝国「ビール外交」の謎を解明[04/24]
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■なぜ彼らは滅亡寸前まで大宴会を開けたのか、古代アンデス文明
現在のペルーに位置するセロ・バウルは、古代アンデスで最初の帝国と言われる「ワリ」の最南端に作られた、辺境の入植地だった。急峻な山の上に位置し、天然の水源はなく、実用性に乏しい場所だったが、紀元1050年ごろまでのおよそ4世紀にわたり、ぜいたくな饗宴が催されていた。(参考記事:「古代ペルー 深紅の王墓」)
宴会を開いたのはワリ帝国の有力者たちだ。招かれた客は、隣国ティワナクのライバルや、ワリとティワナクという2大帝国に脅かされていた小さな村々の長たちだった。彼らはモケグア渓谷の景色を楽しみながら、テンジクネズミ、ラマ、魚料理を味わい、古代アンデス発祥のビールであるチチャを酌み交わした。トウモロコシとコショウボクの実を発酵させて作る酒である。
だが、ワリ帝国が崩壊しつつあった950年余り前に、酒盛りを楽しんだ者たちは、自らお祭り騒ぎに終止符を打つ。
このとき、ワリ帝国の人々は辺境の入植地から避難するつもりだったらしく、すでに神殿と宮殿を取り壊していた。最後に壊されたのが醸造所だった。彼らは建物に火をつけ、焼け落ちるのを眺めた。ワリの貴族たちはチチャを飲み干し、大事にしてきた杯を火に投げ入れた。
醸造所が灰になると、何人かが首飾りを外し、最後の供物として残り火の中に置いた。誰もこの建物を二度と使えないよう、廃墟を砂で覆った。こうして醸造所は、20年前からチチャ造りの中心地を発掘している考古学者たちにとって、貴重な「タイムカプセル」となった。(参考記事:「ワリ文化の霊廟と財宝を発見、ペルー」)
研究者たちはこのほど、セロ・バウルでの最後の宴で使われた土器を分析。研究結果が4月18日付けで学術誌「サステイナビリティ」に掲載された。それによると、この国境付近の入植地で、帝国が滅ぶ寸前までそれほどの宴会を続けていられたのは、醸造も酒器作りも地元の材料を使っていたおかげだという。
■一度に1500〜2000リットルを生産
紀元600年ごろから1050年ごろにかけて、ペルー沿岸とアンデス山脈の広い範囲を支配したワリ帝国。インカ帝国が力を持つずっと前に、大規模な道路網とかんがい用水路網を作り上げたワリの人々にとって、セロ・バウルは政治的に重要な場所だった。外交の中心だったこの地は、帝国の都ワリから南東へ徒歩で2〜3週間かかるところにあった。そして、セロ・バウルの神殿の中には、ライバルを取り込もうと、隣国ティワナクの神々を祭ったものもあった。(参考記事:「金銀の耳飾り、ワリ文化の王族墓」)
「ワリ帝国は、セロ・バウルに来るさまざまな集団をまとめようとしていたことが分かります。その方法の1つと思われるのが、地元産のビールを振る舞った大きな宴会です」。論文の筆頭著者で、米シカゴのフィールド自然史博物館で人類学部門を率いているライアン・ウィリアムズ氏はこう話す。
ウィリアムズ氏らは、セロ・バウルの醸造所で一度に生産できたチチャを1500〜2000リットル以上と推定している。工業化以前の社会の醸造所としては、かなりの量だ。チチャは傷むのが早く5日程度しかもたないことを考えると、山上の宴会には、数百人を超す指導者たちが招待されていた可能性がある。
今回、研究者たちは、こうした宴会用の物資がどのように生産されたか解明しようとした。醸造や飲用に使われ、ワリ文化の神々の姿に似せた土器は、遠く離れた都のワリで見つかった物に似ていた。だが、粉々に砕けた土器の化学分析から、セロ・バウルの杯は現地で作られ、粘土も地元産であることが分かった。
「このような質の良い酒器は、よそから持ち込まれたものだろうと予想していました。しかし実際には、彼らはこの辺境の地で、ワリの生活様式を丸ごと保っていました」とウィリアムズ氏は話した。「実に興味深いです。このように遠く離れた地方が、中央集権的な資源に依存せず、長期にわたって活力を保っていたことを物語っているからです」
続きはソースで
https://cdn-natgeo.n...2200245/ph_thumb.jpg
https://natgeo.nikke...l/news/19/042200245/ - コメントを投稿する
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ワリに合わないな
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ドコモ「インカ割」
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ワリ帝国のオワリ
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インカの酒は浣腸するって聞いたけど
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今日も1人、高圧的で短気で我儘なお客様のせいで、従業員が辞めた
http://tuee.mjfinanc...9042656669/468c67c03 -
しばきあげんぞ
ワ〜リ -
>最後に壊されたのが醸造所だった。彼らは建物に火をつけ、焼け落ちるのを眺めた。
>ワリの貴族たちはチチャを飲み干し、大事にしてきた杯を火に投げ入れた。
>醸造所が灰になると、何人かが首飾りを外し、最後の供物として残り火の中に置いた。
文字記録もないのに見てきたかのように語れるのは一種の才能だね。
推理ドラマの謎解き場面みたいだ。 -
>>2
美味い! -
ウリ帝国は半万年偉大ニダ
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紀元後11世紀の終焉というと、もっと北方のメソアメリカ文明でマヤ文明の古典期が
終焉を迎えたのと同時期だな。 -
チョンコの祖先はワイ族
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ビールなのかよ
ドイツじゃビールの定義は厳しいぞ -
???「酒を酌み交わし、腹を割って話せば皆分かり合えて仲間になれる」
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いいセンスだな
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コップのデザイン良いなファンキーで
ストゼロ入れたらすげえ酔えそう -
濃い酒を水割にしたかも。
でもって払いは決まって割り勘。
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ビールはドライしか認めない
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ワリ王「辺境に派遣した連中が酒盛りばっかりして仕事しとらん!
そんな入植地は閉鎖じゃ!」 -
トウモロコシが原料の発泡酒か
2000Lだと、日本酒の大タンクの1/3、すげえ量だな
人類は、まあ、しかし酒造りが好きだよなあ -
アンデス文明では基本的に主食はジャガイモなどの芋類でまかなってきて、
トウモロコシはほとんど祭礼時の酒にして飲んでしまってたみたいだね。 -
穀物はどの文明でも醸造用に作られたのが基本だな
でもどうしてそんな安定した文明国家が崩壊してしまったのだろうか不思議だ -
ビールじゃねーじゃん
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>>24
トウモロコシのもやしで作る点はビールの醸造工程に似てるけど、
どちらかというと「どぶろく」みたいなもんだぞ、チチャって。
乳酸発酵も入っていて少し酸味もあるらしい点もどぶろくとかマッコリに似てる。 -
「ガキ帝国」は?
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>>9
こうやって捏造していくんだよね -
【UFO見たら報告を】 何かが起こり始めている…
http://krsw.5ch.net/...tflix/1556242104/l50 -
外交の天才がいたんだろうなぁ
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酒って長期保存できるもんだと思ってたが5日しかもたないのな。
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日本の中で名古屋の人だけ文化人類学的な意味で対人距離が違う
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